『逆転連鎖の街角』実況レポート (法廷パート2回目)

今回の目的は、並奈美波の証言を崩す事。



開廷直前。
審理を控える王泥喜&みぬきの所に、今回は成歩堂先生も顔を見せる。
成歩堂「病院、思ったよりヒマでさ。さっき、退院してきたよ」

って……そもそも、入院なさる必要自体あったんでしょーか。この方。たかが捻挫で。
何と言いますか、税金対策で病院にシケこんでる政治家みたいだ。


そんな中、
みぬき「でも。みぬき、思うな。パパも、早く新しいママ、見つけないと!」
成歩堂「お。コイツは朝からイッポン取られちまったな。あっはっはっはっは」
呑気に交わされる、ほのぼのしてるような、あるいは白々しいような会話に、
王泥喜(だから、ウソっぽいんだよなあ、この親子)
と、ごく冷静にツッコミを入れる王泥喜だが。

全クリアした今となっては逆に、どうしても違和感をおぼえてしまう。
だって、当の王泥喜の家庭環境って言ったら…………ねえ。ううむ。



さて開廷。
響也の召喚を受けて、さっそく証言台に立つ美波。

美波「わたし……最初は、証言したくありませんでした。
   でも、やっぱり、かくしておくことはできなくて」
と、一見、殊勝な心がけと思わせつつ。
滝太に殺人計画を聞かされた、という話を語る。

その彼女の証言で、導き出される真相。
この殺人を犯す事が出来たのは、滝太だけではない。
普通の組員ではない、組の重要人物ならば、拳銃を持ち出せる。
というわけで、その可能性の高い人物を選んだ私だったが。その時――。



組長を選んでみて、玉砕したのは私です。



だって。まだ結婚してない部外者じゃ、「組の重要人物」とは言えないでしょうに。
……よく考えたら、非常にマズイんじゃなかろうか。この組の武器の管理体制


続いて、滝太と美波と宇狩、その三者の関係を洗い出す。
ひいては、事件当夜、美波と宇狩との間に起こった出来事を。

その尋問の進む中、引きずり出した新たな証言。
その証言に基づいて、いよいよ今度は独力で「みぬく」を開始……するのだが。
率直に申し上げまして。このシステム。少なくとも私の場合。



目が死にます。



超接写&超拡大された下画面、その中で動いている場所を探すというのは、あまりに辛い。
それも、ゆっくり表示される台詞のフレーズごとに、ボタン操作で照準を動かして……なんて。
流石にこれでは、総当りの仕様も無いし。
ただし、この場面は、何度間違えてもペナルティが無いのが不幸中の幸いだが。

それでも、攻略情報の力を借りて、何とか美波の証言を崩す。
更に続く尋問で、宇狩医院で起こった騒動を暴き出す。
今度は、普通に証拠品を提出するので一安心。

更には、やっと響也の顔色が変わった事にも一安心。
この世界の検事はこう来なくちゃアカン。

けど、個人的には、もっともっと壊れてくれる事こそを期待するんですが。
立ち直るのも、少々早すぎる気がするし。


そんなところに。



「異議あり!」



と、飛びこんできたのは――。

滝太「イイカゲンなコトを言い散らかしやがってェ……訴えてやるぞッ!
   このクサレ弁護士がァッ!」
   「オレだよ! オレが、あの医者を撃ったんだ!
   オレを見殺しにしようとした、あの医者を……公園でなッ!」

……うわあ。
よりにもよって、一般人の被告人が「異議あり」言うか。
せめて「待った」にしとこうよ。

てゆーか滝太よ、もしやお前は、あのピンクの某大学生か。
くれぐれも証拠品食ったりするなよ。頼むから。 (←プレイヤーとして率直な感想)


