キャラクター考察

※この考察は第4作限定の物です。

王泥喜法介
成歩堂みぬき
牙琉響也
成歩堂龍一



(……オレには、コトバはなかった。
何かを言うには……まだ。ケイケンが足りなかったから。
でも、いつか。その”変化”と闘う、戦士になるんだ……!)
  (『逆転を継ぐ者』より)


王泥喜法介 (おどろき ほうすけ)


生まれて初めての法廷で、いきなり師匠と職場を失い、
「成歩堂なんでも事務所」に転がり込む羽目になる、弁護士の少年、もとい青年。

そう。コヤツの顔立ち、「若い」を通り越して、むしろ「幼い」。
子供あつかいされる場面が妙に多い。
かく言う当方の目でも、とても成人男性には見えない。
22歳という年齢は、正直なところ未だに信じがたく。
とにかく初々しい態度が目に留まる。
因みに一人称は「オレ」

外見においては、アンテナのように尖った前髪と、いベストがトレードマーク。
そして何より、袖をまくった左腕に嵌めている腕輪がアイデンティティ。

なぜかその腕輪が”反応”する事で、なぜか他人の心を暴く事が出来る能力を持っている。
この件の詳細はネタバレになるので、ここでは一応、伏せておきたい。


が、しかし。
そういった表面上の部分以外だと、彼には無色透明な印象が強い。

そもそも王泥喜、キチンと名前で呼んでくれる人が少ない。
裁判長は一貫して「弁護人」、ゲストキャラたちは「弁護士さん」。
牙琉響也に至っては「おデコくん」呼ばわり。

弁護士を目指した動機も、今のところは不明。
成歩堂龍一に憧れて……というのを匂わせるような発言は見られるが。
師匠に対する思いさえ、作中でほとんど描写されていない。

それでいて、物語の終盤、
大いなるネタバレとなる生い立ちが判明したりするのだが。


そんなわけで。当方は今、彼にこう問いたくてならない。

「キミはなぜ、法廷に立つ? ……その理由は、なんだ」――と。



「どんなウソでも信じるのが、ベンゴシのシゴトですよ!
パパが言ってました!」
  (『逆転のセレナード』より)


成歩堂みぬき (なるほどう みぬき)


現役中学生にして、既にプロデビューしている魔術師(奇術師)にして、
マジシャン一族・或真敷一座の後継者にして、
成歩堂龍一の養女にして、そして実は王泥喜法介の実妹(←ネタバレ注意)
という怒涛のプロフィールを誇るヒロイン。
年齢・15歳。一人称は、「みぬき」

ある意味、成歩堂をギャンブラーに生まれ変わらせた
張本人とも言える少女。

得意とするのは、
何も入っていないはずなのに、何でも取り出す芸「マジック・パンツ」と、
大掛かりな人形を用いた腹話術による一人二役の芸「ぼうしクン」

一見のんびりとした性格に思えるが、頭の回転はかなり早く。
事件の特徴や真相に、誰より早く気づく場面もしばしば。

そのため、表面上は王泥喜の助手ポジションであっても、
事実上は王泥喜の姉貴分ポジションに感じる当方。

実際問題。この彼女に危機(ピンチ)の時など来るのだろうか。今後。
さらわれそうになっても襲われそうになっても殺されそうになっても、
余裕の様で切り抜けそうな気がする。何となく。



「たのむ! ハッキリさせてくれ!
これ以上……何かを疑って検事席に立つのはゴメンだ!」
  (『逆転を継ぐ者』より)


牙琉響也 (がりゅう きょうや)


有名弁護士を兄に持つ、17歳で世にデビューした検事にして、
ロックグループ「ガリューウエーブ」のリーダー兼ボーカル兼リードギター。
年齢・24歳。一人称は「ぼく」。二人称は「キミ」。イメージカラーは

芸能人、それもアイドルを務めながら検事職に就いているという設定は、
確かに斬新である。
こういう設定の作品、今までに有ったかどうか。


そんな彼の弱点は、差し当たっての弱点が無い、という事かもしれない。
取り乱したり戸惑ったりといった、みっともない場面が皆無。
そもそも事件の内容に動揺狼狽する事自体、ほとんど無いのだ。

実兄に裏切られても、公私共に相棒の刑事に裏切られても。
更には、7年前の兄の思惑を全く見破れず、
その結果、成歩堂龍一を失職に追いこんだという事実が判明しても。
それでも爽やかな態度を崩さないのは、大物というべきなのか。

そんな彼も、検事を目指した直接の動機は、作中で語られていない。
「真実を追求するため」というのは、ある意味、自明の理由である。


なお、忘れてならない彼の特徴は、何と言ってもBGM。
登場する時に背負っている音楽は、
「ガリューウエーブ」最大のヒットナンバー「ラブラブ・ギルティー」

何でも、「ガリューウエーブ」の音楽は常にフルボリュームで流すべき物らしく(響也談)。
他にも多々、自らの音楽には相当のこだわりがある模様。

ただ、誠に残念ながら当方、音楽関係の素養がないため、
その点における考察が出来ない事をお詫びしておく。

差しあたって言える事は……
音楽家として生きているなら、せいぜい難聴にならないよう、気をつけて。



「”すべての権限を持っている”ってコトは……
”すべてのセキニンをとる”ってコトなんだよ」
  (『逆転を継ぐ者』より)


成歩堂龍一 (なるほどう りゅういち)


自称・ピアノの弾けないピアニスト。年齢・33歳
その真の姿は、ロシア料理店「ボルハチ」にて無敗を誇る、
神業レベルのポーカープレイヤー。

だがしかし、かつては数々の伝説を持つ、凄腕の名弁護士であり……という事は、
「初期三部作」をクリアしているプレイヤーならばご存知の通り。

7年前、とある事情で弁護士職を辞し、
身寄りの無いみぬきを養女として引き取り、現在に至る。

その出で立ちも、過去作品とは大幅にチェンジ。
「初期三部作」ではトレードマークだった髪や眉は、いニット帽の下に隠れて。
青ジャケ・白シャツ・赤ネクタイのスーツ姿は、黒いパーカーに。
因みに足の方は、只今サンダル履きだったりする。
一人称は基本的に「ぼく」。二人称は「きみ」


そして、肝心の性格についてだが。

我々プレイヤーの魂が離れた途端、この人は、
もとい、この方は何と尋常ならざるお人柄になったか。

いつ如何なる時も、冷静沈着極まりなく。
物語の最初から最後まで、最終的な権限を握っているし。

そもそも、車に当て逃げされた事を笑顔でお話しなさる時点で、
既に人外の存在ではないでしょうか。(←褒めてます)

というわけで、今作に限っては当方、
「なるほどくん」なんて、気安くお呼び出来ません。
「成歩堂先生」と申し上げたい所存です。


因みに。
私個人は、この方の正体は実は公的捜査官だと、勝手に設定しています。

…………イヤ、だってそうでも思わないと無茶だっての今回の話は。
まさかいくら何でも。あんなのは流石に…………ねえ?



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