「キール問題」覚書

(2007年2月 作成開始)
(2012年2月 加筆修正開始)



『お尻のマークを探せ』 (原作第42・43巻 アニメ版第346・347話)


FBIの証人保護プログラムを断る灰原哀。



『帝丹高校学校怪談』 (原作第44・45巻 アニメ版第361・363話)


サッカー部員の中道と会沢、登場。


新出智明とジョディ・サンテミリオン、電話にて(作中最初で)最後の会話。
ベルモットの真情を推し量る新出。

新出「僕に変装していたその人って、本当に、本当に――悪い人だったんですか?」



『物言わぬ航路』 (原作第45巻 アニメ版第371・372話)


本山正浩が携帯電話を使う姿が(正確にはが)、
『満月の夜の二元ミステリー』での
ベルモットと重なって見える。



『星と煙草の暗号』 (原作第45・46巻 アニメ版第374・375話)


本山が電話していたのは、鳥取県の倉吉ではないかと言う阿笠博士。

山村刑事が携帯電話を使う姿が、またもベルモットと重なって見える。
山村が電話した相手は、
鳥取県の八頭にいる祖母。
(わざわざ市外局番からかけている。 アドレス帳に入れてない? 話の都合?)



『ストラディバリウスの不協和音』 (原作第46巻 アニメ版第385・386話)


「あの方」のメールアドレスのキーとなるのは、鳥取の市外局番?

コナン「同じ感じがするんだよ。あの女が押した携帯電話のプッシュ音と。
    そう、車内に睡眠ガスを充満させ、自分の足を撃ち抜いて逃げた、あのベルモットが……
    車の中で仲間に打ったメールアドレスとな」
    「他に記憶に残ってるっていえば。
    メールを打つあの女の横顔が、どこか淋しいような、懐かしいような、そんな感じがしたって事ぐらいだな」

携帯電話のプッシュ音。そのメロディラインは
「シラソラ」
音楽家・羽賀響輔から教えてもらった答えは、
童謡「七つの子」の歌い出し。



『奇妙な屋敷の大冒険』 (原作第46巻 アニメ版第394〜396話)


「あの方」のメールアドレス「#929#6261」と判明。
(もっと長い数字列と思っていたので意外。
このくらいの桁数なら、音でなくても覚えていられるのでは?)

灰原「警察を動かすには、あの時点でもうそのメールアドレスがわかってなきゃいけなかったのよ。

   ただでさえ信じ難い人物が浮かび上がってくるかもしれないんだから」
   「まぁ、さっさとあきらめて忘れるのね。
    そのメールアドレスは……決して開けてはならない、パンドラの箱なんだから」



『組織の手が届く瞬間』 (原作第48・49巻 アニメ版第425話)


ひとが携帯電話を使う様を見ただけで、ベルモットの事を思い出すコナン。

水無怜奈は、実は組織員・キールである。


事件に関わっていた少年を見て。

キール「昔、私にもあれくらいの弟がいたから」


キールは、「あの方」にケータイメールを送った後、ジンから連絡を受ける。

杯戸公園で企てられる、土門康輝暗殺計画。
動いている組織員は、
ジン・ウォッカ・ベルモット、キャンティ・コルン、キール

キール「頼りにしてるわよ。私達の功績は、日の目を見る事はないけど……
     失敗はすぐに知れ渡ってしまうんだから……」


コナン・灰原・阿笠は、組織を追う途中、ジョディ・サンテミリオンと再会。

ジョディ「私達FBIも彼女に目をつけていたのよ。
     ベルモットがDr新出に成り済ました直後から頻繁にあの病院に通っていた、
     あの水無怜奈っていうアナウンサーをね」


土門康輝を狙撃ポイントに誘うのを、ためらっている(ようにも見える)キール。

コナンとキール、公園で鉢合わせ。
コナンの目を見つめ、首に手をかけて、コナンの真意を問いただすキール。

キール「まさか私を……つけてきたの?」

コナン「ち、違うよ……。たまたま偶然……」

キ「そう……ありがと……。靴を拾ってくれて……助かったわ。本当に……」

(この「ありがと」の意味は? コナンの真意をどこまで見抜いている?)



