『さらば、逆転』実況レポート (探偵パート2回目・前編)

成歩堂法律事務所。
泣きじゃくる春美を励ます成歩堂の元に現れたイトノコさん(←刑事とは呼べない)。

糸鋸「とりあえず、アンタのところではたらくッス!」
   「捜査はモチロンのこと、ルス番だってカンペキッス!
    あと、カンタンな料理も、おまかせッス!」

という事で。
この章からイトノコさんは、臨時の事務所職員に。

また、冥の状況に関して。
糸鋸「今朝、法廷に向かう途中、ピストルで撃たれたッス」
   「今は、弾丸の摘出手術も終わって、病院で寝てるはずッス」」
   「病院の名前はたしか……”堀田クリニック”ッス」




事務所の方はイトノコさんに任せて、本日の調査開始。
なお、この章の警察署では、修羅場になっている署内を見られる。
「……おい! 早く被害者のリストをまわしてくれ!」
「……ムチャ言うな! 100人以上いるんだぞ!」
もしかしたら、コレが「コロシヤ」の方の捜査?



閑話休題。
冥の無事を確認するべく、堀田クリニックへ。
自称・堀田院長(あくまでも自称)と話していると、そこに御剣が現れる。

御剣「先生。メイは……狩魔冥の具合は?」
堀田「ム。シンパイいらんよ。ん。なんつってもホラ。ワシがね。このワシがジキジキにね。ん。ヒヒ。
   ん。ホレ。なんだ……手術をさ。やっといたから」
御「……礼を言わせていただく」
完全に騙されてしまってる人が、ココに1名。

そんなところに。
堀田「んぎゃあああああああああああッ!」
冥「……病室に帰りなさいな」
華麗なるツッコミ(by冥のムチ)炸裂。
ここで堀田は退場。


冥「……………………何かしら? 成歩堂龍一。その、手に持ったチューリップは」
何と、わざわざ自分(=成歩堂)の知ってる花を持って来た律儀さ。

けれど、この成歩堂の花の選択、実は完璧だったりする。
チューリップは、花が大きく、茎が太く、花粉は少なく、手入れもしやすい。
花言葉も「博愛」を中心とした無難な物……と、見舞いの花としては文句無し。
ただし、白や黄色のチューリップだと若干問題アリですが。(←興味ある方は検索を)


冥「裁判所の前で撃たれたの。ちょっと、右肩をね」
  「ホントは、そのまま法廷に立つことだってできたのに」
  「……それなのに、そこの検事さんがムリヤリここへ連れてきたの」

御剣「肩にはまだ、銃弾が残っていた。当然の処置だ」
きっと開廷前には、派手なドラマが繰り広げられていたと私は見るが。どうか。


霧緒に命令していた事について。成歩堂は冥を責める。
成歩堂「華宮霧緒は、きみとのヤクソクを信じきっていたんだぞ。
     ”真実をしゃべらなければ、王都楼が有罪になる”……って」
     「そのせいで、彼女は有罪になりかけたんだぞ!
     きみの言うことを最後まで信じたせいで……」

こう言われた時、僅かながら動揺を見せる冥。
成歩堂を引っぱたいて(ムチで)、去って行くのは相変わらずだが。

続いては、霧緒に恫喝した事について。成歩堂は御剣を責める。
しかし御剣が動じる事は、やはり無い。
御剣「いいか、成歩堂。法廷は、人間を裁く庭だ。
    私は、イノチをかけてあの場所に立っている。
    だから、証人にもそれを求める。……当然のことだろう」



けれども。
そうまで落ち着いている御剣が、前章ラストで狼狽した、あの霧緒のカード。

御剣「……………………いいか。これはゴクヒ情報だ。……だれにももらすな。
    特別捜査課が何年も追っているが、署内でも知らない人間が多い」
   「このカードの持ち主……。名前は、虎狼死家左々右エ門(ころしや さざえもん)という。
    その名のとおり、殺し屋だ。……スゴウデの、な」
   「初代が現れたのは、もう100年も前のことらしい。
    左々右エ門は、虎狼死家の3代目を襲名した殺し屋だ」

つまり、あのサザエのカードは、虎狼死家の犯行声明だった次第。
俄然、事は大きくなってきた。



ところで。
一体この事件の本題は、果たして何だったか。
殺人事件の方は、本当のところは添え物に過ぎない。
真宵を救い出さなければ、この事件は終わらないのだ。

そこで、頼れる仲間(?)その2に、成歩堂は事情を打ち明ける。
成歩堂「真宵ちゃんが……誘拐されたんだ」

こう告げられた御剣の返答。
御剣「……………………大至急、捜査班を編成しよう。明日までに、解決する」
と、何とも頼もしい発言だが。
同時に、猛烈に頭に浮かぶ「異議あり!」コール。だって……。



コイツ検事じゃなかったか?



