ええい……コシャクなり、トノサマン……!
天空の月が、キサマの血を欲して泣いておるわ……!
今宵の月……よく目に焼きつけておくがいい。
おヌシの見る、最後の満月となろう……!
カクゴせいィッ! アクダイカーン!
のっけから何事かと思った。
タネを明かせばコレ、『逆転裁判』世界で大人気の特撮番組・
「大江戸戦士・トノサマン」のTVシーン。
この話から、事件の性質は、倒叙から本格へ移っていく。
で、このTVを見ていた場所は、成歩堂法律事務所。
見ていた人は、真宵(と、彼女に付き合わされてる成歩堂)。
一つ屋根の下、男と女の二人きりで、している事は特撮番組鑑賞……ってのが、
彼ららしいところ。
何でも、真宵はこの「トノサマン」の大ファンらしく。
事務所のポスターも、千尋が観た映画の物から、トノサマンの物に張り替えようとしたほど。
真宵「……カクゴせい! アクダイカーン!」
成歩堂「うわ! ホウキをふり回すな!」
成歩堂、被害を受けまくってます。
と、こうしてTVばかり見てるのにも事情があって。
どうやら、依頼がいっこうに来ないらしい。
成歩堂(……どうしよう。今月の家賃……)
事務所の家賃? それとも自宅の家賃?
翌朝。
成歩堂龍一の寝室で、電話が鳴る。
自宅から事務所に通っているという証拠が少しだけ。(通勤時間は1時間程度)
……どんな部屋か見てみたかったなぁ。
真宵『トノサマンが逮捕されちゃったんだよ!』
成歩堂「………………。それがどうした」
必死の真宵と、寝惚けてる(?)成歩堂のギャップ。
成歩堂が事務所に駆けつけると、さっそく真宵の携帯電話が鳴る。
真宵「はい……。成歩堂法律事務所です」
と、彼女は当たり前のように応じるが。
ちょっと待て。
まさか真宵の携帯電話番号が、成歩堂法律事務所の受付番号なのか。
というより、コレは考えたくないのだが……
まさかこの時点で成歩堂、自分の携帯電話を持ってない??
それでいいのか弁護士が。
電話依頼を受けて、勢いこむ真宵に引きずられるような形で、留置所へ。
顔は怖いが心は優しい、アクション俳優・荷星三郎(にぼし さぶろう)、初登場。
「恐縮です」が口癖の、平身低頭のお人柄。
荷星の依頼を受けて、現場である英都撮影所の正門前へGO。
さっそく中を調べよう――と思った途端。
オバチャン「こらッ! アンタたちッ!」
警備員のオバチャンこと大場カオル、初登場。
何と言いますか、この人は本当に強烈な印象がある。もっと言えば、破壊力が。
事件に直接関わってくる人ではないのに。
まともには読み取れない、超ハイスピードのマシンガントーク食らわすし。
ひとの事を「トンガリ頭」とか言ってくるし。
荷星を弁護するという身の証を立てて、いよいよ撮影所の中へ。
まずは第1スタジオ前で、イトノコ刑事と出会う。。
糸鋸 「アンタたちのせいで、御剣検事はちょっとブルーになってるッス!
午後のティーを飲みながら、窓ぎわでタソガレてるッス!」
是非とも見てみたいなぁ……そんな御剣。
道の途中で、監視カメラを発見。
成歩堂「カメラに、プレートがついている。《ST1-307》。このカメラのナンバーらしい」
プレイ時は、「見るな」と暗記してました。
それから。
道の角に置かれている、巨大なマスコットキャラも要注目。
その名も「サルマゲどん」。
……ハルマゲドンのパロディか?
次に向かうは、スタッフエリア。
テーブルを調べると、前日の食事の跡が。
成歩堂「皿の上には、ホネつきステーキのホネだけが乗っている」
真宵「あたしも食べたかったな。ホネつきステーキ」
成「さっき、みそラーメン食っただろ?」
真「みそラーメンは、別バラ」
恐るべき食欲魔人。
自動販売機を調べると、和物で(無理やり)統一されたラインナップの中に……。
真宵「あ。なあに、この”トノサマン汁”って……」
赤い誰かさんは飲んだんだろーか、コレ。
次に向かうは、荷星の楽屋。
荷星の鞄を調べて、第1スタジオへのカードキーを失敬、もとい拝借。
ついでに、テーブルのお菓子を調べると……。
真宵「うー、なるほどくん。食べたいねえ」
成歩堂「さっき、みそラーメン食っただろ?」
真「おかしは、別バラだよ」
ステーキが別腹なら、菓子くらい楽勝でしょうね。
あと、鏡を調べると……。
成歩堂 「うーん。今日もバッチリとがってるな、ぼくのアタマ」
何か、最近のド○クエみたいですな。
と、ここで一旦、撮影所の正門前で、オバチャンにカードキーをつきつけると、興味深い展開に。
オバチャン 「オバチャン、あのスタジオのカードキー、持ってないのョ!
イブクロちゃんに、ちゃんとお参りしておきたいじゃないのサ!」
カードキーが欲しくてたまらないらしい、という事を記憶の隅に。
カードキーを使って、殺人現場である第1スタジオ内へ。
真宵「あ、ハシゴだ」
成歩堂「それはキャタツだよ」
真「どう違うの? 同じようなものじゃない」
……同じじゃないんだけどね。
キャタツとハシゴ論争、これが1回目。
なお、ここでカメラを調べると、スタッフ・間宮由美子と出会う。
色々調べた後、とにかく事件の決定的な証拠とされる写真を、
撮影所にあるセキュリティシステムのコンピュータから出力する事に。
真宵「なるほどくん、コンピュータ、使えるの?」
成歩堂「……ナンバーを入力するぐらいなら」
どうにも頼りない発言だが。それでも何とか、写真Get。
その写真を見た結果。
何となく先の話が見えてきたところで、舞台は法廷へ。
成歩堂「敵にわざわざ手の内を明かすことはないよ」
いつもコレくらい慎重に行動してくれたら、こっち(=プレイヤー)は助かるんだけどなぁ……。