『燃え上がる逆転』実況レポート (前編)
(事件発生後)

所変わって。ババル側の秘書執務室。
シーナに捕縛されている美雲と、肩をいからせてるイトノコ刑事の元に、
いい加減くたびれてる御剣が駆けつける。
そんな彼らの前にあるのは、またも殺人現場。
しかも被害者は、あのマニィ・コーチンときたもんだ。

美雲「わたしがヤタガラスを追ってこの部屋に来たらもう死んでたの!
   わたし、野外ステージであやしい人影をみつけたの!」
   「黒いコートのフードをかぶってて、すっごくあやしかった!
   きっとコイツがニセモノのヤタガラスだ!って思って。
   追いかけて大使館の中まで来たんだけど、見失っちゃって……きっと、アイツが犯人だよ!」

なるほどなるほど……と話を聞いてあげたいのに。
シーナは冷たく切り捨てる。

シーナ「あなたはあくまでこの国の検事。捜査権は、ない」
という彼女の論に、しかし御剣は反論できない。
御剣「ここはあくまでババル共和国の国土。
   よって、ここで起きた事件は……ババル共和国の司法機関が担当する……」

この通り、治外法権が適用される以上、御剣の出る幕はないのだ。

そこに出された助け船。
「その捜査……私も参加させてもらうわ」
そう言って、冥が一団に加わる。ババル側の外交官・ダミアン大使と共に。

ダミアン「被害者のマニィくんは、私の秘書だ。協力するのは、当然のことだよ。
      こちらこそ、国際警察の方に来ていただいて、助かった」

その助け船に、(独自に)乗っかる御剣。
御剣「……狩魔検事の助手として、今日の捜査に協力させてもらっている」

………………。
なんとまあ、驚いた。



みつるぎは、「したてにでる」のコマンドをおぼえた!



冥「ネムたい捜査をしたら、目覚ましのムチが飛ぶことを忘れないことね」
と、冥は釘を差さしつつも、冥は御剣の申し出を受け入れる。





とゆーわけで。ここからは自由行動。

ババル側の警備を務めている、イトノコ刑事を伴って捜査開始。





因みに冥はアレバスト側の警備。
あの狼もまた、アレバスト側の外交官・カーネイジ大使の護衛を務めているという。

焼け焦げた部屋の、壁や床にある痕跡を探ったり、周りの人に尋ねたりしながら、
マニィの元に近づく。
そばにある凶器も大事だが、もっと大事なのは、彼のポケットに入っていた鍵だ。
御剣「やはり、この証拠品は同じもののようだ。
   カズラが持ち去ったものと……。
   刃に、見覚えのある美しい模様が彫られているからな」

冥「私も覚えているわ。これは……ツタの模様ね」
御「うム。見たところ、からまりあう二本のツタを表しているようだな」
糸鋸「”ツタ”ッスか? ジブンには、星のカタチに見えるッスけど」


ここで改めて、ダミアンに事情聴取。
何でも、彼は次期コードピア大使の候補だそうで。
日頃はヘラヘラ笑っているが、ときおり戻る表情は紳士のそれだ。

ダミアン「このカギは、たぶんコードピア時代のものだね」
     「コードピアのショウチョウである、チョウと花のマークが描かれている」


そこまで聞いてから、ロジックスペースに移動。
事件に関わるナイフ達の事情を確認していく。


それで開けてみた、執務室の金庫。
その本当の開け方を、御剣は考える。

もしかしてと思いながらも選んだ場所に、冥がツッコミ。
冥「その穴は金庫の扉についている金具と対になって……扉をロックしていたものよ」
私もそうは思うのだが。それでもコレしかあり得ない。


それで開けてみた、二重扉の中。
そこにあったのは、数々の美術品と、そして2枚の紙切れ。

それらの証拠品と、冥との会話も踏まえ、ロジックスペースに移動。
その後、問われた冥は、例の国際密輸組織の黒幕について語る。
冥「各国からの情報を集めた結果……最終的に……この大使館が浮かび上がった」
そう言って取り出す、1枚の紙切れ。
  「この紙……コードピア製のものよ」

とゆー事は。今まで出てきた紙切れを集めて並べれば、見えてくる。
ノンブルを、1/3、2/3、3/3と並べれば。この事実が浮かび上がるのだ。
冥「マニィの手によってババルインクが大量に密輸されている……!」





次なる目的は、シーナの主張を崩す事。





と言いましても。論破は簡単。
もし美雲の目的が密輸の追求なら、書類が金庫に残っているわけがないのだから。

けれども。シーナは揺るがない。
シーナ「私はその少女が凶器のナイフを握っているのを目撃した」

対して、美雲の反論。
美雲「部屋に入ると真っ暗で、何も見えなかったの。
   その時、足元に当たった何かを拾って電気をつけたら……」

……責められないねぇコレは。特に御剣、キミは決して。



しかし忘れちゃいけない。
ナイフの柄を握っていても、美雲の無実は簡単に証明できる。
そう論破した御剣に、
シーナ「ううっ……きゃああああっ!」

またも謎の突風現象により、シーナの髪が後ろにまくれる。それでも、
シーナ「殺人犯の考えることなんて、常人の理解を超えているわ」
と粘る彼女に、本当の現実を突きつける。

マニィを殺めたナイフは、ババルの物ではない事を。
犯人は、火事の前に、双方の国を行き来できた人物に絞られる事を。

……って。ちょっと待った。



ソレって誰よ!?



どー考えてもあり得ない犯人像に、頭を抱えてしまった一同。
その重い空気を、笑顔の美雲が振り払った。
美雲「もう! そんなに脳みそだけで考えなーい!
   「脱出口は走りながら考えろ! これ、大ドロボウの哲学!」




てなわけで。
かくして一同全員、今度はアレバスト側へと移動する。

――ただし、シーナ一人は例外で。




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