鳥矢大橋にて。

ベルモット「ねぇキール……貴方まさか、コレじゃないでしょうね?」

バイクを
ノックして問うベルモット。
(キールの正体を探っている?)


ボール遊びをする少年のそばで、キールのバイクとFBIの車が接触。


キールはジンの車内にて、既に靴を脱いでいた。
ジンは、キールに仕掛けられていた盗聴機&発信機に気づく。

ジン「今、
あの方にも了承を取った。ターゲットを変更するとな」


毛利探偵事務所。

ジン「聞こえるか? 毛利小五郎……。
   動くなよ。お前の背中は完全に取った。その背広に風穴を空ける前に、聞きたい事がある。
   お前とシェリーの関係だ。
   お前が仕掛けた発信器と盗聴器。前にあの女に仕掛けられた物とよく似ている。
   偶然だとは言わせねえぜ」

コナンの妨害により、小五郎への狙撃は失敗。
コナンの盗聴機&発信機も、秀一が狙撃。
ライフルを構えているのは
左腕。(つまり秀一も左利き)

秀一「やっと会えたな。愛しい愛しい……
宿敵(こいびと)さん?」
(我が人生で初めて見たよこのフリガナ)

組織員一同、一時撤退。

ジン「あてなんざ、いくらでも転がってるぜ。俺はまだ毛利小五郎を完全なシロだとは思ってねぇしな」


接触事故で
昏睡状態に陥ったキールは、杯戸中央病院に収容される。



『超秘密の通学路』 (原作第49巻 アニメ版第427・428話)


灰原「その赤井って人に感謝するのね」
(灰原は秀一と未だ接触していない)

蘭の口から、怜奈に似ている男子生徒(=本堂瑛祐)の話が出る。



『もう戻れない二人』 (原作第49巻 アニメ版第429・430話)


本堂瑛祐。
蘭たちのクラスに転校して来た男子高校生。
殺人事件発生。「眠りの小五郎」で解決。



『封印された洋窓』 (原作第51巻 アニメ版第446・447話)


殺人事件発生。
コナンの行動を監視しているような瑛祐。

コナンは麻酔銃作戦を封印。
小五郎として人知れず、山村にケータイメール送信するにとどめる。



『黒の組織の影』 (原作第53・54巻 アニメ版第462〜465話)


杯戸中央病院。
意識の戻らないキールについて話し合う、ジョディ・秀一・ジェイムズ。
秀一は、「水無怜奈(みずなしれな)」とは、
「007」を踏まえた偽名だと指摘。


毛利探偵事務所。
怜奈の情報を得ようと、小五郎たちを探る瑛祐。

瑛祐「最近ならあの人なんか怪しいですよ。ホラ、TVによく出てた……」


依頼人の父子。
事件を目撃した少年の目を見つめ、首に手をかけて、少年の真意を問いただす瑛祐。

(キールと全く同じ仕草)

事件を追う中、人知れず拳で橋を叩く瑛祐。
キールの情報を得られない焦り?
(後のコナン曰く、この時の瑛祐は泣いていたらしい)

事件解決後。小五郎に尋ねる瑛祐。

瑛祐「じゃあ、世間に知られていない有名人の事件とかもあったりして」
   「ホラ、例えば有名人にこっそり依頼されて、ニュースになる前に解決してしまった、たわいもない事件とか」



一方、キールの行方を追う、ジン・ウォッカ・キャンティ・コルン。

ジンによるキール評。

ジン「両腕と両足を撃ち抜かれた上に自白剤を打たれ、
   アバラが折れるまで殴られても何も吐かなかった女だ」

キャンティ「組織に紛れ込んだ鼠(ねずみ)にキールが気づいて追い詰めたまではイケてたけど、
      逆にとっ捕まって拷問され、あんたらが駆けつけた時はもう虫の息」
      「何でそれであの方のお眼鏡に敵って、キールがアタイらと組めるようになったかが……」

