戦友

我は 君に刃を向ける
鋭く研いだ一振りの剣を掲げ むき出しの刃を君に向ける

君ならばこそ 君だからこそ 必ず避けられるものと
そう信じて そして頼って

しかして 振り下ろされる我の攻撃を
君は 容易く受け流す

しかして 何の躊躇いもなく 君は銃爪を引きしぼる
君は 我に牙を向ける
我と同じ思いを持って


互いのその顔に浮かぶのは どこまでも楽しげな笑み
身を切るような一瞬に 心をゆだねて
本当の本気を見せて戦える かけがえの無い戦友として


しかし今日
君の立てた牙に 我はその身を穿たれた
この弾丸は もう我の身から離れない

それならば
我もまた同じように 君に剣を突き立てよう
君のその身に 消せない跡が残るほどに


そうして戦いぬいた後 我らは何処へ行き着くか
光に満ちるか 闇に堕ちるか 紅き血潮に染まるのか
その答えは 全てが終わったその時に 自ずと知れる事となろう

だから 今はただ 戦うだけ 
我らが真実の そのために





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