続 Response (新一と平次の会話)

「どうでもいいけど、安直なネーミングだな。今回のタイトルって」

「せやかてホンマに前の続きやもん。言いそびれた事もあるよってな」

「けどなぁ、こういうのって基本的に一発ネタだぜ? 二番煎じは所詮――」

「えー、この度はこの度はこのような機会を作って頂き、我々は誠に」

「オレ、帰る。お前適当に喋ってろ」

「コラコラ、主役が消えてどないすんねん!
 ひょっとして、まだ怒っとるん? 前回で納得したんとちゃうんか?」

「あ、ソレならご心配なく。博士とかに言われてね、冷静に現実を認める事にした。
 考えてみればホームズシリーズも、番外が散々書かれてるしな」

「なるほど、成長したゆうわけやな。結構結構」

「と言うより、達観するしかねーよ。掲示板はフザケた話が飛び交ってるし、
 小説は似たり寄ったりの内容だし、リンク集は凄まじいし」

「そ、そこまで言うか?
 そら確かに、ヤオヤが多いんは事実やけど、そこはホレ、大人になってやな」

「オイ、一文字間違ってるぞ……。それともワザと言ってんのか?」

「アカンなぁ、その辺を察するのが相方の義務やろ。ちゃんとツッコミ入れてんか」

「誰が相方だ、誰が!」

「そないに怒鳴らんでも聞こえとるがな……。ったく、どこの誰が冷静やて?」

「誤解するなよ。オレは「認める」とは言ったけど、「許す」とは言ってない。
 バカやらされてヘラヘラ笑ってるお前なんかと、一緒にされたら迷惑だ」

「バカとは何や。断っとくけど、オレかて恥ずいとは思っとんのやぞ」

「どうだか。お前、どこかこの状況を楽しんでる部分があるぜ?」

「イヤ、せやから恥ずい事は恥ずいねんけど、ついついウケ狙てしまうんよ。
 要するに、大阪人の本能みたいなもんやな」

「本能なのか……?」

「ファンの要望には常に答えるべし、や。
 もっとも、オレとお前を組まして何がオモロイんかは、サッパリ分からへんけど」

「バーロォ、原因の張本人が言ってりゃ世話ねーよ」

「ん?」

「お前、本編に出る度に問題行動起こしてるだろ。
 台詞にハートマークとか。和葉さんにオレを女と勘違いさせるとか」

「そう……やったっけ?」

「ホラ、やっぱり忘れてる。頼むから、自分の言動には責任もってくれよ」

「うんにゃ、ソレを言うなら工藤、そもそもの原因はお前の方やで」

「何?」

「オレと初めて会うた時の事や。忘れたとは言わせへん」

「あ……、ああ、アレね……」

「顔は白いわ息は荒いわ服は乱れとるわ……初対面でアレはキツかったわ。
 あそこから何かが狂てきた、とオレは思う」

「わ、悪かったよ。でもあの時はホント必死だったし……って、何でオレが謝るんだ?
 あの時オレの体が元に戻ったのも、元はと言えばお前の酒のせいだろうが」

「あ、バレたか?」

「服部!」

「まぁまぁ、そう怖い顔せんといてや。せっかくの美人が台無しやぞ」

「だから、そういう発言を控えろって言ってるんだってば。
 まぁ、もう別にいいけどさ。レベルの高い作品も、探せば多いし……」

「何ブツブツ言うとるん?」

「へ? あ、イヤ、何でもねーよ、何でも。そんな事より、オレとしては是非とも
今後に期待したいね。本格的なパスティシュなんかなら読みたいかな」

「ソレは言えるな。ええと、歩美ちゃんに、哀ちゃん……ゆうたっけ? 
 よし、今度はその子らにも来てもらお」

「今度? オイ、まさかコレ、まだ続けるつもりなのか?」

「ああ。あくまでも未定の予定やけど」

「やめとけよ……これ以上は不可能だって」

「大丈夫やて。オレに全部任しとき。司会役でも何でもやったるさかい」

「暇だから?」

「そうなんや、他の奴らと違て、アニメオリジナルの出演依頼も全然来ぇへんし――
 って、何言わすねん」

「口挟めって最初の方で言ってたろ?」

「オレはツッコミ入れろ言うたんや。やれやれ、まだまだ修行が足りんな、お前は」

「何の修行だよ、一体……」

「まぁ、そういうわけやから。これからもよろしゅうな、工藤」

「これからも、って、ドサクサ紛れに何決めてんだよ。ひとを勝手に巻きこむな!
 言っとくけど、オレは断固反対するからな」

「ほぅ、そんな口きいてええんかな? また蘭ちゃんに電話かけたろか?」

「フッ、そう来ると思ったぜ。参ったな、この手だけは使うまいと思っていたが……」

「え?」

「コレ、何だと思う?」

「カプセルか? 赤と白の……て、ま、まさか」

「そう。とある人から貰って来たんだ。例の薬をね」

「!?」

「全てはコレから始まったんだっけ……懐かしいよなぁ、ホント」

「遠い目して語るなや。第一、何で、んな物持っとんねん。一体何する気ぃや」

「決まってるだろ? 飲んでもらうんだよ、お前にも」

「!!」

「このコーナー続けてーなら、お前も小さくなってみろ。オレの苦労が分かるから。
 それにホラ、お前の子供バージョン見たがってるファンも多いと思うぜ?」

「じょ、冗談やろ? マジな顔して詰め寄らんと、手ぇ離せって」

「いいや、今日はぜってーに帰さねー! どうしても嫌だってなら押さえ付けてでも」

「ちょお待った! お前今、自分が何言うとるか判とんのか!?」

「飲めーっ!!」

(シャレにならない体勢になりつつ、画面フェードアウト)





Backstage 1  (小学生トリオ編)へ続く

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