今回の目的は…………誰の証言を崩すと言うべきなのだろう。
開廷直前。
緊張しているマックスとの会話。
マックス「ス……ステージに上がる前に牛乳を飲まないと……お、落ちつかないんだよハニイ」
言うなれば、「専門外」の空気に耐えられなくなっている様子。
コレが舞台上ならば、たとえ観客が何万人いようと、平気の平左なのだろう。
そのせいなのか、マックスは、こんなトンデモな発言を。
マックス「……ボク、飛ぼうか?」
……どうやら飛んでる方が、まだ落ち着くらしい。
が、しかし。
成歩堂「被告が法廷を飛び回ってどうするんですか! フザけてると思われちゃいますよ!」
至極もっともな正論で切り返す成歩堂。
が、しかし。今度はマックス、成歩堂に話を向ける。
マックス「アンタ、飛んでみないか!」
そう言われた成歩堂の反応は……。
成歩堂(……ちょっと、飛んでみたい)
……自分ならいいのか?
などというアホ話はこの辺にして。いよいよ開廷。
裁判長「これより、マックス・ギャラクティカの法廷を開廷します」
本名でなく、芸名の方で始まる裁判。
確かコレも、本来の法律ではマズかったような……。(情報求む)
最初の証人。例の通り、イトノコ刑事。
その証言によると、被害者は、平たい鈍器で後頭部を殴打されたとの事。
……コレを聞いて、最初はてっきり、現場写真に映ってる箱に頭を打ちつけたのかと。
(例によって違ってました)
また、死亡推定時刻は、午後10:15。
団員全員で練習してから、全員同時に解散した後の出来事。
で、その問題の箱について。
糸鋸「見かけのワリには妙に重くて……」
この台詞を一番に覚えておいた方がいい。とにかく重いのだ。重いのだ。(←連呼)
法廷記録の「10キログラム」という言葉は敢えて無視。
というのも、10kgって軽いから。少なくとも当方には。片手で持てる。
というわけで。次の証人。
腹話術師のベン……と、果たして言っていいのか。
だって、話すのはあくまでリロ、即ち人形の方。
腹話術で証言する事は、本来の法律では難しい、とゆーか無茶。
もっとも、オウムまで尋問できる世界では、このツッコミは野暮とゆー物ですが。
リロがミリカに懸想している事を皮切りに、成歩堂はリロから情報を引き出していく。
ただ、その一方で、妙なネタもチラホラと。
10:00から5分後の、更に5分後という、リロの説明に対して。
成歩堂「それは、時間でいうと何時ごろのことですか?」
「だってケーサンはニガテだ――――!」
あるいは、ベンとリロが突如始めた漫才に対して。
成歩堂「……今のリロくんのボケに、そのツッコミはおかしい!
ツッコミのプロに言わせれば、そこはむしろ……いてっ!」
何にせよ、最後は結局、冥のムチの餌食に。
と言いますか、きみこそ最強のボケだと思うよ私は。なるほどくん。
裁判長「証人がアイサツした”人物”……それは、だれだったのですか?」
この問いに対する答え。なかなか思い当たらなかった。
リロの性格からすれば、ミリカしか考えられなくて。(←裁判長と同じ勘違い)
無論、成歩堂の言う通り、事件の状況からすれば、正解は一人しか居ないのだが。
つまるところ、最大の問題は、リロは誰を目撃したのかという事。
というのも、リロが見ているのは、あくまでも相手の服装だけ。顔は見ていないのだ。
そのため、成歩堂は毅然とこう言い放つ。
成歩堂「シルクハットにマント? そんなモノ、ぼくだって着られる!」
実は密かにこの台詞、第3作に向けての壮大なネタへの伏線だったりするのだが。
ソレが分かるのは、ずっと後の話。
次の証人と戦う事が、何よりの先決問題である。