事務所にて。
婚約者である滝田を心配している、美波と会話。
みぬき「滝太さんとは、どこでお知り合いになったんですか?」
美波「ああ……ちょっと。ムカシの職場で、ね」
どうも今度は、滝太と美波の馴れ初めが、事件のキーになる模様。
また、北木父子の確執についても明らかに。
簡単に言えば、
「極道から足を洗おうとしている父」VS「極道に手を染めようとしている息子」との事。
美波の期待に応えるため、今回こそ被告人と話をしようと留置所へ。
と言うより、留置所に行かない限り、他の人とも一切会えない(=会話できない)。
が、今回でもまだ、滝太には会えず。
その代わりに(?)、パンツドロボーとして捕まった河津と会話。
もっとも、河津本人に言わせれば、彼の目的は真理の探究。
そのじつ、ココでも、みぬきにパンツの秘密を懸命に問いただしてくる。
河津「どうか、あなたを”先生”と呼ばせてくださいッ!」
「なんなら、このワタクシをあなたサマの”弟子”にッ!」
そんな彼に対する、みぬきのコメント。
みぬき「このパンツには、シカケはないんですけどね」
……だったら尚更、何故にパンツなんか使うんだろ、みぬき……。
とにかく、河津が現場で見た人物は、間違いなく滝太である。
その点を踏まえた上で、次の場所へ。
事件の起こった順に従って。
最初の「轢き逃げ」事件があった、キタキツネ組の屋敷前にて、小梅と会話。
パンツの件でお礼を言った端から、
小梅「そんなコトより、ウチの滝太はどうなんだいッ!」
と声を荒らげる小梅。
でも、コレこそが本来の心理状態だと思う。
その会話の際、分かった事。
事件で使われた小刀は、滝太の私物である事。
小梅「アタシが、誕生日に買ってやったヤツだからマチガイないよ」
事件で使われたピストルは、組の持ち物である事。
小梅「下の者は、持ち出すことはできない。
組長と、若頭、そして……滝太、ぐらいかねェ……」
その会話のついでに。
隣の人情公園のゴミ箱から、新たな証拠品――スリッパをGet。
その際、裏に返して検分すると、葉っぱのような形に抜けたペンキの跡が。
事件の起こった順に従って。
次の屋台盗難事件があった、矢田吹の自宅前にて、矢田吹と会話。
矢田吹「あのヤロウ、死んでまでヒトの商売のジャマをしやがって……」
と、矢田吹が恨み節を語る相手は、この度の殺人事件の被害者・宇狩輝夫。
矢田吹と宇狩の関係は、端的に言えば、幼なじみの商売敵。
何でも、矢田吹も、元は外科医だったそうで。
が、ヤクザと手を組んで仕事をしている宇狩に、結局負けてしまったそうで。
そんな語りに付き合った結果。
矢田吹「何か、困ったことがあったら。ワシんトコへ来なさい」
「外科医のコトは外科医に聞け、ってコトよ」
頼もしい言葉を受ける。
さて。そろそろ滝太の取り調べも終わった頃か。
そういえば今作、警察署って出てこないんだよな。
それで会った滝太。
てっきり婚約者の美波だと思って出て来たらしく。
開口一番、こう言った。
滝太「はーい、お待たせ! ボクのかわいいペテン師ちゃん!」
ニポンゴ苦手なんですか?
