銃器&戦闘の雑学

【コルトパイソン357マグナム】
コルトは社名。パイソンは大蛇の意。
357は口径(=銃弾の直径)が0.357インチ(9.1mm)である事を表し、
マグナムとは通常弾より火薬を増やした弾の事を指す。

【サイレンサー】
現実のリボルバーに、サイレンサーは使えない。弾倉から音が漏れるため意味がない。
銃身に筒をはめるのも不可能。弾が通らなくなってしまう。

【コルト・ファイアーアームズ社】
連載当時のリョウの銃を現在手に入れるのは非常に難しい。
パイソンは生産終了し、社自体も事実上倒産しているためだ。

【暴発防止】
香がジョークでリョウに銃(コルトローマンMk.III)を向ける場面。
暴発を防ぐため、人差し指を引き金に掛けずに伸ばしている点に注目。

【ガン・ディスアーム】
武装解除。相手の銃を逆に奪って反撃する。
互いに承知しての演舞なら難しくないそうだが、本作のような不意打ちは、達人の域。

【オートマチックVSリボルバー】
オートマチックは弾数が多く、改造しやすい。
リボルバーは不発事故が極めて少なく、そして画面映えする。

【トラップ】
「ブービートラップ」の略。直訳は「間抜け者の罠」。
日本ではベトナム戦争中、いわゆるベトコンがゲリラ戦で仕掛けた事で有名になった。

【暗器】
パチンコ玉を用いた礫(つぶて)投げ。いわゆる指弾術。銃を使えない環境でのリョウの攻撃法。
原作では、牧原こずえ編での戦いが印象深い。

【フルオート】
マシンガンは、「1発ずつ撃つ←→一度に全弾撃ちつくす」などのように、撃ち方の設定を変えられる。
素人が一旦フルオートで撃ち始めたら、弾を止める事はまず出来ない(緊張で指が固まるため)。

【警視庁公安部外事三課】
国際的な諜報活動・テロ・戦略物資の不正輸出などを捜査する。
外事警察は明治から存在するが、三課は21世紀に入ってから設置された。
なお、「公安部」があるのは東京都のみ。他道府県は「公安課」になる。

【安全装置(セーフティ)】
喫茶キャッツアイで海坊主は、敵が武器の安全装置を解除する音を聞き取り、窮地をしのぐ。

【ソードオフ】
銃身などを意図的に短くする行為、または短くした銃。
銃を短くすると、取り回しやすく破壊力も上がるが、有効射程は縮み、命中精度も落ちてしまう。

【レバーアクション】
トリガー付近のレバーを前後に動かして装填する行為、またはそれを用いる銃。
西部劇で見られるウィンチェスターが有名。

【スラッグ弾】
ショットガンの弾は細かく飛び散る(ので散弾と言う)。
その散弾を一発に固めて撃てるのがスラッグ弾。
そんな強力な弾を次々と撃つリョウも、撃たれて粉砕しないドローンも、どちらも常識を超えている。

【スピンコック】
レバーアクションの銃のレバーに指を入れたまま回転させて装填する行為。
並の人がやろうとすると、大抵は体に銃をぶつけるそうです。

【空飛ぶ物は全て的(まと)】
ガンマンがヘリコプターを一発で撃墜するのは、アニメなら『ルパン三世』(第2期)OPでの次元大介が元祖。

【ハンドガン】
片手で扱える銃の意。拳銃、短銃、ピストルなどと同じ意味。
威力は千差万別で、最も強力な物は象をも倒せる。

【跳弾撃ち】
科学的に跳弾撃ちはほぼ「不可能」。跳弾自体、威力が落ちる上、
体積を持つ弾丸では入射も反射も計算できない。それを得意技とするリョウは、神業の持ち主。

【フルメタルジャケット弾】
鉛製の弾頭を完全に合金で覆っている弾丸。現代の戦争において、
不必要な苦痛を与えない人道的な弾丸と見なされている(ハーグ陸戦条約第23条5項)。

【スナップロード】
曲撃ちの一つ。銃を振って装填する行為。
オモチャの銃で真似して、壊した子供は数知れず。(私も経験者です)

【スピードローダー】
リボルバーの弾をまとめて持ち歩き、装填する道具。
なお、リョウが原作で使っている場面はほとんど無い(冬野葉子編で使用を確認できる)。

【7カウント】
「鋼の死神」の弱点。実は2回目のリロードの時点で、伏線は張られている。
4発目から1発目まで、きっちり7カウントに収まる。

【疲弊の真相】
リョウが肩で息するほど疲弊したのは、ただ追いつめられたからではない。
御国を挑発しながら、確実に倒す時機を計っていたためだ。
リョウが簡単に攻撃を避けていたら、御国たちは一般市民へ狙いを変えただろう。

【最悪のシナリオ】
ドローン達を止めるのは容易。
自衛隊がワイヤーネットなどのトラップを仕掛け一網打尽にすれば済む。
そしてその瞬間、新宿ウォーフェアは御国たちが勝利する。
彼らの目的は、不安の種を世に蒔く事だからだ。

【叙述の伏線】
リョウの行動が陽動作戦である事も、伏線は張られている。
本作は極限まで尺を削っているのに、なぜか美樹が「流石ねファルコン、囮になるなんて」と
説明的な台詞を言っている。そう、リョウも同じ囮なのだ。

【水中での銃】
銃の火薬には酸化合物が含まれているため、水中でも、そして真空でも、銃を撃つ事は可能。
ただし機構が故障するリスクは避けられないが。

【ライフリングと線条痕】
弾丸は銃身の溝(ライフリング)に沿って、回転しながら発射される。
その際の弾丸には、銃ごとに異なる傷跡(線条痕)が付く。
即ち線条痕は、使用された銃を特定する「弾丸の指紋」である。

【残弾計算】
御国たちの部屋に突入する時にリョウは、敵の1人目だけは格闘で、その後は銃5連発で、計6人を倒している。
対御国に1発残している慎重さが光る。

【空にしがみつく】
御国のドローンにぶら下がって追う香。
彼女は『愛と宿命のマグナム』でも、ヘリコプターにぶら下がる事で、敵の所在をリョウに伝えている。

【無言の連携】
香が首を傾け、リョウが裁きを下す。未アニメ化エピソードのオマージュと言える。
未読の方へのヒントは、「なっとうコーラ」。



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