【成歩堂side】
急ピッチで設営された、野外特別法廷にて。
成歩堂は、(本来なら死者である)真宵がこの場にいる事自体を心配する。
ところが真宵は余裕の様子。
真宵「ちゃんと用意してるからね。名付けて”マヨイ変化”!」
と、彼女が出した変装道具は、果たしてどれほど役に立つか……?
いざ開廷。
心神喪失マホーネは、何故かクローネと一緒に檻の中。
ジョドーラは、観客である住人全員を前に、自信たっぷりに腕をぶんぶか振って、
審理の必要は無いと一刀両断。
そこに、「待った!」と、気高く宣言(コール)したのは……………………。
新ジャンルその2・カブトかぶって割烹着はどうでしょう。
誰がドコからどう見ても不審者にしか思えない、遠景(ロングショット)でも目立つその姿。
それでも何とかゴマカそうとしたけれど。
成歩堂「ナニやってんだよ、真宵ちゃん!」
決定的なヘタを打ったのは主人公でした。
なのに全員スルーしてくれてるのは純粋に謎。
というわけで。いきなり本命。
言わば現行犯逮捕されたマホーネ自身が、目に光まで戻して、自らの罪を自供する。
彼女は自分の中に、ベーゼラとしての記憶が入っているのだと言うけれど。
二言目には覚えてない分からないの連呼。
マホーネ「……わたし、です。炎の竜を召喚して……こ。この、わたしが……」
と、明らかに挙動不審になってる始末。
一通り証言を揺さぶると、証言台にまでクローネがやって来るが、まだ話は動かない。
成歩堂は取りあえず、他の魔女が使った魔法との違いを指摘するが、バッサリやられた。
ジョドーラ「《魔法杖》を手にすることなく、すべての”魔法”を操ることができる……
大魔女は、”万能”の存在なのだ!」
「……《魔法杖》にハメこまれる《魔法石》は、2コ。
2コしか”魔法”が使えない《大魔女》が、あるかッ!」
先生、追加ルールはズルイと思います。(←ルークの口調で読んどいて下さい)
しかも、次のチェックポイントは、今までよりも遙かに難問。
ヒントを使ってさえも、なかなか意味をつかめず困惑してしまった私である。
何の漫符も出さない相手を、(成歩堂は)問いつめる。
その後、
成歩堂「あなたは、本当に”覚えている”のですか?」
と何度も確認されたマホーネは、頭を抱えて昏倒した。
まるで、他人格と衝突してしまったかのように。
所期の目的は果たせた。
そもそも今の状況で、マホーネを救うのは不可能だ。
成歩堂たちのノルマは、レイトン達が解決の手だてをもたらすまで、判決を遅らせる事なのだ。
ところが成歩堂、思わず口を滑らせた。
成歩堂「現場にいた誰かが、被告人を操っていた可能性も考えられます」
どんな時も、口は災いの元である。
「キサマらの、”悪行”……今こそ、ここで暴いてくれるッ!」
自分たちが侮辱されたと怒った自警団。
かけ声も高く、証言台に集まった。
男も女も子供もじーさんも混ざって、しめて10人。
うんざりした成歩堂(と私)だが、悪い事ばかりじゃなかった。
自警団の騎士たちは、成歩堂の不正を暴いたつもりで、
マホーネのペンダントを法廷記録に引きずり出してしまったのだ。
これで、ジョドーラの逃げ道が一つ潰れたとも知らずに。
それで始まる、「対質」を中心とした尋問。
ギュウギュウ詰めになってる下画面に、こちらプレイヤーも思わず苦笑い。
私は相変わらず、ペンでなく指でタッチ操作をしてるんだが、
隣の人を指しそうになって苦労する事と言ったらない。
なお、この辺りの「対質」は比較的、自由性が高い。
全員を揺さぶってから、問いつめるも良し。
気になった人を問いつめてから、揺さぶりまくるもまた良し。
やがて出てきた可能性は、マホーネ以外の容疑者の存在。
その論拠として、成歩堂の示した証拠品に、
何故か裁判長もジョドーラも、「検証のチャンスは一度」と、やけに念を押してくる。
いやその、だから、こっちはもう提出したんですけど? 「くらえ!」やってるんですけど?
なのに、なのに、それなのに。
何で裁判中にまで、ナゾ解きやらなきゃならんのよ。
しかもこの問い、この時点ではヒントを全部読んでも正答できない。
意識を取り戻したというマホーネも、自分の中に他人格がいると認めてしまっている。
マホーネ「……ありがとう。ナルホドさん」
と、もうすっかり達観モード。
ただジョドーラだけは、何故か成歩堂に発破をかけた。
その理由も気になるが、確かに現状を突破できるのは成歩堂だけ。
改めて第三者の存在をあぶり出し、改めてナゾ解き再挑戦。
こんにゃろこんにゃろと機械の歯車をグリグリ回せば、次の舞台への道が開いた。
かくて成歩堂たちは、鐘楼の最上階へ辿り着いた。
据えられているのは、失われた古代文明サマこと、あの「悪魔の鐘」である。
そして、その場にいた第三者とは――。
――――という裁判から、一旦離れて場面転換。
【レイトンside】
レイトン&ルークは、ストーリーテラーの塔の上階を目指す。
乗った奇妙なエレベーターでは、ノーセーブでナゾ解き3連発。
レイトンの「ナゾ解明!」アクションも一段と気合が入る。
空中庭園→マホーネの私室→ストーリーテラーの私室……と、
ガサ入れ、じゃなかった、家宅捜索を続ける二人。
見つけた写真(!)にあったのは、お揃いのアクセサリーを付けた二人の少女。
ルーク「この子たち誰なんでしょう?」
って、どー見てもあの人だと思うんですけど?(マホーネと一緒にいる理由はともかく)
隠し階段をのぼって着いた塔のてっぺんでは、
引田天功(って古い?)、もといストーリーテラーが待ち構える。
彼の繰り出す虚ろな騎士を、レイトンはナゾ解き交えてバッタバッタと斬り伏せる。
こういうレイトンの剣撃シーンを見てて、いつも思う。
もしかしてこの人、英霊やれるくらいの強さ持ってないか?
当然、属性(クラス)はセイバーで。
なお、この活劇での問いで求められるのは、動体視力と記憶力。
ハッキリ言って運動神経の域だと思います。
戦いを終えたレイトンは、ストーリーテラーを諭した。
レイトン「すでにあなたは、”物語を紡ぐ者”ではないのです」
という指摘の通り、ストーリーテラーの思惑は、本来の物から大きく離れ始めている。
だからいい加減、洗いざらい打ち明けてくれればいいんだが、
言ってる事は相変わらず抽象的で分からない。
ストーリーテラー「この町の”真実”は……すべて。ある《呪文》で封印されているのだ」
「”終わり”の《呪文》によって、な」
「”終わり”の《呪文》は……そう。その”始まり”に隠されているのだ」
そんなストーリーテラーに背を向けて、レイトンもまた思わせぶりなコメントを残した。
レイトン「すべてのナゾを明らかにするために立つ”席”は……決まっています」
「それを立証するために、立つべき席。……そこは、弁護席ではないのですよ」
その言葉は、文字通りの意味。
即ち、成歩堂との対面である。