ジ「歯だ」
  「キールは唯一残ったその武器で、鼠の手首を骨が見えるほど噛み砕いて銃を奪い、
  戦意を無くした鼠の顎の下から僅かに動くその指で引き金(トリガー)を絞り、頭を吹っ飛ばした」

キ「けどさあ、鼠はそれで逝っちまったんだろ? 何でキールが何も吐いてないって」

ジ「鼠が懐に忍ばせていたんだよ。
キールを尋問する鼠の声が録音されたMDをな」

キ「なーる……。そのMDに
キールの声は、一切入ってなかったってワケかい」

(つまり、この一連の拷問シーンは、音声の証拠しか残っていない)


ウォッカ「しかし兄貴、その鼠、どこの誰だかまだわかってないんでしたよね?」

ジ「ああ。変装した鼠の顔写真入りの偽造免許証やパスポートを、
  名前を違えてたんまり持っていやがったから、ただの鼠じゃねぇとは思うが。鼠の本当の呼び名はわかった」

ウ「そーいえば俺と兄貴が駆けつけた後、その現場にノコノコやって来た鼠の仲間が囁いてやしたね」

ジ「ああ。返事をしねぇその鼠の死骸の耳元で、鼠の持っていた免許証やパスポートのどの名前にもなかった
  その名を、傷の付いたレコードのように何度も何度もな」

ウ「結局そいつは俺達の気配に気づいて自分でおっ死んじまいやしたけど。
  その名前、何だったんですかい? 俺の位置からは遠すぎて」



小五郎に依頼を持ちかける瑛祐。
その事件の場所は鳥矢町(=『組織の手が届く瞬間』での接触事故があった場所)。

キールの事故現場に居合わせた少年と出会う。
少年はベルモットにも会っている。

「眠りの小五郎」で事件解決。
少年の話を聞いた瑛祐は、その途中で帰る。

キールに殺された「鼠」の名前は
「本堂」だと判明。



『割れない雪だるま』 (原作第54巻 アニメ版466・467話)


瑛祐についての情報を、阿笠と灰原に伝えるコナン。
瑛祐が依頼を持ちかけたのは、やはり怜奈について探るためだった。



『服部平次との三日間』 (原作第54巻 アニメ版第479話)


怜奈のファンサイトで情報を見つけるコナン。
10年以上前に撮られた、通天閣をバックにコンビニの袋を抱えた、怜奈に似た女性の写真。

瑛祐より先に、怜奈の情報を得るべく、平次を東京に呼び寄せるコナン。
大滝などから、大阪で慎重に調べて欲しいと。

平次「その本堂っちゅう奴、捕まえて吐かせたら早いんちゃうか!?
   その二人が似てんのやったら、血ィつながってて、そいつも悪い奴の仲間やろし」

コナン「いや、仲間じゃねぇかも」

平「なんやと?」

コ「妙なんだよ。本堂瑛祐の行動が。
  あれは、消えた仲間の居場所を探っているっていうより、ただ単に実の姉を捜しているか、
  もしくは、姉の敵を追い求めているか」

平「か、敵って……ほんならまさか水無怜奈は」

コ「ああ。相手は黒ずくめの仲間。
  本堂瑛祐の姉を
殺して整形し、その姉に成り済ます事ぐらい簡単にやってきそうだからな」

(↑少年誌、それも『コナン』でこんな展開があったら驚天動地。対象年齢も上がってきている?)