もっとも、後で考えてみれば、むしろ大正解のコメントだったのですが。コレ。
それはさておき。凶器についてを皮切りに、殺人事件の事情を問いただす。
現場にあった刀と銃は、どちらも滝太が持ち出した物であると言う。
が。肝心要の部分になると、途端に滝太の口は重くなる。
滝太「ジッサイのトコロ……他に撃てるヤツがいなかった以上、
やっぱり、オレ……カモな。撃ったの」
この態度。実は何かを隠しているのか。それともヤケになってるのか。
と言いますか、助けを求めてこない被告人ってのは、
モチベーションが下がるんだけどなあ……。
この後どうしたらいいのか悩みながら、街の中をぐるぐる周る。
人情公園へ行ってみようかと、キタキツネ邸へ向かう。
そこに響也が登場。
例によって例のテーマソングを背負って。バンドのファンに囲まれて。
やっぱり慣れないBGMを聞きながら、何とか会話。
響也「帰ろうと思ったんだが……バイクがイカれちゃってね」
「エンジンがかからないんだ。排気パイプがつまっちゃって」
素朴な疑問。
どーしてこの世界では、素直にマフラーって言わんのか。
人情公園に入ってみると、茜が捜査の真っ最中。
だが、どうも道具が上手く使えない模様で。
科学捜査官を目指しながらも刑事を務めている理由は、本人曰く、
茜「なんかね。試験に落ちたみたい」
との事だが。
茜「今日も、通信販売で買った、このセット……
鑑識のチームが来る前に試しまくっちゃうんだからね!」
あらゆる意味で問題発言。
現場保存の鉄則を、知らんのだろうかこの人は。
まさか日頃から、こんな勝手な事やらかしてるから試験に落ちたのか。
それとも試験に落ちたから、こんな勝手な事やらかすようになったのか。
そんな茜は、響也の事はお気に召さず。
彼女が憧れるタイプは、以下の通り。
茜「やっぱり検事さんはこう、クールでちょっとミケンにシワ寄せて……
”じゃらじゃら”より”ひらひら”した感じが理想よね!」
ねえ、茜さん。
『蘇る逆転』で、御剣も最初から検事志望だったんじゃないと聞いた事、忘れてませんか?
更には、成歩堂先生の7年前の過去が、またもチラつかされたりするけれど。
判明するのは終盤だろう。どうせ。
そういった会話たちよりも、(私が)気になる点は。
ブルーシートが外され、足跡らしき物が見える地面。
てなわけで。いよいよ始まる、現場に残る足跡の鑑定。
「THE 鑑識官」の如き世界が始まります。
(↑SIMPLEシリーズの作品。PS2とDSで展開中)
まず、調べる足跡を指定して、ビーカーからの石膏を流しこむ。
最初はコレ、どうやっていいかサッパリ分からず。
ビーカーそのものをタッチして、その場に零したりとか。
因みに。あるスジからの情報ですが。
実際の捜査では、この石膏、地面に直に流しこむわけではないそうです。
そんな事したら、液体自体の圧力で足跡が消えるから。
一旦てのひらに受けてから流すそうな。
で、次はその石膏をドライヤーで乾かす。
色が白くなるまで画面をタッチ……って、
何だか、まるで犬を洗ってやってるみたいな感覚。
ただ、どこかで誰かが言っていたけれど……このドライヤーの電源ってドコだろう。
で、最後の仕上げにブラッシング……じゃなくて、インク付け。
取れた足跡を、関係者の物たちと照合する。
その中、響也の靴はやはり特注なのかとも思ったり。
で、その結果。
3ヶ所の足跡のうちの一つ、誰のか分からぬ謎の跡――
というか、どう見てもあの証拠品の跡。
かくして、茜の捜査に協力(?)したおかげで。
めでたく病院へ入る許可を得る。
それにしても。刑事と検事に応援してもらってる弁護士ってーのも、ミョーな話で。
「弁護士バッジを使う」場面が無いのは、個人的にはどうにも寂しい。
と、そんな個人的な呟きは、さて置いて。
いよいよ敵地の本丸、宇狩外科医院の中へ。
目につく物は、入口に置かれた大量のラーメンどんぶり、それから寸胴鍋。
そして、脱ぎ捨てられている女性用のサンダル。
さっそく検分してみると、Get出来たのは足の指紋。
ところで。
この時、無駄だと分かっていても、ついつい花や絵画にカーソルを合わせてしまう当方。
王泥喜個人のコメントが聞きたくて。
花の名前に異様に詳しいとか、そんなネタかましてくれたら嬉しかったんだけど。
そうやって調べていく中。廊下の奥に見えるのは、院長室への扉。
ソコを調べた時、みぬきが驚くべきコメントを。
みぬき「みぬき。カギ開けが”シュミ”みたいなトコがありますから。
自転車のカギなんて、あんなの。かかってないと同じですよ」
って。いったい誰に教わったのか。
まあ確かに、自転車の特に前輪ロックって、ひとによっては楽勝だそうですが。
そんな折。不穏な物音を耳にして、院長室に駆け込む王泥喜&みぬき。
どうやら、つい先程まで何者かが忍び込んでいたらしい。
荒らされている室内で調べるべきは、
床に置かれている電気スタンドと、そして壁に嵌まっている金庫。
王泥喜「金庫を開けるとき、暗証番号以外のボタンは押さないだろ?