だがしかし。そんな滝太に、美波は非情な言葉を浴びせる。
美波「……滝太クンさあ。イイカゲン、現実と向き合いなさいって」
   「カルテのサイン……退院を待って、婚約……。わかるでしょ? フツー。
   いくら、頭のカラッポなお坊ちゃんでも」
   「わたし、おカネがほしかったの」
   「こんなコトなら、さっさと式を挙げときゃよかったなあ」
   「わたし。財産目当てで、お坊ちゃんに近づいたわ。……イケナイ子」



嗚呼。完全に開き直りやがった、この女。



改めて。この度の事件において、美波と宇狩の間にあった出来事を追及する。
その際、判明したのは、
前回の「探偵パート」で宇狩医院に侵入した空き巣が、美波だった事。
どうやら、自らの命綱であるカルテを手に入れようとしていた様子。


それで再び取り上げられたのが、殺人事件当時の、人の配置。
主に響也の説明で、情報が整理されていく。
更には、こちらが裁判長に意見を申し立てようとしたその時に。

響也「……せっかくだ。”ゲーム”を盛り上げようか」
   「ぼくにとっても、あるイミ目ざわりな、この《ペナルティ》。
   さらに目ざわりにしてはどうかな、って思ってさ。……こんなふうに」


そう言って、例のエアギターと共に繰り出した物は。
名づけて、ペナルティ倍加攻撃。(←ちょっと技っぽく言ってみた)

もっとも、この時の問いは、間違える方が難しいレベルかもしれない。
この私でさえ、躊躇なく選べたくらいだし。
そもそも当方、常にノーペナルティ状態とゆーのが基本。
よって、これしきのペナルティ量ではビクともしない。
残念でしたね制作スタッフ。



ともあれ。いよいよ謎解きは、核心に迫っていく。

まずは、現場の屋台の中に人が隠れていた事を立証する。
屋台の近くに残されていた足跡を根拠に。

って。でもコレ、屋台の「中」にこそ痕跡が無くちゃあ、
本当に立証された事にはならないんじゃないのかなあ……なんて。



と、そこまで行っても、それでもまだ食い下がってくる美波に、最後の尋問。
この時の「みぬく」は、ほぼノーヒント。
尋問開始と同時に、いきなりアイコンが表示される。
こりゃ大変だなあ……と慌てた直後、ふと我が頭に浮かんだツッコミ。


って事は、この尋問……まず「みぬく」さえ成功すれば、差し当たっては……



証言を読む必要がないのだ。



実際、揺さぶっても証言は増えないし、具体的なヒントが出るわけでもないし。
とにかく画の不自然な点さえ探せば、それで良いのだ。
と言っても私の場合、その不自然な点を探す事こそが出来ないわけだけど。

それでも、攻略情報の力を借りて、何とか美波の証言を崩す。
王泥喜「その、クビのスカーフを取ってくださいッ!」

この王泥喜の申し出に対して、必死に抗議する美波。
ソレは或る意味、当然の事だった。
一枚絵で表示されるのは、見るも痛ましい――首筋に走った赤黒い痕。
事件当夜、美波自身が体験した、死の恐怖の証。



が、しかし。この告白を最後に、裁判の流れは行き詰まってしまう。
結局のところ、真犯人は誰なのか。

そして、この事件の謎を解き明かすのは誰なのか。
それは当然、王泥喜の役目――と思いきや。



「異議あり!」



と宣言(コール)したのは――響也。


例の激しいBGMと共に、どこまでも堂々と爽やかに、
響也「なぜ、最後までジジツを追求しようとしないんだい?」
   「ぼくはね。ただ、真実が知りたいだけだよ」

などと格好いい台詞を吐いてみせる……が。

僭越ながら申し上げます。牙琉検事。
あなたが仮にも検事なら、プロフェッショナルなら、
その「追求」とやらは、被告人を起訴する前にやってほしいです。

なお、もしも実際の検察官が、いざ法廷でこんな態度を取ったら大問題。
冤罪を生むなんて無責任、と叩かれるのが普通だ。
少なくとも現在の日本では、一般人は起訴された時点で人生終わるわけだし。
それに裁判ってのは一応、国民の血税を遣っているわけだし。


で、そんな響也のおかげで、改めて美波を追いつめていく王泥喜。
弁護士と検事、二人がかりの総攻撃で。

その時、ひっきりなしに流れ続けるBGM(とエアギターの効果音)を聞きながら、
何となく混乱しかけていた、1周目当時。



ええと……このゲームって、誰が主人公だったっけ??



