オープニングは、誰か司会者による実況中継。
「大統領専用機が、《ひょうたん湖》に向かってきます!」
って、気づけば随分ビッグになったもんだな、ひょうたん湖も。
まさか飛行機の着陸(着水?)まで出来るとは。
ともあれ、西鳳民国大統領こと王帝君(おう ていくん)の演説の中、
密かに掲げられる――それは銃口。
直後、鳴り響く銃声、流れる血潮、それらを含む騒乱がフラッシュバックされてから、
呼ばれるは日本警察、じゃなくて日本検察、より正確には我らが赤セビロのあの男――。
ところで。事件の日付は「3/25」との事だが。
それって一体何年の?
ええと、今までのセオリーに基づけば、前作から1年後だよね?
ごく普通に時が流れてるんだよね。
あの「運命の袋小路」なんて突破してるんだよね結論出てるんだよね。(←現実逃避)
などと私がハラハラしている間に、御剣&イトノコ刑事のコンビが登場。
例によって、この世界のルールに則り、警察&検察のコンビがスタートする。
因みに、この時点から「捜査手帳」を読む事が可能に。
なお、イトノコ刑事の年齢は前作と同じままだ。
それはさておき。
「ちょっとちょっと! おにいさん」
人ごみの中から、関西アクセントで訊いてくる人も置いといて。
イトノコ刑事から、狙撃についての事情を問いただす……が。
糸鋸「《バン!》と銃声がした!……らしいッス」
と、どうにも頼りない。
ただ、わざわざ「らしい」と言ってる以上、実際には撃たれてないだろう。
ミステリ的に考えて。
それでもとにかく、まずはお仕事。
公判準備のところを検事局長に呼ばれた御剣は、
非番に呼ばれたイトノコ刑事を引き連れて、自由行動を開始する。
とは言え実際には、チュートリアルを交えつつ、飛行機そばのボディガードに話しかける一本道。
他の所の他の物を調べられるのはまだまだ先だ。
一本道は続く。
またも口を挟んでくる関西ねーちゃんも交えて、ロジックモードのチュートリアルも進めていく。
ここまで進んで、ついに本格捜査の開始。イトノコ刑事を従えて、ウロウロ歩く。
取りあえず関西ねーちゃんに話しかけてみると……。
「ハア……このままじゃ、ナツミ師匠に顔向けできんわあ」
因みにその師匠、前作にも密かに登場してます。
差し当たって注目すべきは、トノサマンバルーンなんて代物と、そのそばにある国旗。
そのおかげで、狙撃の状況が見えてきたそんな時。
またまた関西ねーちゃんが話しかけてきて。
ゴーユーやら何やらロゴのぎょーさん入ったジャケットを着た、
彼女の名前は「速水(はやみ) ミキコ」。
ミキコ「そのひらひらは、どこで買ったんやろか?」
なんて興味深い事まで尋ねる度胸を持つ彼女、口が軽いようで、意外に堅い。
まるで心に錠をかけているように、肝心な事は逸らしてしまう。
そんな厄介な相手に御剣が取り出すは勾玉、じゃなくて新たな戦法。
御剣「守りに入った相手に対し、どう攻めるか……?
いくらでも戦術はある。チェスの盤面であれば、な」
「口を閉ざした相手から話を引き出す。それには、かけひきが必要とされる」
……言うねえ。
証人の名前も聞きだせなかった人と同一人物には思えない。
『逆転裁判』第1作の時点でコレ出来てたら、瞬殺されとるな誰かさん。
とにかく、覚醒した御剣による駆け引き、名付けて「ロジックチェス」が始まるわけだが。
このシステムには、厄介な点が一つ。
選択肢が出ている間は、リアルタイムでゲージが減っていく事。
つまりコレ、ある種の時限イベントなのだ。
いつものように、どの選択肢を選ぶべきか、長く悩む事は出来ない。少なくとも私は。
それでも何とか、選択肢の台詞を読みとる事に力を尽くすが……ここでどうにも違和感が。
コレ本当に御剣か?
ミキコに対し、努めて静かに穏やかに、おだててなだめて絡め取る。
HEROを名乗るに相応しい貫禄は、かつての彼とはほぼ別人。
まぁ確かに、いつまで経っても子供の口ゲンカしか出来ない名探偵ってのも困るけど。
正直寂しい。
ともあれ、そんな確変したレベルの御剣からの攻撃を受けて、ミキコは自分の素性を明かす。
ただし彼女、転んでもゼッタイにタダでは起きない。
ミキコ「検事はんは第二の師匠!」
「24時間密着取材の許可を!」
しかし御剣にはアッサリと否定され、ミキコは陥落。
と言いますか、ここで押し問答したら話が進まないし。
なので、早速ミキコの録音したテープを皆で聞く事に。
すると、銃弾は2発だった事が判明。
ところが当方、その銃弾が発射された位置をつかむ事でまず詰まった。
会場の真ん中あたりでも良いと思うんだけどな。コレ。
とゆーわけで。
イトノコ刑事やミキコの協力のもと、今度は観客席で自由行動開始。
ミキコ「ウチのパーカーですか? それなら、心配いりまへん!