……だから、指紋が残っているボタンは……」
みぬき「当然、暗証番号のキーになります!」
という理屈に従って、暗証番号を探るわけだが。
電子機器にアルミ粉はマズイだろう。本来ならば。
例えば、もしもPCの基盤に振りかけたりしたら……………………。
イヤ、想像するのも止めておこう。コワイから。
ともあれ、4桁の番号を入力し、開錠。
すると、中に入っていた物は。
更に一回り小さい金庫と、招き猫…………は関係なくて。
大事な物は、滝太のカルテと、そして金庫の壁に突き刺さっている銃弾。
カルテの事なら、あの人に訊けば良いんだろうと、
目当ての場所に行ってみる……が、肝心の当人が居てくれない。
だったら別件、サンダルの件を茜に問うまで。
人情公園で相談すると、「これと同じ指紋がついたクツ」を出すように言われる。
攻略情報の助けを最初の借りたのがココだった。1周目当時。
と言うより、この検分は、何度プレイしても手こずらされる。
だって、スリッパの中を覗きこむって、ナンボ何でも無茶だよアンタ。
ごくごくビミョーな角度にしないと、指紋があるのを見る事すら出来ない。
当たり判定厳しすぎ。
……と、ここまで話が進んだら。
この先どうしたらいいのか、まるで分からなくなりました。
街の中をぐるぐるぐるぐる回っているうちに、まさかと思って行ってみた、引田クリニック。
会えた成歩堂先生から、7年前の事情を尋ねる。
当方としては、こっちの方が本題だ。
成歩堂「7年前。ぼくは、ある被告人の弁護をするために、法廷に立った。
それは、“ある天才”の死にまつわる事件だった……」
何とまた心臓に悪い台詞。
最初はてっきりコレ、どこかの赤い誰かさんかと。
むしろ、これほど成歩堂の人格が変わっているのは、
親友を亡くしてるくらいで丁度いい――と思った私は、ファン失格だろうか。
なお、その時の法廷で、成歩堂と戦った相手が響也。当時の年齢・17歳。
成歩堂「17歳の新人に敗れたミジメなぼくは、法曹界を去った。それだけのコトだよ」
「……まあ。ぼくが”ねつ造”をしたかどうかなんてコトは……もう、モンダイじゃないだろ?」
「ぼくは、もう弁護士じゃない。……それだけが、真実だよ」
朗らかに笑いながら、そう語る。淡々と語る。
まるで、辞めて清々しているとさえ思っているかのように。
色々思うところはあるが、今は物語を進める事が最優先。(プレイヤーとして)
改めて留置所へ向かう。
滝太「ベツに、オレは気にしねェぜ。有罪判決のひとつやふたつ」
「まさか、死刑にはなるまい?」
と、滝太の様子は相変わらず。
ただ、この世界って結局、殺人は死刑になるのかどうなのか。
私としてはズヴァリ、「悪即斬」のイメージが強いんですが。
一体どう進めたら良いのか分からず、片っ端から証拠品を見せてみる。
するとサンダル、そしてカルテで反応が。
滝太と美波の出会いについて明らかになる。
滝太「カノジョ。病院のシゴトがイヤになったらしくてね。
それなら、オレんトコに来いよ!って言ってやったワケ」
ここまでの道のりを終えた時、やっと矢田吹と再会。
今までドコ行ってたんだか、とツッコミを入れつつ、件のカルテを示す。
そうしたら――トンデモナイ台詞を吐かれた。
矢田吹「死ぬぜ、このクランケ」
「こいつは……一刻を争う事態だ」
帽子を脱いで、表情を違えて。矢田吹は医者として説明する。
矢田吹「弾丸は、心臓につながる大動脈のすぐそばにメリ込んでやがる。
しかも……奇跡的なコトに、弾丸の周りも動脈が取り囲んでいる。
……コンマ2ミリのブレで、大出血が起こるだろうぜ。
フツーの医者には、手が出せねえのさ」
「少なくともこの国には、こんな手術ができる医者はいねえよ。
たぶん……世界にも、ひとり。いるか、いないか……」
誰か、ブラックジャック呼んで来い! (←作品違う)
要するに。滝太が死ぬのは時間の問題。
ひとたび大出血が起これば、その場で即死するというわけだ。
率直に言って、もはや呑気に事件を解いてる場合ではない。
基本的に、いわゆる「死体役」以外の人死には、我が鬼門でありまして。
だからこそ次の法廷では、
全力で検事と真犯人を叩きのめしてやろうと、(私は)燃えていたのだが……。