『逆転、そしてサヨナラ』実況レポート (探偵パート2回目)

まずは留置所で、健気に無茶な事した真宵と会話。

真宵「”初犯だし、取り調べがすんだら出られるッス”だって」
   「それと、”保釈金を用意しとくッス”って言ってたんだけど」


ここで、保釈金について少々説明。
保釈金の金額は、被告人の経済的状況から適正な額が算出されるという事。
それから大事な点は、裁判が終わるまで何事もなければ(無罪でも有罪でも)、
保釈金は戻ってくるという事。

だから他の人に「払っといて〜」と頼んだり、
あるいは他の人が「払ったげる〜」と申し出たり、
なんてのは…………フツーは無理でありましょう。きっと。

(追記。もしかしたらコレは保釈金でなく、本当は罰金や科料などを差しているのかもしれない。
さもないと、最悪、真宵は前科持ちの身分になってしまうので)


一方、千尋の件については、事態は深刻。
真宵「全然、通じないの。必死でがんばったのに……」
   「お姉ちゃん……もう会えないのかな……」

あまり触れるべき話題ではなさそうである。

この時の真宵には、ヒョッシーの新聞記事を見せるに限る。
真宵「この事件が終わったら、ツリザオ持って、湖に行こうね!」
って。ヒョッシーって、釣竿で釣れるような物なのか。
水棲怪獣のはずなのに。



真宵の対処に悩みつつ、今度は成歩堂独りで行動。ひょうたん湖自然公園へ。
真宵との漫才、もとい会話イベントが無いのは少し寂しい。
(逆に言えば、単独行動が出来る数少ないチャンスとも言える)


ひょうたん森に着くと、イトノコ刑事と会う。
今の裁判について語り合った後、御剣と真宵についての話題へ。


まずは御剣の話題。
糸鋸「あの人が、あんなに犯罪をニクむようになったのも、検事になることを決めたのも、
   そして、地震を死ぬほど怖がるようになったのも……、
   すべては、あの事件がキッカケになっているッス」
   「……あの人は今でも、苦しんでいるッス」

物語の全ては、DL6号事件につながっている。

次に真宵の話題。
糸鋸「……今日は、彼女のおかげで助かったッス。
   係官にハガイじめされて引きずり出される彼女を見て、
   自分は正直、ナミダが止まらなかったッス。
   御剣検事も、カンドーしてクチビルをふるわせていたッス」
   「検事は、ホントにカンシャしてたッス」
思えば、御剣関連の情報の出所って、そのほとんどがイトノコ刑事なんだよな。

更に。
糸鋸「保釈金は全額、御剣検事が支払うッス」

というトンデモナイ事も判明。
(トンデモナイという理由は前述の通り)

言うべき事を言って去って行くイトノコ刑事を見送る成歩堂。
その時の心の呟き。
成歩堂(御剣……今月の家賃も全額支払ってくれ……)
万年金欠のイメージ、ここに確定。



ともあれ、さっそく留置所にUターン。(一応)自由になった真宵と再会。
真宵「保釈金、ありがとね」
成歩堂「お礼なら、御剣に言いなよ」
     「あいつが払ってくれたんだよ。真宵ちゃんにカンシャしてるってさ」

真「ミツルギさんが……」
御剣の優しさに感動する真宵。



手がかりを探し求めて、もう一度ひょうたん湖自然公園へUターン。
未だヒョッシーを探しているナツミと会う。

ナツミ「……ウチ、ちょっとハンセイしてるんや。
    証人になるって、ホンマ、セキニン重大なんやな……。
    それやのにウチ、浮かれてイイカゲンなコト言うてもうて」
    「正直なハナシ、ウチ、おもしろ半分やったんや」
    「見てないモンまで、見たと思い込んでいたんやなァ」
    「……アンタには、メイワクかけたな……」
    「……いいベンキョウさせてもらったワ。
    今度、サツジンを目撃したときはもう、だいじょうぶや」

なかなか殊勝な事を言ってくれる。
でも実際は、ちっとも大丈夫じゃなかったんですけどね。(事が分かるのは第2作)


この後、ナツミから、自分が事件について知っている情報を教える代わりに、
ヒョッシーについて調べてくれと頼まれる。

成歩堂「……そんな! いないかもしれないのに!」
ナツミ「いないなら、いないという証拠を持って来ィ!」
成歩堂「……うへえ……」
思わず鳥口守彦(by京極夏彦)みたいな、うめき声を出しつつ、仕方なく調査開始。

それにしても。
御剣を救うために、ナツミの情報を得るために、ヒョッシーを探す……。
何だかどんどん本筋から離れていってるような気がするのは私だけか。



探し物で、当てになりそうな所と言えば、やはり警察。
イトノコ刑事に相談してみる。
糸鋸「このイトノコ、いや、警視庁がヒョッシー探しに協力するッス!」
   「最新の捜査用のヒミツ兵器を、トクベツに貸すッス!」