リバーシブルだから、後で裏返せば汚れもキレイさっぱりですわ!」
と元気に答えるミキコから、まず事情聴取。
さっそく勇んで検事バッジを突きつけてみると、
ミキコ「官民の差はこんなところにも表れている、と」
なんて言ってくる。
ならば……この世界の検察官は公務員と完全に確定?
いやいや、実は検事や警察官が民間人で、弁護士が公務員とか……まさかね。
ただ、今回もまた「人物つきつけ」が無いのは寂しすぎるんですが。
もう復活しないのかな。
誰だったか分からない人、もとい亜内とも会話。
続いて、ゴミ箱から見つけたバッグを「検分モード」でチェック。
すると中に入っていたのは、大統領の警備計画の書類と――拳銃一丁。
レーザーポインタ付きの6連発銃。うち2発が使用済み。
ただし指紋は一切ナシ。弾丸に至るまで、カンペキに。
以上の事を調べてから、現場を撮影していたテレビ局のカメラマンに声をかける。
データが飛んでしまっているという話のところへ次の展開。
「お困りのようですね! ミツルギさん!」
言うが早いか、元気一杯に飛びおり駆けつけ、
美雲「お久しぶりです! ミツルギさん!」
「ノコちゃんも、ひさしぶり!」
と言ってる端から、この台詞。
御剣「彼女は、2週間ほど前に私が関わった事件の関係者だ」
…………………………………………。
これで、あの「運命の袋小路」よりは手前の時代と完全に確定。
結局逃げられちゃったな……今回も……。
さて。
美雲「ゼンゼンおどろかないんですね」
とボヤきつつ、美雲が見せてくれたのは、1発目の銃声直後に撮られた写真。
てなわけで。
さー行きましょーか総当たり!
推理ミスした時のコメントも拾わなきゃいけないし。
ゲージがどこまで減るか楽しみだ。
……って、プレイする態度変わったなあ自分……。
と言いますか、まさかあの紅点自体が問題点とは思わなかった。
てっきり、正面から撃たれてるようにしか見えないって意味だとばかり。
この難易度は、第1話としてなら大合格だ。
捜査は続く。
美雲の自分撮りの写真や、倒れた時にシャッターの切れた写真など。
糸鋸「これは、参考にはならなそうッスね……」
それはない、とツッコミ入れつつ。
3枚の写真を見比べて、レーザーポインタの主をあぶり出す。
その行方を追って、今度は右側客席へGo。
「とのさまんじゅう」の屋台に接写。
アヤシイ赤服をGetする。
ところで「桜味」ってのは桜の葉や花の塩漬けのあの味でいいんですよね確か。
(不安になってきた)
それでとうとう、暗殺者の条件に合う人物を連れてきた……って……その。えーと。
田中「わたくし……田中太郎と申します」
御剣(この男、どこかで見たことがあるような……?)
これぞネタバレ第1号。
どの話かは敢えて伏せますが、コレって『逆転裁判』未プレイの人には、
もったいない展開のような気も……。
次なる目的は、田中太郎の主張を崩す事。
と言いましても……そもそも、この人に限って、
バレるような犯行をするはずがないのだ。本来なら。
事実、御剣が真相に迫っていっても、当人の表情は変わらない。
のらりくらりと追求をかわされ、ストレスが溜まること(私が)。
手に持つアイスの表情は変わってるが、そんな程度じゃ物足りない(私が)。
気づけば、聴衆たちの態度に異変。
ざわ、ざわ、ざわ……と焦れ始めあた。
その上、亜内まで口を挟んできた。
それどころか事件に関わった。
そうだ。
とうに答えは示されていたのだ。
レーザーポインタの主は誰なのか。
いつも捜査手帳にあったのだ。人物リストの肖像に。
次なる目的は、速水ミキコの主張を崩す事。
自分は無関係だと言い張るが、その言葉は既に虚しい。
御剣「問題のレインコートは……」
という、どーにもヤヤコシイ質問を経て、
やっとミキコが真相を語ろうとした時に、邪魔が入った。
「ちょいと待ちなよ。エンドゲームには、まだ早いぜ」
なんて、気障な言葉と共に現れたのは、ムチウチ治療のような器具を付けた男。
大統領ボディガードの一人・内藤馬乃介(ないとう まのすけ)だ。
彼いわく、大統領は無事だそうだが。
他の話題は聞くに堪えない物だった。
内藤「外城は、死んだ。大統領を守って……」
「以後、事件の捜査と容疑者の取り調べは、西鳳民国の警察が行う」
ミキコ「検事はん! どうか……どうか、助けてください!」
主人公たるもの、助けを求められたら動くのが道理だ。
コロシヤの協力(?)のもと、捜査は次の段階へと続く。