事件4『吾輩と霧の夜の冒険』

探偵パート。

・首席判事執務室の「調べる」。未読判定だから喜んだら、しかし文章は変わらず。手間くっただけ(-”-#)。
・第2話の亜双義と同じく、アイマイに死んじまうメグンダル。
 よりによって焼死じゃ、偽装捏造ありまくりだろうに。
・亜双義の「やらなければならないこと」。
 ここまで思わせぶりに描写しといて最後まで放ったらかしというのは、確かに悪質だ。
 発売当日に買った方々に、心より傷み入ります。
・この作品、何か言いかけて止める人が多すぎる。
・「そこに、担当の刑事を呼んでおいた」
 この台詞の瞬間、キャラクターが画面から、(文字通り)湧いた。悪魔召喚か。
・トバイアス・グレグソン。CANON『緋色の研究』の刑事キャラ。
・第2話の検事再び。
 現場の調書も取らずに被告人を取り逃した人がどうしたって?
・被害者がまだ亡くなっていない、殺人未遂事件というのは初。
・自由行動!
 ただし、全ての会話イベントを見るなら、現場を先に訪ねるべし。自転車ネタは結構笑った。
・留置所へ。「調べる」は不可。
・被告人の神経症的な小刻みな動きは自然に感じた。が、四字言葉を叫びながら踊るっつーのは。
 一度目は吹いたけど、二度目からは何つーか、イタイ。台詞の内容と四字言葉のそれが、あんまり噛み合ってないし。
 例えば『ケロロ軍曹』に、四字熟語が口癖のキャラ(アンゴル・モア)がいたが、そっちはもっと言い回し自然だったよ?
・鉄格子の内と外にキャラ二人という画面はシリーズ初。
 だが、内側の台詞と、外側の台詞とで、ひんぱんに手前と奥へ動く視点(カメラ)が辛い。
 未読スキップでA連打してると、ハッキリ言って、酔う。だから連打せずテキストを読んでると、今度は眠くなるジレンマ。
・そもそも夏目漱石が出てくる必然性がない。
 島荘ホームズは、日本人代表って意味合いがあり、亡霊に悩まされてる事も事件の伏線として機能しますが。
 今作では、(史実通り)情緒不安定の描写に過ぎない。
・また誤認逮捕してる気障男。イトノコさんレベルじゃないか。こんなんで何で探偵やれてるのか。
・ともあれ、やっと留置所でジックリ会話&攻略できた被告人の依頼を受け……てくれない操作キャラ。
 こっちは、今度こそ真実を!と燃えようとしてるんですが。第3話の被告人は、信頼以前に意味不明だったし。
 どうにも、私と感情が乖離しているままだ。
・気障男の家へ誘導される。
・部屋で腑抜け続ける女。ケジメつけようよ。
・第3話の少女(アイリス)が再登場。
「あたし、アイリス・ワトソンです。どうぞ、お見知りおきを」
 やっと真っ当な挨拶で始まるメインキャラが出た。親切にお茶まで振る舞って。
 そして、「なるほどくん」呼びに、私は泣けた。
・「調べる」は画面3つ分。会話のキレが倍くらい鋭くなってるのは気のせい?
・アイリスの真っ当な「名推理」。気障男もコレならホームズと呼んでやれたのに。
・会話選択肢の順序を「上から下」と決めつけられている時があり、選択肢の意味が無くなっている。
・「検分モード」も同様。接写したまま、回転させない表面から調べるのが前提になっている時がある。もっと自由を。

・「『よろしく』と伝えろ」は、厳密には日本語間違い。
 「よろしく」は「あなたなりの言葉で好く伝わるように」の意味であり、
ただ相手に「よろしく!」言えばいいわけじゃないのです。
・ジョン・ガリデブ。CANON『三人ガリデブ』の登場人物。
・「旦那さまが、お会いになるそうです」の台詞を境に、またキャラが湧く。こういう時こそ画面暗転を使えばいいのに。
・パイプの吸い口でカップをいじってる。ニコチン入るぞ。死ぬぞ。
・メイドにカーソル合わせても、旦那さまとの会話開始。
・操作キャラ、3階への階段で息が切れると発言。

・未読スキップA連打で、メイドの紅茶を入れるのを見逃す。
 ガリデブが喋ってる最中にモーションを終わらせるのは悪くないが、何と言うか勿体ない。
 恐らく原因は、ガリデブの台詞が2枠にまたがってるせいだ。