『黒い写真の行方』 (原作第56巻 アニメ版第484・485話)


平次、コナンへ電話で報告。

本堂瑛祐は、父親と共に、通天閣のそばのお好み焼き屋に行っていたらしい。
その父親は
「カンパニー」に雇われていたらしい。

数年前、黒服の外国人たちと共に来店。

「いよいよ潜る」という言葉を最後に消息を絶つ。


瑛祐と父親とが写っている写真を手に入れるコナン。



『赤と黒のクラッシュ』 (原作第56・57巻 アニメ版第491・492話)


コナン、調査の進展を平次に電話連絡。
「カンパニー」の語を告げる。


米花西病院。
友人の見舞いの際、瑛祐に会うコナン・蘭・園子。

自分の姉を捜していると語る瑛祐。

瑛祐「僕の姉は10年ぐらい前に、家出しちゃってますから」

瑛祐は「みんなに分け与える事ができるタイプの血」であるという。


怜奈の新人時代のビデオを見るコナン・蘭・瑛祐。
化学工場の爆発(←灰原の勤めていた会社?)。
怜奈は、怪我した身で輸血を申し出た後、逆に輸血される。
その怜奈の血液型は
AB型



『赤と黒のクラッシュ』 (原作第57巻 アニメ版第492〜494話)


一連の事情を、ジョディに電話で伝えるコナン。

ジョディ(FBI)の情報では、キールの血液型は
AB型(RH+)


毛利探偵事務所。
自分の血液型は
O型だと主張する瑛祐。
瑛祐の胸には
手術痕がある。



『TV局の悪魔』 (原作第57巻 アニメ版第488話)


一連の事情を、灰原に伝えるコナン。



『赤と黒のクラッシュ』 (原作第57・58巻 アニメ版第495〜497話)


瑛祐の音信が途絶える。
杯戸中央病院で、
父親の会社の仲間の手がかりを見つけたとの事。


阿笠家。
本堂瑛祐の父親は、
CIAの一員、イーサン・本堂だと判明。


4年前の経緯。

ジョディ「場所は横浜の使われていない倉庫。目撃者はそこの2階を寝床にしていたホームレス。
     1発の銃声で目が覚め、1階を見下ろすと、倒れた男のそばに女が一人うずくまっていて、
     そこへ二人の男がやって来た。
     二人とも真っ黒な格好で。一人は長身、長髪。もう一人はサングラスをかけたガタイのいい男」
     「うずくまった女はその二人の男に息も絶え絶えに説明した。
     『男の手首を噛み砕き、銃を奪って顎の下から撃った』と。
     『私は何も喋ってはいない。男が持っているMDを聞けばわかる』とも。
     そしてしばらくして別の男がやって来て死体に駆け寄り、こう呼びかけた。
     本堂!本堂!ってね」
     「君が転送してくれた瑛祐くんの父親の写真を見せて確認したから確かだと、彼は言ってたわよ」
     「赤井くんよ! イーサン・本堂がCAIの諜報員だという確証をつかんだのも実は彼。
     どんな手段を使ったかは分からないけど、彼が提示する証拠がガセだった事は一度もないわ」
     「もちろん駆け寄った男は彼らに撃たれて、その倉庫は一夜にして全焼」
(ウォッカの証言とは少々異なる)
     「誰かがいたとしても死んだと思ったんじゃない?私の時みたいに」
(『満月の夜の二元ミステリー』参照)
     「それより驚いたのは、うずくまっていた女の方よ」
     「そのホームレス、青ざめた顔で、何度もためらいながらやっと答えてくれたわ。
     アナウンサーの水無怜奈に、瓜二つだったとね」

阿笠「と、という事は……」

コナン「やっぱり水無怜奈は」

ジョ「ええ。瑛祐くんの姉じゃなさそうね。もしそうなら、娘が実の父を撃ち殺した事になるんだから」

灰原「考えられるのは、娘に成り済ましてイーサン・本堂に近づき、
    CIAがどこまでつかんでいるか探ろうとしたけど、
    バレて拘束され、尋問されて口を割られる前に撃ち殺したってところかしら」