審理の最後、車のマフラーの件について問いただすのも、
響也「まあ……最後にもう一度、思い出してみることだね。
   ……この二日間で聞いた、すべての”情報”を」

と、ヒントを与えてもらった結果だし。

そりゃ今までも、検察側からヒントが投げられた事はあったけど。
初戦からいきなりってーのは無かったはずだぞ流石に。



そして。全てを暴かれた美波の態度が、当方としては大いなる謎。

美波「おかしいなあ。こんなはずじゃなかったんだけど……どうやら……ここまで、みたいね……」

今までと変わらぬ、穏やかな顔のまま。
さっぱりサバサバにこやかに、そう語る。



……これでいいのか本当に?



そもそもこの人、殺人を犯したのは、金のため「だけ」ではないはず。
手術失敗の件がバレたら破滅するから、という理由もあったはず。
本来なら、もっと慌てふためいて取り乱しても、おかしくないと思うのだが。
血の気の多い組員に、殺されても知らないよ?

それに。そもそも美波は、なぜ王泥喜に依頼したのか。
滝太を有罪にするためと言っても。
とにかくまずは、滝太と籍を入れなくちゃ、どーしよーもないわけで。
むしろ、有罪になって結婚延期とかなったら、どーする気だったのか。


後それから。弁護側と検察側の対比についても悩みどころ。

みぬき「牙琉検事、すずしい顔してますね。自分が負けたってのに……」
王泥喜(これじゃあ……勝ったなんて、言えないよな)

どうも今作、「正義の弁護士VS悪の検事」という、
基本構図そのものが消失している――そんな気がする。
真っ当な「法廷バトル」ではない、というか。



かくて何とか事件解決、と言いたいところだが。
この期に及んで、滝太の態度はこの調子。

滝太「テメエこのヤロウくそ弁護士がッ!
   よくも! よくもオレの! よくもオレのミナミちゃんをッ!
   テメエこのヤロウくそ弁護士がッ!
   返してくれよ! オレのミナミちゃんをよおおお!」

……礼の言葉もありゃしない。


父親に対しても吠え続けているヤンキーくんを黙らせるため
キタキツネ組が商売を始めた理由を教えてやる王泥喜。

その王泥喜の言葉を受けて語る父・常勝。

常勝「……世界中を探した。そして、見つけた。
   おまえの、そのムネの弾丸を取り出せる医者を、な。
   その手術を受けるには、大金が必要なのだよ」
   「……オマエを助けたい。キレイなカネで……な」



あ、良かったですね。ブラックジャックが見つかって。  (←だから作品違う)



で、そんな言葉を受けた息子の応対は、こんな感じ。
滝太「オ、オヤジ……。ば。バカにしやがって……いつも……いつも、こうだッ!」
と、ここまでは、しおらしい顔で答えていたが。
滝太「いいか、くそオヤジ! オレだって。オレだってなあ!
   いつか、きっと! キサマをケリオトしてやるんだ!
   どこの世界に逃げてもな! クビを洗って待っておけッ!
   テメエこのヤロウくそオヤジがッ!」
と言いつつ……。



自分が逃げてった。親の前から。



まあ、そんな事より。
今の当方には、最大の謎が目の前に置かれている。
即ち、王泥喜の腕輪の正体である。

と言っても、別に能力が云々という意味ではない。
もっとずっと根源的な、素朴な疑問。

そもそも何で王泥喜は腕輪なんて付けているのか、とゆー事だ。
だって腕輪なんて、日常的なアイテムじゃないだろう、実際。
にも関わらず。ここに至っても、未だ説明ゼロってーのは何故に??

……なんて疑問を抱えていた、1周目当時の当方でありました。




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