『逆転の来訪者』実況レポート (後編)

午前4時。事件発覚から約2時間。
誰も一睡も出来ないまま、時間だけが経っていく。
それどころか、御剣・糸鋸・マコの3名は、現場の部屋からさえ追い出されてしまった。

落ちこむ糸鋸&マコに対し、しかし御剣はあきらめてない。
御剣「他にも、調べるところは、いくらでもあるだろう」
と、扉まわりの廊下を調べる事を提案。





とゆーわけで。ここからは自由行動。

まずは画面の左から右へ、てくてく歩いて調べて回る。



その中で、何の気なしに調べた、来客用ソファに、驚くべき小ネタが。
糸鋸「ここで寝ると、よく法廷の証言台に立つ夢を見るッス。
   何回見てもあの弁護士にしてやられるッス。クヤしいッス!」

御剣(私も一度寝てみようか。モチロン、勝つために)



いま寝てみてくれ御剣! (←事件捜査中です)



てゆーか、ジッサイ私も凄く眠いですけど今。(※ここを解いている時は深夜でした)


……なんてアホな事を考えてるから、そのソファの下を見逃す始末だし。私。

よく見ると、出てきたのは、執務室から盗まれていたファイルの1冊。
更によく見ると、なぜか10年前の事件の法廷記録だけが消えている。



続いて、御剣自身の部屋のドア。
御剣「1202。私の部屋である事をしめすナンバープレートだ」
糸鋸「あれ? このプレート、スライドして外せるッスね!」

御剣「指紋はどうだったのだ?」
糸鋸「ドアノブの指紋は、キレイにふき取られていたみたいッスね」


更に右へ歩くと、なぜかバスケットボールと、なぜかバスケットゴールと、
なぜか野次馬根性出してる知らない検事(←御剣の認識)を発見。
御剣(……ダレだったかな、この人は)
と思いながらも、英国紳士よろしくお辞儀してみせるのは偉いというべきか。



そして、そんなバスケットセットの置かれた、御剣の隣室をチェック。
すると、
マコ「……優木検事の部屋ッス」
なんて答えが。


だんだん事件のカラクリが見えてきた。
付け替えられるナンバープレートの並ぶ扉と言ったら、犯人のした事は一つしかない。


マコ「御剣さんに尋問してもらえるなんて夢のようッス!」
と喜んでいるマコに尋ねてみると、予想通り。

マコ「カギを忘れた検事さんがいたからドアを開けてあげたッス」
  「そのカギを忘れた検事さん……。優木検事だったッスよ!」
  「優木検事が、執務室のカギを忘れて、警備員室に来たッスよ」
  「スズキが、優木検事の部屋の前まで行ってカギを開けたッスよ」
  「優木検事が帰るときに、カギを閉めるためにまた呼ばれたッス」

因みにこの時に敢えて、(検事バッジなど)無関係な物を見せるのも実に楽しい。
今度こそ、私たちの世界が帰って来たんだと実感する。
けど、またも「人物つきつけ」機能がないのは何故なんだろう?




マコの話を受けて。今のところ怪しさの塊である、優木の部屋の扉を調べる。

マコ「バスケットゴールが目印ッス」
   「そういえば、優木検事。部屋割りで1202号室を強く希望してたッス」


ここまで調べたところで、ロジックスペースに移動。
キーワードミックスというよりも、ロジック同士のムジュンをつなぐ作業に。

それで判明した事は。
マコは暫くの間、マスターキーを失くしたままで、警備員の仕事をしていたという事実。

この事実が明らかになった瞬間から、今度は扉にムジュンが生まれる。
より厳密にいえば、扉の一部に問題が出てくるのだ。

そうやって、予想がいよいよ確信に変わる頃。
御剣の視点が、扉の上方から下方に移る。
気になった物は、バスケットゴールと、それからドアに挟まれた紙切れ。





とうとう夜も明けてきた。
鑑識相手に、いちいち物を投げ合ってる優木のもとに突撃する御剣たち。
この時の優木は、まだまだ余裕しゃくしゃくの態度で、
優木「アンタの師匠は、狩魔豪だったよね」
   「ボクもヌレギヌには、せいぜい気をつけないといけないね」
なんて不遜な事を言ってくる。


ほう……。ここでわざわざ、あの人の名を出すとは。いいカクゴだ。

……てな事を御剣だったら言うのかな、なんて思いつつ。





次なる目的は、優木誠人の主張を再び崩す事。





早速、扉のカギの件を言いつのってくる優木を、全力でぶちのめすわけだが。



嗚呼、音楽に身を任せながら敵を論破するこの心地よさよ!