コナン・ジョディ・ジェイムズは、杯戸中央病院へ。

コナンは蘭に電話で確認。

蘭「お父さんが会社の上司に打ってたメールアドレスと同じ番号を打ってる人が、
  杯戸中央病院にいたっていうのよ」
  「お父さんが仕事で海外に行っちゃった後、たまに電話をくれてたみたいなんだけど。
  その電話口から聞こえてきたらしいのよ。何かの曲によく似た携帯電話のプッシュ音が」
  「確か童謡の『七つの子』だったって。大阪でお父さんと一緒に暮らしてた時は聞いた事ない音だったから、
  瑛祐くんがお父さんに何の音って聞いたら、電話しながらメールしてるって言ってたってさ」


杯戸中央病院。
双眼鏡で病院を監視していた秀一と合流。
イーサン・本堂を
ノック(NOC)と呼ぶFBI。

瑛祐が
白血病だったと語る看護師。

キール、目覚める。



キールの病室に一旦入った後、再び入り直すコナン。

この時、
「すぐ済むからさ」のコマと、「なんか勘違いだったみたい」のコマに注目。
超ハイレベルの
間違い探し



高校でのクラスメイト・サッカー部の中道と会話。

コナン「そ、それより、瑛祐にいちゃん見かけなかった? この病院に来たみたいなんだけど……
    それから連絡が取れなくて困ってるって、蘭ねえちゃんが言ってたよ」

中道「さあ……本堂なんか見てねぇなあ。オレが入院したのは4日前だし。
   同じサッカー部の会沢栄介なら、入院してすぐに見舞いに来たけどよ」

コナンは「えいすけ」としか言っていないのに、(「栄介」でなく)「瑛祐」だと判断した中道。
本堂について何か知っている証拠。



病人のふりをして潜伏していた組織員・
楠田陸道
コナンによる、
携帯電話を拾わせるなどの作戦で、正体が判明。
FBI に追いつめられ、
拳銃自殺



『赤と黒のクラッシュ』 (原作第58巻 アニメ版第497〜500話)


杯戸中央病院。
5〜2年前、秀一が組織に潜入捜査していたが、
ある捜査官
(=後述のキャメルの事)のミスで正体がバレた事と、
その当時、秀一と宮野明美が
恋人同士だった事が明らかになる。


屋上にて、コナンと秀一との会話。(この時、どの段階の作戦まで話し合ったのか?)


キールの病室。
キールはまだ眠っている。(というか眠っているふり?)
他の職員と持ち場を交代する秀一。(この時、コナンの姿は見えない)
病室に入ってすぐ(でもないかも)、他の職員
(の声=コナンの変声機による声)に呼ばれる秀一。
そのため、この時、見張り役が完全にゼロに。(って、アリなのかこの状態?)

秀一と入れ替わりの形で、
キールの病室に、病院着の姿(&裸足)で訪れる瑛祐。(今まで中道の病室に隠れていたらしいが……)
目を開けて瑛祐を制するキール。

キール「ダメよ……瑛ちゃん」




※ここから暫くの間、空白の時間アリ※



新たなFBI捜査官、アンドレ・キャメルが増員される。
(この名前、密かに『ガンダム』ネタらしい)
人知れず、何者か(って誰?秀一?)と電話で話しているキャメル。
(ジョディには「妻からの連絡」だと説明)


キールの病室を訪れる、コナンと秀一。
他の職員と持ち場を交代する秀一。(今度はコナンが一緒にいる)

(ここの、持ち場を交代する場面。前の号と構図がほぼ同じ。物語の時間が巻き戻されている)


別の部屋。
怜奈を病院から運び出す作戦を立てるジョディ達。
途中から作戦会議に加わるコナン&秀一。
飲もうとした缶コーヒー(やはりブラック?)を取り落とす秀一。



街の中。
レストランにて
食中毒騒動
駅構内にて
異臭騒動
映画館にて
火災騒動
次々と起こる、
テロ同然の大パニック

FBI曰く、コレらの騒動は
全て組織の仕業
(こんな事をやってのける組織が本気を出したら、日本征服くらい出来そうだ)
ところで日本警察は、いったい何やってるのか?