本来、検察官が扱うのは、警察から送致されてきた事件だけ(のはず)。
もっとも、汚職や脱税などの一部の事件では、検察官たちが独自に捜査する事もあるが。
絶対に似合わないだろうな、大量の段ボール箱を抱えて歩く御剣なんてのは。



藤見野イサオ殺しと、真宵の誘拐。
もつれ合う二つの事件をつなぐ疑惑の中心人物が、一人いる。

御剣「藤見野イサオを殺害したのは、虎狼死家 左々右エ門だ。
    そして、その殺人を依頼したのは……王都楼真悟……。キサマの依頼人だ」

聞きたくない、認めたくない”真実”。
だが成歩堂自身も、その”真実”を否定する事は出来ない。
否定できる根拠と言えば、王都楼にはサイコ・ロックが発動してない事「しか」無いのだ。

御剣「……とにかく、真宵くんの手配をしておこう」
苦悩する成歩堂を置いて、御剣は立ち去る。
その際、ホテルを調べる事が出来るようにと、御剣から紹介状を受け取る事になる。



ここで、時と所は飛躍する。
某所の監禁部屋から脱出した真宵は、謎の部屋に入りこむ。

真宵「あそこにあるの、ビデオかな?」
と、彼女による部屋の調査がスタート。

入口のドア。
真宵「……ドアの下に、小さな入り口がついている」

ソファに置いてあるアクセサリー(小物)。
真宵「このクマさん……切れ目がいっぱい入ってるよ。……パズル……なのかな」

パラボラアンテナ。
真宵「なんでこんなところにアンテナがあるんだろ……?」

テーブルの上。
真宵「写真立てがある。これ……女のヒトだね。ちょっとキレイだな」
   「なんか書いてある。……なになに。
   ”愛をこめて……ユリエ”……かあ」


以上、4ヶ所を調べると、ストーリーが強制進行。コロシヤが現れる。

「……人は見かけによらない、と申しますよ」
という言葉と共に。



ここで時と所は、成歩堂の視点――堀田クリニックに戻る。
春美と会話した後、成歩堂の心の呟きに従って、まずは留置所へ。



ところが。
留置所の面会時間は、もう終了してしまっていた。
既に夜(のはず)なのだから、当然と言えば当然だが。

その代わりのように、王都楼からの伝言を、看守から渡される成歩堂。
『ボクの飼ってるネコ……シュウっていうんだけど』
『ちょっと、ボクの家まで行って、エサ、やっといてくれませんか?』

……まさか、「シュウ」の名前まで作中に出てくるとは思わなんだ……。



王都楼の家はホテルの先にあるとの事もあり、今度はホテル・バンドーへ。
ロビーに入ると、即刻オバチャンが立ちふさがってくる。

オバチャン「気やすく呼ぶんじゃないよ! このギザギザ男がッ!」
と、機嫌は最悪極まりない。

よって、おもむろに御剣からの紹介状を見せてみる。
オバチャン「なんだい! このこきたない…………………………………………。
       ……んミッちゃあん……」



昇天した。



因みに、紹介状に書かれていた文章は、オバチャン曰く、
『この青くトガった青年に、ベンギをはかってはくれまいか。あなたの御剣怜侍より』
……って。
ドコのホストの文章やねん。てゆーか、成歩堂と同い年だろ御剣も。
もっとも、実際は、単に「御剣怜侍より」だったようだが。


なお、この時、ステージを調べると、王都楼と藤見野の関係についての会話になる。
「同じヒーローなのに」と嘆く春美に、成歩堂は現実論を突きつける。

成歩堂「見た目はヒーローだけど……中身はニンゲンだからね」
この言葉を、成歩堂自身が思い知る事になるのは、もう少し先の話。



「すみれの間」。
成歩堂「この事件が解決したら、みんなにフルコースをごちそうするよ」
この言葉は、最後まで覚えておくのが吉。



控え室前の廊下で、まだ残っていたナツミと会話。。
ナツミ「なんや、あの赤い検事!
    ”証拠や!”……とか言うて、返してくれへんねん」
    「なあなあ、アンタ、トモダチやろ? あの赤いのと。
    うまいコト言いくるめて、取り返してやァ、うちのカメラァ」
などとグダグダ言ってる彼女を追い払って、藤見野の控え室へ向かう。

だがこの時、彼女を追い払う前に、藤見野の控え室の前にある花を調べると……。
成歩堂「いろんな花が、ゴージャスに咲きみだれている。
     ……ひまわりとチューリップ以外、花の名前は知らないけど」

相も変わらず、花に関しては興味ゼロの男。



藤見野の控え室に入ると、再びオバチャンに出会う。

自分の好きだった俳優の思い出に浸っているオバチャン。
オバチャン「ホレ、ごらん! このプレゼントの山!」
春美「この、プレゼント。クマさんばっかり……ですね」
オ「イサオちゃんのイメージキャラクターだからね」