心強い言葉と共に示される、3つの道具。

一通り借りてみると、それぞれ興味深い展開が見られるが。
ここで選ぶべきは、金属探知機。
糸鋸「相手はカイジュウッス。ジョーシキは捨てるッス」
という事で。



金属探知機を持って、改めて、ひょうたん湖自然公園へ。
広場に着くと、何と「トノサマン」の巨大バルーンが据えられている。

バルーンについて素朴な疑問を、矢張に訊く成歩堂。
成歩堂「なんで昨日はなかったんだ?」
矢張「え! ええ? いや、その。コ……コンプレッサーが壊れちまってサ」
あからさまに怪しい。

そんな中、風に揺れる万国旗を調べると、変な会話イベントが。
真宵「なんか運動会とか思い出しちゃうよねー。楽しかったなー、”めがね合戦”」
コレは、伏線ではない。投げっぱなしのネタ(のはず)。



金属探知機を持ったまま、公園内をぐるぐるぐる。
すると、貸しボート屋の前で反応が。
興味深い物証をGetする。



さっそく広場にUターン。
手に入れた物証を矢張につきつけて、尋問。
今見ると、この展開が、第2作以降の「サイコ・ロック(心理錠)」システムの原型に思える。

問いつめた結果、矢張から聞けた情報は数多く。
矢張「……ゴメンな、成歩堂。事件の夜、じつはオレ、ここにいたんだよ」
中でも、この台詞は最重要と言える物だった。



ヒョッシーの真相をつかんだ成歩堂は、ひょうたん森で待っているナツミに説明。

ナツミ「わかったわ。アンタの勝ちや。ヤクソクどおり、情報を聞かせてやるで……」
と、ナツミはショックを受けつつも、情報を明かす。

ナツミ「警察で聞いた話やけど、明日の検察の証人なァ、
    この先にある貸しボート屋の管理人らしいで」

更に、実は事件当夜にはもう1枚撮られていたという写真も渡してくれる。


事が終わってから、成歩堂はしみじみ語る。
成歩堂「矢張の関係者はみんな、この言葉を思い知る運命なんだよ。
     ”事件のカゲに、ヤッパリ矢張”……ってね」

関係者本人の言葉だと、重みが違う。
しかし成歩堂、この言葉の意味を本当に思い知るのは、これからなのだが。



とにかく今度は、ナツミの情報から知った、もう一人の目撃者のいる貸しボート屋へGO。
管理小屋に入るや否や、管理人であるオヤジさんにこう呼ばれる。

管理人「……メグミ!」
     「それに、ユキヒロじゃないか!」

何かボケてます。

挙げ句に、飼ってるオウム相手に、
管理人「サユリさん。……2人がもどってきたよ」
なんて言ってるし。

何でも、このオウムのサユリさんは、管理人の大事な事柄を覚える事が役目だそうで。
物は試しとばかりに、
真宵「サユリさん。金庫の番号は?」
サユリ「…………1228」
何とも大胆な事を尋ねる真宵。

正直なところ、この管理人と話をするのは非常に疲れる。
というのは、話しかけるその度に、起こさないといけないから
(いつもいつも熟睡してるんで……)

意外にも、弁護士である身の証を立てると、管理人に反応が。
事件解決の暁には、
管理人が経営している(と思っている)ソバ屋を継ぐことを条件に、事情聴取を開始。

どうやらこの管理人、事件当夜の一部始終を見ていたようだが、肝心な所がハッキリしない。
全ては明日の法廷で明らかになるだろうという事で、
成歩堂は管理人との話を切り上げる事を決める。

そんな中、真宵が何の気なしに尋ねた言葉。
真宵「サユリさんサユリさん。何かわすれたこと、ないかな?」

こう問われたサユリさんが答えた言葉が、コレだった。







サユリ「DL6号事件を忘れるな」







こう言われてしまっては、DL6号事件を調べないわけにはいかない。
警察署で、イトノコ刑事から話を聞いてみる。
DL6号事件に関する資料の閲覧は御剣に止められていたが、
何とかイトノコ刑事を説得して資料室へ。
ついに、DL6号事件の詳細と向かい合う。

成歩堂「2001年12月28日……か」
真宵「ちょうど15年前の、あさってだね」
この会話から、『逆転裁判』第1作の設定が、2016年である事が分かる。

事のきっかけは、その日に発生した地震
成歩堂「『その際、停止したエレベータの中に3名の人間が閉じこめられた』」
この時に表示されるのが、スーツの男と、制服の男と、そして半ズボンの美少年(推定)の3人。


更に、現場写真も改めて表示される。(今度はじっくり見られる)

因みに当方、この写真を最初見た時は、てっきり外からドア越しに撃たれて亡くなったのかと。
……我ながら、全然違った予想だったなぁ……。




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