激しい「異議あり!」の応酬に、胸が騒いで血が躍る。
一時は、もうこの快感を味わえないかとも思ってたから。感慨もひとしおだ。
欲を言えば、笑えるネタがもう少し入ってたら、120点超えしてたけど。

優木「ボクは、このジャケットのようにマッシロさ。
   マコくんは、そのジャージのようにマックロだと思うよ」
御剣「それでは、白黒ハッキリさせるとしよう」
ってな調子で、なかなか頑張ってるとは思うけど。


御剣の尋問は容赦なく続く。
BGMも更に軽快にテンポアップ。
やっぱりレトロな推理ゲームには、クラシカルな曲こそ似合う。

しかし、これでも優木も検事。
敵として粘る粘る。オーバーアクションしながら粘る。
こういう敵らしさの基本を作ったのが、当の今作主人公だと思うと、不思議な感じ。
粘り強さも意地の悪さも、第1作の御剣自身こそが最強だから。

そんな優木に、御剣もまたオーバーアクションで悩む。
白目をむいて、おののいて。
優木のもつ、鉄壁のアリバイを崩しにかかる。



そこで、最後のロジックスペース。

事件のカギを握るのは、優木でもない、仲間戸でもない、第三の人物
ロジックのあらゆるカケラが、その存在を叫んでいる。

「金庫を物色→ファイルを物色→仲間戸を射殺」が優木なのは間違いないが。
「マスターキーを盗む→ファイルを盗む→御剣を脅す→壁に発砲」は、優木ではないのだ。

御剣「今夜、私の部屋に侵入した人物は二人いたのだ!」
真相を見破った御剣は、最後まで足掻こうとする優木に、
左腕を掲げて宣言する。さながら弁護士のように。

今ここにがいる。爪を研ぎ澄ました黒豹がいる。
服は赤いけど。髪は白いけど。しなやかな豹がいる。



そして最後の尋問。優木を倒す尋問。
御剣(この証言、聞き逃すわけにはいかないな)
この台詞を境に加わった証言に、異議を投げつける。

その結果。くまなく身体検査された優木から出てきた物。
「KG-8号事件」と銘打たれたビデオテープ。

優木「……ち、ちちちちち、ちがッ! ちがッう!」
「血が」だか「違う」だか分からない悲鳴を上げて、追いつめられた優木は。



メダル噛み砕いて倒れた。



えーと。オナカ痛くならないで下さいねー……。





ともあれ、これにて事件解決。
マコから素直にお礼を言われて、心から満足する。(私が)

マコ「自分も、やっと《不幸なヒト》レベルに近づいてきたッスよ!」
なんて喜んでる彼女の不幸がどんな物か、興味ある人は第2作辺りを是非どうぞ。



ところで。未だに残る謎。
キーワードは勿論「KG-8号事件」。

優木は御剣の部屋の何を狙っていたのか?
御剣を脅した人物は誰なのか?

少なくとも、優木に関しては……
糸鋸「巨大な”組織”とのツナガリがウワサされていたみたいッスね」
という事らしいが。


そこに割って入って来た、鑑識員が見せた物。
黒地に白抜きで絵の描かれた1枚のカードについて、御剣が説明する。
御剣「これは、カラスのマークだ。《三本足のカラス》のな」
   「コレは、大ドロボウ《ヤタガラス》のマークだ」
   「かつて、世間をさわがせた一人の”ギゾク”がいた」
   「不正を働いている企業から、その証拠を盗み出し公開する」
   「どこかの怪盗のように、おおげさな予告状を出したりはしない」

……どこか耳の痛い話が混じってますが。

なお、そのカードの裏には、シッカリとメッセージが書かれていた。
糸鋸「御剣検事の部屋の番号と、《証拠品を確保》って書かれているッス!」
つまり、ヤタガラスの狙いもまた、優木と同じく「KG-8号事件」の資料だったというわけだ。



御剣「今思えば、”予兆”はすでに現れていた。
   二日前のあの事件から、すべては始まっていたのだ……」



物語の時間は、ここから一旦、過去へとさかのぼる――。




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