杯戸中央病院。
「楠田陸道」の名前で、ジェイムズに届けられたコロンバイン(おだまき)の花の鉢植え。
植木鉢の中には爆弾が。

秀一「見たところ、トラップだらけで解体には時間がかかりそうなので、
    人気のない場所に運んで爆発させてしまうのが無難でしょう。
    この時計が正確なら、あと31分14秒後に爆発するはずですから」

爆弾は、ジョディとキャメルが車で捨てに行く事に。
キャメルの口車にアッサリ騙され、運転席を奪われるジョディ。
(何だかどんどん劣化してきているように思う。ジョディの能力)

キャメルの手によって、爆弾は橋から無事に放り捨てられる。
なお、キャメルは、2年前にも来日しているらしい


杯戸中央病院に戻って来たジョディ&キャメル。
組織から入院患者に、次々と送られた爆弾。総計60個近く。

秀一「これ1個だと、病室1つを吹っ飛ばす程度のプラスチック爆弾だが。
    これが同時に数十個、同時に爆発すれば、この病院は間違いなく倒壊する」

ジェイムズ「こうなると、かなり厳しいな。組織(かれら)は水無怜奈を奪還しに来るとばかり思っていたんだが」

秀「ええ。まさか最初からその命を絶ち、口を封じる腹積もりだったとは思っていませんでしたよ」



入院患者たちに送られた爆弾を回収していくジョディ達。
その病室(やロビーなど病院内)のTVに、怜奈の姿が映る。

事の真偽を確かめるため、怜奈の病室に集まるFBI。
TVの画像は、組織の電波ジャックによる偽造と判明。
FBIが回収していた爆弾には、組織の
発信機が取り付けられていた。


発信機の状況を、ポルシェの車中から知るジン&ウォッカ。

いよいよ怜奈を移送する作戦開始。

コナン、阿笠の車で怜奈を運ぼうと提案。
携帯電話を使おうとするが、秀一に止められる。
(この時、秀一は
右手で、コナンの携帯電話を取り上げている)

怜奈については、キャメルの運転する車で運び出す事に。

キャメル「もとより死は覚悟の上。どうせ死んでも悲しんでくれる家族はいませんしね」

この台詞に矛盾を感じたジョディは、駐車場でキャメルを問いつめる。
が、キャメルに当て身を食らって、あっさり気絶。
(気絶したフリだと信じたかった……)

ところで瑛祐は今どこ行った??



FBIの車(3台)、杯戸中央病院を脱出。
組織員のうち、キャンティは1台目、コルンは2台目、ウォッカは3台目の車を、それぞれバイクで追う。
ジンは病院周辺をポルシェで見張る。


ウォッカ「そういや兄貴……連絡はあったんですかい?」

ジン「いや、奴からの一報はまだない。
   まぁ、あの方の命を受けての念のための策だ。俺は端から当てにはしてねぇがな」

その命を受けているベルモットからの連絡。

ベルモット「お待たせ、ジン。やっと見つけたわよ。赤井秀一の車」


ジンは、ウォッカの見張る車(=キャメルの車)にキールがいる事を見抜く。
追跡劇の後、キャメルの車が突然停まる。
助手席から、キール脱出。
ジン・ウォッカ・ベルモット・キャンティ・コルン
全員に迎えられる。(何か、随分ほのぼのしてる気が……)

キール「FBI の無線であなた達が助けに来たのが分かったから、
     隙を見て、持たされていた爆弾のケースで運転手を殴って、サイドブレーキを引いたのよ」

ベルモット「じゃあFBI に入院させられていたけど、意識はあったのね?」

キ「ええ。2、3日前に戻ったわ。FBI はずっと昏睡状態だと思ってたようだけど」

(って。キールが目覚めている事に、(一部除いて)誰も気づけなかったFBI とゆーのも……。
そういえば、キールの服装って、いったい誰がどのように着替えさせたのか?)