取りあえず、ホテルは一通り調査できた。
そろそろ猫の世話に行ってやるかと思いつつ、王都楼邸へ。

応接間に入るとすぐに、猫のシュウちゃんを発見。
そこに声がかけられる。


田中「私、この家の執事で、田中太郎と申します」
と、名乗った男性と会話する事になるが。
実にもどかしくてならなかった、この下り。

どうして成歩堂も春美も驚かないのか。この顔を見て。
すかさず確保しても、罰は当たらないと思うのだが。

田中「……人は見かけによらない、と申しますよ」
と、どこかで聞いたような台詞も言ってるし。(成歩堂は聞いてないか)


それに。
春美「ドアの下に、ちっちゃなドアがついています」
成歩堂「ネコが出入りするためのものじゃないかな」
ドア一枚隔てた、互いの向こう側。近くて遠い。



次に行くべき所がサッパリ分からず、あらゆる場所をぐるぐるぐる。
すると、藤見野の控え室で動きアリ。


がおおおおおお! 8時だクマ! ボク、クマオヤジ!


目覚まし時計の声に驚かされ、次にトランシーバーに驚かされる。
トランシーバーの相手に対し、懸命に交渉する成歩堂だったが。

「そうザザ……では……ザザザ……ちょっと……ザザ……ザザザザ……」
急に通話が乱れ、切れてしまう。
以降は、控え室に入る度に雑音が。



とにかく誰かに相談しようと、法律事務所へ戻る。
糸鋸「カンタンな夜食、用意しといたッス」
   「ゴウセイに、フルコースッス。……カンヅメの」

すっかり賄いさんになってくれてるイトノコさん。
早速トランシーバーについて相談してみる。

糸鋸「”電波障害”……かもしれないッス」
   「アンタのトランシーバーに雑音が入った部屋……。
    ……そこに何か、強い電波を出すモノがあったのかもしれないッス!
    たとえば、そッスね……。……盗聴器、とか」
   「自分は警察に忍びこんで、電波探知機を持ち出してくるッス!」

血気盛んに事務所を飛び出して行くイトノコさん。


ただその前にイトノコさんに、件のカードを見せてみると、ネタが一つ。
何故か、御剣がエスカルゴ好きである事が分かったりする。(本当に何故か)



藤見野の控え室。
残念ながらイトノコさん、警察の電波探知機は持ち出せなかったらしい(←当たり前)。
でも、転んでもただでは起きない。
糸鋸「いちおう、ベツの探知機を持ってきたッス」
   「コレ、小学生のころ、工作の時間に作ったッス」



というわけで。
このイトノコさんの探知機を使っての、盗聴器探しゲームがスタート。

世が世なら、第1作での金属探知機でも、こんな手間が必要だったかもしれない。
その第1作の内容を思い出しつつ、例えば電話を調べてみる。
成歩堂「とりあえず、受話器を分解してみよう」
     「こわすのはね、トクイなんだ」

……扉も蹴り破ったしね。


で、このゲームなのですが。
実際のところ、少なくとも私には、目当てを見つけるのは至難の技でありました。
ヌイグルミの山が怪しいとは分かったけれど、その本命を見つける前に――疲れ果てました


何はともあれ。探知機が最も反応した所にあった物は。
春美「これ……クマさんのぬいぐるみ、ですよね……」

そのヌイグルミの目を、イトノコさんが分解すると、ソコに仕込まれていた物は……。
糸鋸「小型のカメラ……ッスね」
   「こっちは……、トランスミッターとタイマー」
  
盗聴どころか、盗撮カメラの一式である。
(注:トランスミッター……電波転送機)

果たして、このカメラを仕掛けたのは誰なのか。
糸鋸「ちょっと、この盗撮カメラ、借りるッス!」
カメラの出所を追って、やはり血気盛んに部屋を飛び出して行くイトノコさん。


そのイトノコさんと入れ違いに、御剣が登場。
例のラスボス音楽ぶら下げて。
御剣「とりあえず真宵くん捜索班の編成・配備を完了した」



だから、キミは何者なんだ。  (正解:検事)



そんな御剣は、どうやら成歩堂たちの会話を聞いていたらしい。
(イトノコさんの大声が聞こえたとも言える)
彼が注目するのは、盗撮カメラでなく、そのカメラが仕込まれていたヌイグルミ。
御剣「こいつを作ったメーカーは、海外の高級ブランドだ。
   すべてハンドメイドで、日本への出荷数も、とても少ない」
   「コイツは私が引き受けよう」

そう言って、問答無用の勢いで、成歩堂からヌイグルミを奪い取る。

御剣「真実を受け入れろ。すべては、そこからだ」

と、彼は成歩堂に忠告を残し、部屋を立ち去った。



……見上げるような大きさの、クマさんを抱えて。(←直接描写ないけど)




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