「いやなに。本当に、           ←お茶注ぐ
 ちょっとした……            ←お茶注ぐ
 あちちちちちちちちちちちちちちッ!」←あふれて熱がる

「いや。本当に、ちょっとした……   ←お茶注ぐ
 あちちちちちちちちちちちちちちッ!」←あふれて熱がる

……こうして数文字減らせば1枠に収まる。

「じつは、あの2階は……」
「事件があったころ、ここで……」
「それで。あなたがたはケッキョク……」
「今はともかく。あのころの彼女は……」
「たしかに、あれは《猛獣》としか……」
 ってな調子で。
(実際、1枠で済んでいる場面は非常に見やすい)

 しかし、「メイド無言で注ぐ→旦那さま熱がる」だと、どうしても2枠にまたがる。
 ここはやっぱり、「旦那さまメイドに尋ねる→台詞の途中でお茶」で1枠に……って、
何で私、システム面のブラッシュアップに躍起になってるんだ。

・自分で(誤認で)取っ捕まえた犯人を依頼人だと周りに嘘をつく気障男。そんな気障男を未だに「さま」付けで呼ぶ女。
・漱石の蔵書。「ルコックの肖像」「海とガボリオ」「カンタベリ慕情」
・これほど決定ボタンを押すのが憂鬱なのも久しぶりだ。
 ため息つきながら部屋を見回したら気障男が……居ない。領収書を取ると、画面から湧く。
・気障男、名前をフツーに間違える。
 ……うん、フツーなんだけど。妖怪の秋とか、榎木津とかで慣れてると、逆にフツーすぎるっつーか。
・そんな気障男が求める物は、金と名声。
 ここまで俗物のホームズを描くのは、斬新だね。うん。
 好奇心が服着て歩いてるような人ってのは、どんなパロディ作品でも貫かれてる不文律だろうに。すごいね。(○_○)
・「40年前に廃止された窓税」。1696〜1851年に実際に存在したそうで。
・気障男、貧乏人がメイドを雇う見栄を見透かす。
・「漱石を犯人とは呼んでない」。
 ……なら、警察に口利きくらいしてやったら如何かと。何つーか、冷たいんだよ。
・「……ぼくが知るワケないだろ? そんなコト!」
 真実について無責任な事は言えない!という、凛とした言葉のはずだけど。
 ケラケラ高笑いされながら言われるから、あんま心に響かない。
・ガリデブの部屋に戻り、会話イベントが終了すると、気障男が自動的に画面に湧く。
 ああそうか、そうなんだ。この世界の住人は全員、瞬間移動が出来るんだ。
 アリバイトリックも何もかも解決だねやったね!(錯乱)
 ……この作品は、システムの都合を自然に描こうという努力が皆無だ。
・バレンボア・サーカス。元ネタ不明。
・接待推理2回目。
 第2話で要領を一旦把握したら、もう思考する必要はない。
 「はじめの視点では見えない陰にある物」を探せば足りる。
 「みぬく」よりは楽だが、「みぬく」よりも作業的。
 下画面のヒントを消せば適度な難度になりそうな気がする。
 あとペナルティは無しを希望。外れコメントをもっと読みたい。
・ジョーンをジェーンと間違えられてて混乱。
・で、この接待推理は九分九厘、大いなる脱線。
 重要なのは「事件当時に火事があり、本が燃えた事」だけだ。
・下宿から去ろうとしたら変な二人組がいるが、これも意味がない。畳み損ねた風呂敷の切れっ端。
・留置所。画面にキャラが三人。
・「ボクにとって、なにが正しいか。それを決めるのは、ボク自身だ。
 信じたいモノを、好きなように信じる。そこに、誰かの事情など興味ないさ」
「誰かを信じるコトができるか、どうか。……それは、ケッキョクのところ。
 ボクが、ボク自身を信じられるかどうか。……それだけのことなのだ」
 ↑真実を詳らかにする「探偵」なら、これでいいだろう。
 依頼人が勝手な行動をしたら、自分はテーブルから降りればいい。
 が、弁護士ってのは、やっぱり奉仕の業務だと思うわけで、依頼人との共同作業が大事だと思うわけで……
なんて抽象的な哲学論に、頭が痛くなってきた。
 細かい事はいいんだよ。これ新シリーズの最初なんでしょ!?
・で、つまるところ、この探偵パート。3章も連続しておいて、手に入れた証拠品は二つ。
 被害者が倒れていた場所に近づきさえしなかった。寂しいなあ……。



