冒頭は、超絶真剣な男女コンビの、歌って踊る料理番組。
因みにこの歌、BGMに合わせてカンゼンに歌えます。
その画像を映すTV――録画なのか再放送なのか――を
眺めつつ、信楽は一葉の写真に語りかける。
写真の中、元気そうな少年の横にいる、トレンチコートの男に向かって。
さて。
日付はとうとう新年度の4月。
あの「運命の袋小路」まで20日も残ってないと知る人は、この世界に果たして居るのか。
舞台は、とある美術館。
電話で誘った信楽は、誘われた御剣に、おもむろに話を切りだした。
信楽「キミのお父さんが最後に担当した”IS-7号事件”は知ってる?」
御剣「あまり覚えていませんが、私も当時の裁判を傍聴していました」
その台詞を受けて表示されるのは、弁護人席に立つ一人の男。
この逆転シリーズでの主人公たち、その礎を築いたと言える人物。
信楽「キミには知っていてほしかったんだ。”IS-7号事件”の真実をね」
と言って、信楽は話を始める。
逆転シリーズ全ての事件の元始、あの「DL6号事件」の発端となった出来事を……。