キャンティが殺そうとするより早く、キャメルの車が突如爆発。
組織は一旦撤退。
燃え上がる車の陰に隠れていたキャメルは、秀一に電話。
(この場面から、キャメルの目の描き方が大幅に変わっている)




※空白の時間に起こっていた事※

瑛祐に事情を述べるコナン。

瑛祐の現在の血液型がAB型である事。
キールが、瑛祐の実姉・瑛海である事。
彼女の正体が、CIA諜報員である事。

ここで秀一登場。瑛祐は退場(別室に閉じ込められたらしい)。


続いて、キールに推理を述べる秀一。

キールが父親・イーサンを殺した――ように見せかけた事。
イーサンは逆に、キールを守りぬいた事。

キール「ええ。全て父の考えよ。私は組織に溶けこむ事に必死で、それどころじゃなかったから。
     そんなに組織に長居するつもりはなかったの。
     そう……私の任務は、組織に潜入した父に、新しいつなぎ役の諜報員を紹介する事。
     前のつなぎ役は、殺されて連絡が途絶えていたから。
     それが済めば、私は事故で死んだと見せかけて組織を抜けるはずだった」

が、キールのミスにより、組織に追いつめられた父娘。

イーサンは、キールの胴を殴ってアバラを折り、その両手両足を銃で撃ち、
自らの腕を噛んでから、キールに噛ませたまま、指示する。

イーサン「いいかよく聞け、筋書きはこうだ。
      不審な行動をしていた俺に目を付けたお前が後をつけ、追いつめたが、逆に捕まり尋問を受けた。
      だが俺の手首を噛んで銃を奪い、顎の下から頭を吹っ飛ばした。
      顎の下から撃つのは、俺の口に付いた血に不審さを抱かせないためだ。
      こういう事もあろうかと、お前を尋問する俺の声の入ったMDを上着の右ポケットに入れてある。
      何も喋ってないと言えば、それでいい」

その後やって来た人物は、新しいつなぎ役だったバーニィ。
組織に気づいて自決したとの事。
(つまり、『黒の組織の影』でのウォッカによる証言の方が真実だった次第)


因みに、キールが小五郎に近づいた本当の理由は、瑛祐の保護を依頼するためだった。

一方、コナンと秀一がキールに向けた依頼は、スパイとして再び組織に戻る事だった。



『赤と黒のクラッシュ』 (原作第58・59巻 アニメ版第501〜504話)


本堂姉妹の情報を、灰原に伝えるコナン。
瑛祐は現在、FBIに保護されているらしい。



ニュー米花ホテルにて、殺人事件発生。
コナンは、筋トレ中のキャメルと再会。
彼を引き取りに来たジョディは警察に対して、キャメルは自分の恋人であるとゴマカす。


埠頭。
電話で、日売TVに辞職を願い出るキール。

キールに秀一殺害をに命じるジン。

ジン「我々は奴の弾が届かない遠くから、事の成り行きを拝ませてもらう。お前に仕込む盗聴器とカメラでな」

ジン「仲間のつかんだ情報によると、FBI(やつら)はまだ例の病院に止まっていて、
   どういうわけだが、捜査官の一人がある事件に巻き込まれ、FBIの目は今そっちに向いている」
(↑この「仲間」とは誰の事?)


ホテル。
「2年前の事情」について、ジョディに語るキャメル。
秀一の潜入捜査においてミスした捜査官とは、キャメルの事。


駐車場。
ジョディを待っている秀一に、キールからの連絡が。


ホテル。
コナン、自分の携帯電話を、SIMカードを抜いてから、ジョディに貸す。


駐車場。
キールから秀一に、メールで知らされた待ち合わせ。
『今夜19時 来葉峠の七つ目の左カーブを抜けた先。水無怜奈』


来葉峠。
(来葉(らいは)の由来は「ライヘンバッハ」?)