法廷パート。

・陪審員の顔ぶれ。
 耳の遠すぎる人がいるのは論外として。
 第3話の証人や、探偵パートにいたメイド奥さんがいるのはご都合が過ぎる。
・「黄色い顔をして、ちっちゃくて……あれが、日本人よ!」
 こういう時代性のあるコメントを入れる気概をもっと。
・「のっけから」「ついでのように」
 ……この口語、検事がわざと言ってるのか、創り手がわざと言わせてるのか。
・検事、開いてるワインボトルを傍聴席へ投げ込んだ。興奮のあまり、じゃなく、冷静に意図的に。
 ……単に嫌な奴なんですが。
・現場のカラー写真がフツーに提出されて受理された。
 ええと、それなら第3話の馬車内部も、あらかじめ写真撮っておいたら良かったんじゃね?
・聖バーソロミュー病院。CANONでホームズ&ワトソンが最初に出会う場所。
・そして。やっと。今作、ここで初めて「証人に証拠品をつきつけての『異議あり』」を言えた。
・「今の倫敦では」警察官になれない。
 つまりこれから近いうちになれる?今まではなれた?あんたがなりたいの?
 実際の当事者なら、「まさか! 警察官は殿方のご職業ですわ」になるもんだよ?
・まだ検討してない証拠品。
 『さらば、逆転』の時は、ペナルティゲージ全賭だったのに。難易度下がってるなあ。
・燃えた本について話してる時。検事が身を退いて顔に手を。
 ……まさかコレがダメージモーションじゃなかろうな……(--;;)
・メイド奥さんが独りヒス起こした事から全員の評決。
 こーやって私情を入れる奴が出るから、陪審員に関係者を入れちゃならんのに。
 『裁判4』に続き、一般人を裁判に入れる事に反対したいんだろうか制作陣は。

・「第2回最終弁論」。これほどムジュンに満ちた単語が世にあろうか。
・窓を開けたか開けないか、だけで最終弁論。長い。
・陪審員たちにも「といつめる」の新ルール。密かに、まだチュートリアルは続いている。
・「オンナは、怒ればなんだって投げる! 包丁にナイフ、オノやナタだってな!」
 ……この作品世界の女は皆××××だって事か?
・通りが管区境。ちょっと待て。通りのド真ん中で事件が起こったらどうなるんだろう?
 日本でも管轄の境でモメる事は確かにある。
 海堂尊の作品で、担当したくないから別の管轄へ死体を動かすってネタがあったっけ。
・梅桃桜。区別が付くなら逆に凄い。
・出来心で死体(と思ってる人)を動かしたのは理解したい、から。
 だからこそ、巡査の誇りなんて豪語しないでほしかったね……。
・被害者が本をずっと持ったままってのが、これが殺人未遂事件である意味。
 死んでたら、死後硬直も起こってない以上、本なんて取り落とします。
・上から、背後から、回り込む視点(カメラ)。ホントこの作品、ビジュアル「だけは」実に凝ってる。
・ジョーンへ尋問。そこに夫が乱入。イイ話に見せてるけど、フツーにルール違反だよねコレも(苦笑)。
 と言いますか、ガウン姿で法廷に立つってーのもトンデモナイな。

・「それは、さすがに言いすぎでは……」
 「しかも。なかなかの命中精度で……」
 くらいの文字数にすれば見やすいのに……。

・最後に手に入れた証拠品を提示。
 きっとこの破片は、非常に小さい物なんだろう。画像の情報を無視するしかない。
・あと、ガリデブは恐らく、実際にはパイプを使っていない。
 もし毎日喫っていたら、その度に掃除して破片を見つけていたはずだ。
 そーか、パイプで紅茶をいじってたのは伏線だったんだ!(^皿^)なんて。
・指紋について言及。続編でカガク捜査を狙ってたのか。
・ジョーンがみかん箱?に載ってる。
・検事が切ない顔で胸を押さえ始めた。何だか響也みたいだな。
・また投げられた。(7回目) もう画面反転の凄さは分かったから。暴力女を止めろ。
・気障男の言う「ロンドンの闇」って、コイツ自身が作ってるんじゃないか冤罪で。
・ベーカー街に住む。気障男と縁が切れない……。




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