覚悟していたものの、今作でもまた「後編2」である。
中庭の捜査を始める御剣たち。
捜査手帳から折中に関する記録を捨てた後、
イトノコ刑事がミサイルとミリカを連れて来るのを待つ事に。
美雲「やっちゃいますか! 現場の再現!」
ああ……そんなのあったっけ。待ちくたびれて忘れてた。
とゆーわけで。ここからは自由行動開始。
美雲によるVR(バーチャルリアリティ)く空間を調べて歩く。
舞台の袖に控えている象と、そして井戸周辺の思わせぶりな道具たちを一通りチェック。
なお、作業部屋と同じ柄のシートも置かれているが、残念ながらコメントは表示されない。
以上を調べ終わると、イトノコ刑事たちと合流。
早速ミサイルに働いてもらいたいが、実際に活躍してくれるのは、まだずっと先である。
なので、ミリカから尋ねた情報を元に、再びVR空間へ。
なお、ここではステージ公演中と解体中と、二通りの再現画像へ変更できる。
ただし、大した意味は無かったりする。
とゆーわけで。ここからは自由行動。
ミリカに声をかけると、彼女は池のワニを心配している様子。
ミリカ「昨日からおなかの調子が悪いみたい」
との事で。
人々に話しかけたり、舞台袖にあるリンゴのカゴや、
公演中のステージなどをチェックしたりしてから、
ロジックスペースに降りると、ロジックのカケラが大量に溜まっていた。
よって、カゴのリンゴ、そして草太による仕掛けのデータを更新していく。
その折、美雲が留置所から聞いてきた話から出来たのは、
いわゆる「針と糸」トリックのような代物。
……って、こういう下りこそ、留置所で直に問いただす場面を入れた方が、
もっと分かりやすいと思うんだけど……。
その仕掛けの不備を埋めるため。
金属探知機を、イトノコ刑事ごと動かして重りを探す。
すると、池の方で重りを発見。ついでにワニも発見。
糸鋸「金属探知機が、このワニに反応してるッスよ」
ミリカ「ミリカ思ってたの。何か変なもの食べちゃったんじゃないかって」
って事はつまり……このワニが凶器の刃物でも飲んでるって事だよな……。
と私は思うものの、実際にはまだ調べられないのがもどかしい。
ひとまず、再び井戸に向かって、仕掛けの仕組みを完成させる。
やはり死体が井戸を落下していったのは確かなようだ。
こうなると、カギになるのは、事件前夜に何があったかという事。
使われたはずの扉を開け、とうとう犯人への確信を得た時。
またも水鏡&弓彦が現れた。
水鏡「あなたのバッジの行く末は、わたくしが握っているのですよ」
御剣「その手の脅迫は……もう聞きあきてしまったな。
別の脅し文句を考えたらどうだろうか?」
次なる目的は、水鏡秤の主張を崩す事。
御剣「私は自分が選んだ道を進む」
とタンカを切った御剣が、犯人を告発しようとしたら、その当人の方からやって来た。
御剣「犬にはわかるのでしょう。死の甘いニオイが……ね」
そう指摘され、
美和「まるでミステリー小説ね!」
と返す美和所長。
よくも抜け抜けと、こんな台詞を言うもんだ。美和所長もライターも。
次なる目的は、美和マリーの主張を崩す事。
その際、水鏡と美和所長との、女独特の雰囲気にあてられて、
御剣(な、なんだかわからんが……。二人とも、アレだ……。コワい……!)
いつの間にか小動物化してる御剣がちょっと謎。
殺人で使われた、抜け穴以外のルートを示したものの、
次で詰まったところで信楽のフォローが入る。
信楽「オジサンは”考えるな”とは言ってないぞー」
そう言われて、かつて使われた伏線を、もう一度思い出す。
そう。
この施設のシステムは崩壊している。
責任者こそが壊れているのだ。
問いつめられた美和所長は、自らの立場を弁明。
脅されていたという事情は分からなくもないが、プロとしては如何なものか。
この弁明のせいで、危うく終わってしまいそうになった会話を、信楽がつなぎ止めた。
信楽「どうも、所長さんもソウタくんとは別の人を疑ってるみたい」
と、上手い言葉で罠にかける。
次なる目的は、美和マリーの主張を崩す事。
御剣(な、なんだ? 視線が……茶色い……?)
美和「立ち姿もスラッとして。イイわあ! クレヴァーだわあ!」
そんな妙な尋問だったが、いよいよ殺人への動機が見えてきた。
因みに、「アンパッサン」「プロモーション」ともに、ポーン固有の動かし方の名前だそうです。
御剣「ミカガミ裁判官! 判決を!」
水鏡「判決を言い渡します!」
って……ココはいつから法廷になったんだ。
だがしかし。被告人、もとい美和所長はしぶとく粘る。
一同の誰もが諦めかけるのを、美雲が止めた。
バッジがバッジがと、うるさい水鏡は置いといて。御剣はついに主人公然と立ち上がる。
御剣(そうか! 発想を逆転させるのだ!
推理が外れていたのではなく、外されていた、と考えれば!)
水鏡「判決を言い渡します」
「被告人・猿代草太に――」
だからココはいつから法廷(略)。
実は。この事件、冒頭から一歩も前に進んでいないのだ。
ずっと、見当違いの場所を迷走していただけなのだ。
ゴールの位置は、もう目前。
本当の凶器を見つけるべく、御剣は弓彦に訴えかける。
御剣「真相を明かすために必要なのだ! キミも《検事》だろう?」
だが弓彦は動かない。この場面では役立たず。
だったら残るは、最後の手段。
御剣(まるで、どこかのハッタリ弁護士にでもなった気分だ)
へっきし。 (←誰かがクシャミしたと思って下さい)
でも……大丈夫だよ。御剣。
キミの推理は、今度こそ報われる。
本当は、ずっと前から確信を持っていた場所。
ソコからとうとう、真の凶器が現れた。
全員を悩ませ続けた、1本の鋭いナイフが。
その瞬間、美和所長の服が崩壊した。
……て、ホンマにこーゆー作りの服だったんかいなコレ……。
かくして事件解決。
内藤の冤罪はまだ晴れていないものの、草太は無事に帰って来られた。
ミリカ「ソウタくんソウタくん、ありがとうって言わなきゃ」
あ、この点でも成長してる、かな?
それから。御剣に元気づけられた草太が渡してくれたポスターには、
あの魔術師の姿も写っていて。
確かに、タチミ・サーカスは順調に動いているようだ。
そして。信楽が去り際に、御剣へ出した提案。
信楽「レイジくんさー。キミ、弁護士になる気はない?」
「信さんのあと継いで。弁護士になってヒト救ってみない?」
「検事が弁護士になるくらい、今どき、めずらしくもないでしょ?」
「これは、本気で言ってる」
信楽のこの話は一理ある。
いわゆる「ヤメ検」――元検事の弁護士というのは多い。
弁護士界への検事の流出は、密かに社会問題だったりするのだ。
対して、御剣が思い返したのは、子供の頃の自分と、トレンチコート姿の男だった――。