ジン&ウオッカによる監視の下、秀一と会話するキール。
キールの銃に胸を撃たれる秀一。
左手で胸を押さえる。(右手はポケットに入れたまま)

秀一(フン……そういう事か……)

※サンデー掲載時とは、台詞が改訂されている。
(当時の台詞は、(フン……まさかここまでとはな……))


ジン、秀一の頭を撃つように、キールに命令。
秀一の頭に
(ニット帽越しに)銃を突きつけるキール。

秀一「フン……まさかここまでとはな……」

キール「私も驚いたわ……。こんなにうまく行くなんて……」

秀一の脳天を撃ち抜いた(?)キール。
爆弾を仕掛けて立ち去る。
(この時の、
倒れている秀一に注目。僅かながら様子が変わっている)

キール(悪く……思わないでね……)
     (↑誰に向けて言っている言葉?)


爆発炎上した車から、焼死体が発見される。
焼け残っていた
右手の指紋が、コナンの携帯電話に付いていた指紋と一致。


後日。
ジョディ、コナンに携帯電話を返す。
携帯電話のシリアルナンバーが違っている事に気づくコナン。




『カラオケボックスの死角』 (原作第59・60巻 アニメ版第507・508話)


瑛祐、復学。

カラオケボックスにて、殺人事件発生。
「眠りの園子」で事件解決。

アメリカに移住してCIAの諜報員を目指す事を、コナンに打ち明ける瑛祐。
(なお、CIAに所属するには、アメリカ国籍や兵役経験などが必要です)

そして、蘭への好意をもコナンに打ち明ける瑛祐。
瑛祐から蘭への告白を、(新一として)阻むコナン。

そんなコナンに驚くどころか、笑って納得している瑛祐。
どうやら瑛祐は、早々と「コナン=新一」の見当をつけていたらしい。

瑛祐「毛利探偵に会う前に一応、僕なりに調べたんですよ。
   『眠りの小五郎』がどういう人物か。そうしたら、ある事がわかったんです。
   彼が『眠りの小五郎』をやり始めると後じゃ、推理力が桁違いに変わっている事と、
   『眠りの小五郎』のそばにはいつも君(=コナン)がいるって事が。今日の園子さんのようにね」
  「どうして小さくなっているかは、頭がこんがらがるから考えないようにしてましたが、
   やっぱり君があの工藤新一だったんですね」
  「『眠りの小五郎』が出始めた頃から君は休学していましたし」

(確かにコレは、順当な推理。APTX4869による幼児化の件さえ除けば、コナンの正体は明らかである)



※考え得る流れ※


30年前 イーサン・本堂、CIAに入る。
27年前 イーサン・本堂、結婚。日本に潜伏。
瑛祐の姉・瑛海(=水無怜奈=キール)、生まれる。
17年前 瑛祐、生まれる。
母親と共に、東京都・杯戸町3丁目の奥平家で暮らす。
(この当時、父親は大阪で仕事、姉は海外留学と聞かされていた)

瑛祐、白血病の手術を受ける。(この時に血液型O型からAB型に変化)
10年前 瑛祐の母親、死去。
瑛祐、父親に引き取られて大阪に移る。
(この時に二人でお好み焼き屋に)
通天閣の近くにいた怜奈の姿が目撃される。


小学校に入りたての頃、瑛祐は車に轢かれて大怪我。
瑛海は瑛祐に大量輸血。
瑛祐の退院時に、瑛海は失踪(=組織に潜入?)。
4年前 瑛祐の父親、CIA仲間と共にお好み焼き屋にて「いよいよ潜る」宣言。
(この時に組織に近づきすぎ、キールの手によって自決する)

瑛祐、父親の知り合いの家で暮らす。
『名探偵コナン』本編に至る





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