『逆転、そしてサヨナラ』実況レポート (法廷パート1回目)

今回の目的は、大沢木ナツミの証言を崩す事。



開廷直前。成歩堂と御剣の会話。
今回、御剣に代わって立ちはだかる検事について。

成歩堂「……カルマ?」
御剣「そう。狩魔豪(かるま ごう)検事。
    ……この40年間、まだ一度も負けたことがない。まさに、奇跡を生きる男だ」


何でも、御剣の師匠にあたる人物だという。

御剣「私は、彼の下で”検事”というものをテッテー的に、たたきこまれた」
   「私の10倍タチの悪い男、と考えてもらいたい」
   「私の20倍、タチが悪いんだ」
   「私にとっては、神のような存在だ」

……凄まじい持ち上げっぷりである。


そんな師匠愛(?)に燃えている御剣に対して、成歩堂もまた師匠頼み。
成歩堂「こんなときこそ、千尋さんのチカラを借りたいと思うんだけど」
と真宵に尋ねる。しかし。
真宵「ダメなの。……がんばってみたんだけど、お姉ちゃんに、とどかないの」
修行不足からの霊力不足から、千尋を呼ぶ事は出来ないとの事。
いつまでも、お助けキャラに頼ってもいられない、という事でもある。



さて開廷。
出ました。御剣より更に上ゆくヒラヒラ貴族衣装の男・狩魔豪
ズバリ、ラスボス第2号です。

そのあまりに堂々とした貫禄に、裁判長も押され気味。
成歩堂(弱ェ!)
このツッコミに至って、やっと砕けた台詞が出た成歩堂。
……本当に丁寧な日本語遣いなんだよな、この男って……。

狩魔豪の傲岸不遜な態度はまだ続く。
冒頭弁論さえ、
狩魔豪「……決定的な証拠。決定的な証人。……他に何か、必要なものは?」
これで終了。



最初の証人は、例によってイトノコ刑事。

証言に一つずつ、丹念に「ゆさぶり」をかけていく。するとその結果、
凶器となった弾丸や、御剣の指紋の付いたピストルが、物証として提出される。
その際、パチンと指を鳴らす狩魔豪が、いちいち気障。

糸鋸「弾丸の線条痕が、そのピストルと一致したッス」

フツーのミステリなら、このまま流されそうな展開だが、
ここでちゃんと「線条痕」についての説明がなされる。

裁判長「線条痕というのは、ピストルの”指紋”みたいなものです。
     ピストルで撃たれた弾丸には必ず、銃身によるキズがつきます。
     そのキズを調べれば、弾丸がどのピストルから撃たれたかが、
     ハッキリ特定できるのです」



圧倒的に不利な状況に困り果てつつ、一旦休憩。
成歩堂「千尋さんは?」
真宵「ごめんなさい。……ダメ、みたい……」
頼みの綱も、未だ来ず。



審理再開。
次の証人、大沢木ナツミ登場。
証拠写真も提出され、絶体絶命。

しかし、ナツミの証言は明らかに、狩魔豪に操作された物。
肝心な情報は全て隠してしまっている。矛盾を探る以前の問題。

止むなく、ひたすら「ゆさぶり」をし続けるが、やがて裁判長に止められる。
裁判長「これ以上の発言には、法廷侮辱罪を適用します」
ついに言われた。

もはや裁判は、判決を残すのみ――と追いつめられた、その時。



「待った!」



と、叫んだのは――――真宵。

真宵「ナツミさん! あなたの証言はオカシイです!」
   「ホントのコト、話してください! 人のいのちが、……かかってるんですよ!」
   「答えて! ナツミさん!」


この言葉に刺激され、ナツミは思わず言葉を漏らす。
即ち――新たな証言を。

一方、真宵は、
真宵「ブジョクしたのは、あたしです! 逮捕するなら、あたしだけにしてください!」
   「……あとは、たのんだよ。おねがい!」

罪の全てを被り、成歩堂に全てを託して退廷。



この真宵の援護射撃を受けて、成歩堂単独の反撃開始。
絶対に「ゆさぶり」をしてはならない尋問。
(追記。揺さぶると自動的にペナルティ。残機があるならテキスト読めます)

成歩堂「なぜ! あなたには御剣が見えたんですか!」
ついに人前で呼び捨てに!……と思ったが、よく考えたら……。

ナツミ「見たでウチは! ……御剣を、ハッキリと……」
ナツミが先に言ってたのでした。



体勢を立て直して、仕切り直し。
ここからは「ゆさぶり」しないと進めない。
まず判明するのが、ナツミが大学生でなく、フリーカメラマンである事。

ナツミ「去年、妹の成人式で写真を撮ってやったんや。ほしたら!」
    「空に、UFOが写ってたんや!」
    「このときウチは、さとったんや。”自分は、スクープカメラマンになるべき女や”ってな」


そして。ついに判明する真相。

ナツミ「……………………ご……ゴメンな。ウソついてたワケじゃないねん……。
    ウチ……殺人事件の目撃者になれる思うて、その……。ちょっとウレシなってもうてな。
    ボートを見た、て……。思い込んでもうてん……」

要するに、まるっきりの偽証である。



汚名返上するべく、自分の撮った写真について語るナツミ。

成歩堂(そういえば、昨日……)
と、成歩堂も警察署での会話を思い出す。

そこで、ついに提出される拡大写真。
やっと、拳銃を持つ犯人の手についての推理を言える。

この辺りの展開は寧ろ、もどかしくてならなかった。
本で言えば、ページを捲るのが待ちきれないという感じ。

そうやって、御剣が無実である可能性を挙げて――何とか閉廷。



御剣「…………は…………発言するときは、もっと注意しろ、とな」
という御剣からの伝言を聞いてから、成歩堂は真宵を迎えに行く。――留置所へ。




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