『盗まれた逆転』実況レポート (法廷パート2回目・前編)

今回の目的は、天杉優作の証言を崩す事。



開廷直前。

成歩堂たちが、殺人事件の裁判を待つ一方で。
隣の法廷では、哀牙の裁判が控えているらしい。

因みに、春美は里へ帰っている。
よって必然的に、今回の助手は真宵という事に。

それらの話を受けた成歩堂が、
成歩堂「……とにかく、今日の法廷はスピード勝負だよ」
と真宵に答えるのは、抜き差しならない理由からだった。



さて開廷。
因みに、時刻は午前10:00。場所は第6法廷。

ゴドー「……オレは、裁判中のコーヒーは17杯まで、と決めている」
という、ゴドーのポリシーを聞かされてから。
最初の証人・天杉優作への尋問開始。

その結果、分かった事は。天杉が窃盗犯であるという事実。
ただし、仮面マスクとしてはなく。
KB警備の職員時代の犯罪行為。
即ち、データ泥棒である。
こうなると、天杉が殺人を犯す動機は充分。


続いて、事件当夜の流れを尋問する事に。
ゴドー「……いいな、まるほどう。依頼人だからって、手を抜くなよ」
成歩堂「……そのシンパイはいらないよ、ゴドー検事」
この毅然とした態度が嬉しい。成長したね成歩堂。

その結果、分かった事は。
事件当夜、KB警備の社長室に行った天杉が、
仮面マスクの衣装(=手袋含む)を身に着けていたという事実。
そして――死体を金庫に隠した事実も、とうとう明るみに。

ゴドー「……ヒトがパンツをセンタク機にほうりこむのは、どんなときだ?」
    「コタエはひとつ。……それを脱いだとき、だぜ」

成歩堂「『死体を金庫にかくしたのは、自分が犯人だから』ってコトですか?」
ゴドーの難解すぎる隠喩を、成歩堂だけが理解する。


けれども。何よりも大事な事実は、天杉は殺していないという事。
成歩堂「記録によると……午前1時2分。ブザーが1回、鳴っています!」
という状況において、天杉が現場から逃げないはずがないのだ。
駆けつけるべき警備員が「どうしようもなくイイカゲンなダメ人間」(by成歩堂)だったのは、
あくまでも偶然なのである。

って……。この時の成歩堂の言い様に、何となく時の流れを感じてしまう私。
矢張の扱いは、まさしく底辺にまで落ちました。


更には、
成歩堂「このボタンには、指紋が残っていません」
という、ある意味、決定的な台詞も交え、成歩堂の論はドンドン進んでいく。


ところが。
裁判長「しかし……もし、現場に真犯人がいたとして……
     どうして自ら、非常ブザーを鳴らしたのでしょうか?」
成歩堂「…………」〈←真顔〉
裁「……そんなキケンをおかさず、さっさと逃げるべきだったのでは?」
成「………………」〈←真顔〉
裁「……………………」
成「………………………」〈←最初は真顔だったのが、やがて、へらりと笑った顔に〉
裁「なな、なんですか! この、イヤな”間”は!」



ここで笑える、きみは大物だ。成歩堂。



気を取り直して。
今回の殺人事件の真犯人を引きずり出す成歩堂。
成歩堂「……裁判長。たった今、となりの法廷で裁かれているのは……
     怪人☆仮面マスクなんかではないのです。
     彼こそが! 毒島黒兵衛を殺害した真犯人だったのです!」
     「星威岳哀牙が自白したとき……法廷は、大喝采のウズでした」
     「”殺人者”となるより、”大盗賊”として有罪になる。
     ……それが、星威岳哀牙の本当の狙いだったのです」
     「怪人☆仮面マスクとしての《有罪判決》こそが……
     星威岳哀牙のアリバイ工作だったのです!」



と、このように、事件の真相を見事に言い当てた成歩堂だったが。
ここに新たな問題が。
肝心の哀牙は今、隣の法廷で裁判の真っ最中。
もし、その裁判の判決が出てしまったら、もう取り返しがつかなくなる。
つまり……。
ゴドー「休廷して判決を食い止めるなら……今しかねえぜ」
成歩堂(ぼくの決断で……優作くんの人生が、決まる!
     ぼくに……そんなことがユルされるのか……?)


たとえ天杉に背中を押されていても、この決断は大きい。
そう悩む成歩堂に、聞こえる――声。

……なるほどくん……
……迷ってはダメ。なるほどくん……
……依頼人のために、信じた道を進むの……


と、またも人知れず、千尋と交霊しながら。成歩堂は決意を固める。
成歩堂「裁判長! ただちに休廷を要請します!」



舞台は移って。
所は、隣の第5法廷。時刻は、午前11:58。
別の裁判官の前で、亜内検事に尋問されている哀牙の図。

裁判官「被告人、星威岳哀牙にたった今、判決を言いわたします!」
そう言われた、まさに決定的瞬間。



「待った!」



成歩堂「……その判決……ちょっと、待っていただきたいッ!」
     「たった今……その男……星威岳哀牙を告発します」
     「……その人物は怪人なんかじゃない。……ただの殺人犯人なんですよ!」




戻る  次へ

他の事件を読む


HOME


inserted by FC2 system