『初めての逆転』実況レポート

「……はあ……はあ……。……くそっ! なんでオレがこんな目に……」
「初期三部作」では全3作とも、
第1話冒頭は、こんな台詞の(主に殺人)シーンで始まりまして。



第1話は、法廷パートからのスタート。
初めての「法廷バトル」に挑む成歩堂と、彼の師匠・千尋の会話。

成歩堂「こ、こんなにドキドキするの、小学校の学級裁判のとき以来です」
開始から1分で伏線登場。
それにしても成歩堂の奴、司法試験突破さえ大した事なかったとゆー事か。
因みにこの場面から既に、資料である「法廷記録」を読む事は可能。

千尋に、被告人(=依頼人)の事を語る成歩堂。
成歩堂「……借りがあるんですよ。ヤツには」
     「……実は、ぼくがこうして弁護士になったのも、
      ある意味、ヤツのおかげ、みたいなところがあるんです」
     「……ぼく、あいつのチカラになってやりたいんです!」
     「助けてやりたい……」

この台詞って、そのまま第4話で使えるかも。


そんなところに被告人・矢張が登場。
矢張「有罪だぁ! オレを有罪にしてくれよぉ!」
などと言いながら、いつもの仕草のサムズアップ。この時点で、矢張は左利きに決定。

話を聞いていくと、どうやら矢張の恋人が殺されたらしく。泣き崩れながら、こう語る。
矢張「誰が……いったい誰が、カノジョを……!」
最初の時は、何とも可哀相に……と思った。
……全クリアした今となっては「あーまたか」と思えるが(←醒めた目)。


もっとも、この時点では成歩堂(=プレイヤー)は、矢張には好印象を持つのが自然。
成歩堂(矢張政志(やはり まさし)。……小学校からの大親友だ)
     (悪いのは、こいつじゃない。……ただひたすら、運が悪いだけ)
     (……いいヤツだってことは、誰よりも、このぼくが知っている)
     (そして何より、ぼくはこいつに大きな借りがある)
     (助けてやるんだ……ゼッタイに!)

成歩堂にこれだけ言われれば、当然だろう。
「法廷記録」でも、「ぼくの同級生で、にくめないヤツだ」と書かれているし。
きっと今まで、何度も助けてきたんだろーな。



で、裁判開始。
成歩堂たちと今回戦う(?)、亜内(あうち)検事が初登場。
彼も何か由来がある名前かと思いきや、この名字は実在する歯医者さんだそうで。

裁判長「依頼人が有罪になるか、無罪になるかは、弁護人にかかっています」
……って、最初にサラッと言われるが。
力いっぱい「異議あり!」と言いたいところ。この世界の司法制度に。
フツー、刑事事件の被告人は、有罪なのが前提なので。無罪だったら冤罪です。


緊張しまくってる成歩堂に、「簡単な質問」を尋ねる裁判長。
裁判長「この事件の被告人の名前を。……言ってみなさい」


成歩堂龍一
矢張政志
綾里千尋


……「簡単」にも程がありますがな。

だがしかし。
にも関らず。

成歩堂(うわあ、アタマの中がマッシロになってきたぞ……)
出ました、『逆転裁判』名物・なるほどくんの超絶レベルの滝並み冷や汗。
こんな男じゃ、千尋も自分の長年の悩み事を相談するどころじゃなかったな。


というわけで。ここは一つ。思いきって。
あえて間違えてみる。


すると。
千尋ブチ切れ。


千尋「ヒコクニンっていうのは、裁判にかけられてる人のことよ! あなたは、弁護人!
    なんで弁護士に、こんなコト言わなくちゃならないの……?」
……とか。

千尋「もうっ! ヒコクニンっていうのは、裁判にかけられている人のことでしょ!
    初歩、っていうより、これはもう、常識のレベルよ……」
……とか。さんざん言われ放題。

とゆーか、このレベルまで、さかのぼって教えてくれるゲームも珍しいかと。
とゆーか、わざわざコレを間違えた人の事まで考えてくれるゲー(以下略)。


「簡単な質問」は、まだまだ続く。
被害者の名前とか。
死因とか。
Rボタンの使い方を徹底的に叩きこまれる。

間違えてると延々と漫才が続くので、仕方なく普通に答えます。



閑話休題。本題開始。

亜内「凶器は、この《考える人》の置物です」
コレは、第2話に密接に関わってくる凶器。

亜内「どうやら彼女には、”パパ”がたくさんいたようです」
要するに、パトロンがいた、と。


成歩堂「矢張くんは、被害者が他の男性とつきあっていたのは知らなかった!」
この時は、まだ、「くん」付けする成歩堂。
……コレが終いには、底辺レベルの扱いになっていくわけだ。



で、いよいよ本番。証人の証言と、尋問開始。

この事件は、Rボタンで証拠品を「つきつける」だけで解決できる。
Lボタンで「ゆさぶる」必要はまだ無い。でも「ゆさぶる」は好き。

その成歩堂の尋問によって、真犯人はやがて逆上。その果てに。





カツラぶん投げた。成歩堂の顔面に。





この時の成歩堂の引きつった顔は、他の場面では見られない(はず)。



かくて、無事に事件解決。
成歩堂・千尋・矢張の会話。
千尋に、置き時計を渡す矢張。

矢張「こ、これ、プレゼント! ……受け取ってください!」
千尋がコレを受け取らなければ、歴史は変わっていたのだろうか。

矢張「実はコレ、オレがあいつのために作ってやった時計なんスよ」
彼も勇盟大学芸術学部所属……なのだろうな、きっと。
造形学科辺りとか?



この事件後、千尋は意味深い言葉を残す。

千尋「証拠品て、こういうものよ。
    見る角度によって、その意味合いはどうにでも変わってしまうわ……」

真実は一つじゃない、という真実。

そして。
千尋「強くなりなさい。……もっと」
この時の成歩堂に、千尋が言える事は、コレしかなかったのだろう。


とにかく時間が足りなかった事……果たして悔やまれるべきなのか……。




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