新たに浮上した真犯人を追う成歩堂。
綾里法律事務所での本棚を見て。
成歩堂「……何冊か、ぬけているような気もするけど……。まあ、気のせい、かな」
ミステリで「気のせい」と言われた場面は、本当は絶対に見逃してはならない場面。
実際、この場面もそうだった。
板東ホテルで、ボーイから話を訊く。
ボーイ「おかげさまで、当ホテルはこれから、ビッグになりますので」
本当にやり遂げたから凄い。このボーイ。
星影法律事務所での調査。
ここでついに攻略に詰まった。
デスクにあるはずの写真が見つけられず。初めて攻略本を開く。
台詞の枠線のそばなので見落としてしまっていた。
と言いますか、一度は確かに写真に触れたはずのに、判定されなかったのは何故??
(この作品、いわゆる「当たり判定」がなかなか厳しい。カーソルはピンポイントで合わせるべし)
で、そのデスクにあった、2枚の写真。
成歩堂「《DL6号事件・資料1》《DL6号事件・資料2》か」
シリーズの根幹を成す単語。DL6。
コレも何かネーミングの由来がありそうだが……。
(追記。泡坂妻夫氏による「亜愛一郎」シリーズに「DL2号機事件」という作品アリ。
地震がモチーフの一つになっている点から、元ネタはコレか?)
そんな中、星影が登場。
星影「”青春の日々はぁ……青いレモンのカオリぃ”……かァ」
何故か幸せそうに歌ってます。
梅世(or星影)から判明した情報を元に訪ねた会社。
その名も「コナカルチャー」(←エライ名前だ)。
ソコに居たのが、こんな奴。
小中「ぼかぁ、小中大(こなか まさる)。ここの社長、いやプレジデントだ」
貴金属をギラつかせる、アメリカかぶれのオッサン登場。
しかもこの男、司法・行政・立法の全ての権限を、かげで握っている奴らしく。
そう。ずばりコイツ、ラスボス第1号です。(←日本語変)
星影法律事務所に戻る成歩堂。
星影と小中との、黒い関係を感じ取る。
成歩堂「あなたと小中の間には、ある”関係”があるに違いない!」
と、ここから一気にシリアスモード突入なのだが。
その際の選択肢に、こんなのが。よりによって。
「愛する者と愛される者」
ナンボ何でも、コレ選ぶのは怖かった。でも選んでみた。
成歩堂「ぼくには理解できませんが……、あなたと小中は、愛しあっているんですね?
あの絵は、あなたから彼に贈られた、とろけるようなアイの……」
「ぼくには理解できません……」
えー歳こいてるオッサン二人をつかまえて、こんな与太話を独り語ってしまう成歩堂。
こんな事を言ってるから、世間で誤解されるのだよ、きみは。
閑話休題。
成歩堂に指摘され、星影は覚悟を決める。
星影「チミが千尋クンの部下なのも、何かの運命なのぢゃろ……」
第3作まで全クリアすると、この言葉を心から実感できる。
綾里法律事務所に戻り、気になっていた本棚を調べる。
ファイリングされている資料の中に、千尋のメモが。
『私は彼らを探しだすために、綾里の霊力を使って、死者たちと語らった。
そしてついに、2人の男の名前をつき止めた』
なお、千尋は弁護士になってからは、霊力は完全に封印していたとの事。
更に。
『母の情報を大金で売った、星影宇宙ノ介弁護士』
星影が裏切り者である事も、千尋は初めから全て知っていた。
その上で弟子入りした、彼女の胸中は……。
千尋がスクラップしていた新聞記事を手にして、成歩堂は「コナカルチャー」へ。
と、この場面での、成歩堂の話を聞いた小中の反応が気になった。
小中「ミス・チヒロの……?」
と、やけに馴れ馴れしく呼んでいるから。
あなたは千尋さんと親しいんですか? と問いただしたかったなぁ。
ところが。
小中を追いつめたつもりが、逆に追いつめられてしまう成歩堂。
何と、成歩堂自身が、千尋殺しの犯人として捕まってしまう。
真宵と入れ違いに、今度は成歩堂が留置所へ。
成歩堂「世紀が変わっても、あいかわらず犯罪は増加の一途をたどり……、
時間のかかる法廷のシステムでは処理しきれなくなってきた。
そのため、数年前から設置された序審法廷の期間は、最長でも3日。
たいていは1日で終了してしまう。もちろん、有罪判決で、だ」
ここで示される、この世界独特の司法システム「序審法廷」。
でも遠い未来なら、もしかしたら有り得るのかも、と思ってしまうのは私だけだろうか。
(星新一氏のショートショートにも有るし)
というわけで。
成歩堂は今度は、自分の無実のために戦うのだった。(←無茶だなぁ……)