今回の目的は、大滝九太の証言を崩す事。
開廷直前。
千尋「なるほどくん。あなたの依頼人は今、ほとんど死にかけているわ。
そういう意味で、彼にはとても親近感をおぼえるわね」
……だから。果たしてこの世界では、有罪は即死刑なのかどうなのか。
最初の証人は、監督・宇在拓也。
御剣「……………………」
攻略本の番外編だと、
この時の御剣の顔には、「サイン欲しいな」と書いてあるらしいのだが。
裁判長「コテージの人間が、第1スタジオに行ったと主張しますか?」
こう問われて咄嗟に「もちろん主張する」を選んだ1周目。
そう。とうとうココで間違えた。
ハッタリばかりじゃ、進めない部分もあると痛感。
でも、間違えた場合の方が、話としては面白かった――と言い訳。
それで、事件関係者が動けなかった事情を、流暢に説明する御剣ですが。
御剣「”サルマゲくん”のクビによって!」
って……コレ、非常に格好いい場面なのですが。大真面目に言ってるのですが。
それ以上にアホ台詞。
しかも固有名詞を間違えてる。(正確には「サルマゲどん」)
これだから天然は恐ろしい。
勢いづく御剣は、続いて九太の召喚を提案する。
一旦休憩。
悩む成歩堂に対し、千尋は泰然。
千尋「私は今まで、あきらめたことなんて、一度もないわ」
審理再開。
御剣「検察側としては、まだおさなく、イタイケな小学生を殺人事件の証人として呼んだうえ、
あの弁護人に、イジの悪い質問をさせたくはない……」
と言いますか、そもそも刑事事件において、
法的能力を持つのは、(基本的に)15歳以上だった記憶が。
(自信ナシ。情報求む)
案の定(?)、小学生の九太が証言台に立とうとしても、顔が出ない。そこで提案。
御剣「裁判長。……とりあえず証人に、何か台を」
裁判長「係官。……みかん箱を」
このみかん箱の台、後にもう1回出てきます。
子供相手なので優しく、と釘を差された御剣。
いつもの高圧的な態度は使えない。さあ困った。
御剣「キミは、その、事件のあった日、英都撮影所に行ったね?
「……そのとき見たことを、その、ワレワレに教えてほしいなあ」
どうしてこの世界の男性陣は、砕けた話し方がこうも下手なんだろう……。
その上。九太に「オジさん」呼ばわりされて。
御剣「”おニイさん”だ」
と、すかさず訂正。
この辺りから、何か御剣も可愛いと思い始めた、1周目当時。
全部見たんだ、と言うわりには、話が全体的に曖昧な九太に対して。
我らが成歩堂は、毅然と言い放つ。
成歩堂「殺人犯は、ふつう”トノサマン・ビンタ”はしない!」
大真面目でアホ台詞パート2。
更に、曖昧な証言に、思いきって畳みかける。
成歩堂「おニイさんは、九太くんのウソが、みんなわかるんだよ」
さり気なく、自分も「おニイさん」宣言。
その結果、実に奇妙な事実が明らかになっていく。
裁判長「トノサマンが誰かをやっつけたのならば……、
そのアルバムに、その写真がなければおかしい……」
成歩堂「そのとおりです!
…………。……………………。………………………………………!」
この瞬間、真相に気づいた成歩堂と一緒に、どええええぇぇッと叫んだのは私です。
千尋に促され、思い当たった真実を九太にぶつける成歩堂。その結果。
九太、号泣。
あまりの急展開に、御剣も付いて来れなくなってきて。
御剣「成歩堂! い、いったいこれは、なんのさわぎだッ!」
思わず成歩堂を呼び捨てに。
地が出たな。
そんな中、成歩堂の話を聞いている内に、冷静さを取り戻す九太。
何でも、まだ1枚、消していない写真があると言う。
その写真を巡って、
成歩堂「裁判長! ここを見てください!」
と、成歩堂の推理が展開するのだが。この写真の当たり判定、またも厳しかった。
なぜ壁の「2」を指しては駄目なのか?
ともあれ、ここで事件はまさに大逆転。
容疑者は被害者になり、アリバイの有る人間はアリバイが無くなり、
犯行現場も大幅に変わってしまった。
事態は混迷していく……。