『序章 異国の法廷』実況レポート

呑気に歩く警備員が目撃したのは、争う二人。
空を舞う鉄パイプ。転がるタイホくん(のぬいぐるみ)。
その犯人は、どこかで見た顔の少女。



場面変わって。
成歩堂(うう……キンチョーするなあ……)
真宵「ホラホラホラ。あたしの言ったとおりでしょ!」
いつも通りの背景で、いつも通りの会話する。
ただそれだけの事に、何か泣けてきた私がいる

成歩堂たちの目的は、日本の弁護士協会の代表として、
国際弁護士協会の技術交流の見本を示すためだとか。
……って、それならもっと適任がいるだろに。
「ヒマそうに見えたんだろう」(by真宵)、で済む問題なんか?

困ってる成歩堂に対し、真宵は買ってきた今日の新聞に大はしゃぎ。
記事の写真にはチェルミーの姿が。
因みに成歩堂いわく、「ここはロンドンじゃない」との事。



この度の被告人は、ステラ寄宿女学院の生徒、マホーネ・カタルーシア。
どっからどー見てもレイトンの依頼人だが。
「かわいそうに……薬を盛られたんだね……」
なんて言葉をかけたくなるような虚ろな目。
明らかに、心神喪失してます。


ところで。やっぱり気になる素朴な疑問。
何でどうして何故に、当たり前に会話が成立してるのか?
片や日本、片や英国のはずなのに。

回答1.実は成歩堂も真宵も英話ペラペラである。
回答2.二人以外の全員が日本語ぺらぺらである。
回答3.翻訳コンニャクが一般的に流通している。
さあ選べ。


ともあれ、迫る開廷時刻を前に。
ずっと沈黙をもって肯定としていたマホーネが、つぶやいた言葉が、コレだった。
マホーネ「わたしは……魔女ではありません」



さて開廷。
ここからメニュー画面が使用可能になる。

何故かレイトンとおそろいのかばんを開ければ、
何故かレイトンと共有している記憶のカケラが勢ぞろい。
「レイトン」式に描かれてる成歩堂&真宵に思わず吹いた。

中でも戸惑ったのが、ひらがなで書かれた「べんごりょく」
第1作時代のペナルティ表示の事だと気づくまで時間がかかりました。


閑話休題。法廷を見渡していく。
ヒラヒラしてる裁判長(←嘘は言ってない)と、亜内みたいな検事・バータリーと。

翻って、弁護人席に立つ成歩堂の、その姿。
頭に手をやりニカニカ笑い、爽やかに姿勢を正したと思ったら、
次の時には滝汗だらだらの三連コンボに、当方悶絶

って、よくよくこの顔見てみると、確かに傍聴人に悪人ヅラ呼ばわりされても
仕方ないよーな。
今作では目の隈も深いし、口も「への字」になってるから尚更。
あと、真宵の横向き立ち絵が普段と左右逆



最初はジックリとチュートリアル。
裁判長「まず、この事件の被告人の名前を言ってみてください」

そう問われれば、選ぶべきなのは決まっている。
成歩堂「えー、それはモチロン。ミスター・ナルホドー……では」
真宵「な。な。な。ナニ言ってるの! なるほどくん!
   ”ヒコクニン”ってのは、訴えられたヒトのコトじゃない!」
あれ? 真宵ちゃん、密かに千尋さんが憑いてる?

続いて、法廷記録の説明。
真宵「『法廷記録』パネルをタッチすれば、いつでも見るコトができるんだよ!」
うん。知ってる。
けど、きみがソレ言うまで表示されてなかったよね。ソレ。

その後、書類ぱたぱたモーションを暫く鑑賞。(←お気に入りなもので)
……って、やっぱ今回の顔、目を細めると、凶悪性が3割増し
なってる気がするんですが。



いよいよ審理が始まった。
何でもマホーネ、船の中で、ロンドン警視庁のマスコット、
その名もミスター・タイホを盗もうとしたとか。
って、一体どこまで行く気なんだバンドーグループは。

成歩堂(油断するな、成歩堂龍一……!)
あれ? なるほどくんも、密かに千尋さんが憑いてる?


最初の証人、警備員のユトリノ・ガードナー。
チョコ齧ったり帽子飛ばしてくる相手に、いつも通り証言を揺さぶって、証拠品を手に入れて、
真宵のアドバイスに従って、異議を唱えたら、その後は。



成歩堂が自分で全部推理した。



成歩堂「この”異常”に気がつかなかったハズがないッ!」
テーマソングを華麗に背負って、腕振り上げてビシッと決めて、
百戦錬磨の貫録を魅せたのは嬉しいような、複雑なような。
証拠品のドコがオカシイのか、こちらプレイヤーが指摘する段が無いなんて。

どうやら今作、難易度は大幅に下がっている。
何たって、レイトンSideで手に入れたコインを使えば、ヒントまで出るんだもの

どこから出したか謎の鉄パイプをぶんぶか振る真宵にツッコミ入れつつ、
「ハナシがちがう」と口走るバータリーを見つつ、成歩堂は真相追求を決意する。










控え室での談笑、もとい断章。
待ってたジョドーラは、真宵の持ってた新聞を読みつつ、妙に不機嫌。

ジョドーラ「困りますね。……勝手なコトをされては」
      「”依頼人”として……早急なる結審をおねがいします」
成歩堂「……………………わかりました。ココロがけます」
因みに。この時、もしやジョドーラが盗賊団なのかと訝ったのは私だ。



二人目の証人は船内コック。
名前はオリーブ・アルデンテ。
……最初から思ってたけど、今回はっちゃけてるなあネーミングが。

なお、余談ながら、彼女の言う「マーレ・ノストゥルム( Mare Nostrum )」とは、
ラテン語で「我らの海」という意味だそうな。


そこで出された証拠品。
凶器の鉄パイプを見て、一目で不審点が浮かんでくる。

成歩堂「証言によると。ハンニンは凶器の鉄パイプを手にして……」
と、真宵同様、本当に鉄パイプを手にしてる成歩堂に驚かされる。
今までは、せいぜいコーヒーカップしか持った事なかったのに。
技術の進歩だ。


以降しばらく、ほぼノーヒントで、テンポ良く話は進む。
今までの伏線を拾えば何とかなるが、
それでも私には尋常じゃない緊張感と爽快感が駆け抜けていく。

そう。
この作品は、謎を暴く事だけが目的じゃない。
被告人を救うのが本来の目的なんだ。



アニメーションもガンガン動く。
アップの際も、成歩堂の背面から正面へ、ぬるりとカメラがパンしていく。

正直に言っておこう。
実は私は、逆転シリーズの絵柄も、2Dで充分だと思っていた。
が、その考えを撤回したい。
このように、キャラの回転を演出として使うなら、ポリゴンを用いる意味はある。きっとある。


どんどん自力で推理を構築していく成歩堂に、私は必死に付いて行く。
最後の証拠品を手に、成歩堂は幽鬼の如く、相手に迫る。
ライヘンバッハの向こう側から、名探偵はその健在を訴え続ける……!

結果、潔く負けを認めたオリーブは、残された疑問を口にした。

オリーブ「最初は、あの小さな女の子に殴られた……そう思っていたけど……
     今は、わからないな」
     「たしかに、あの部屋には誰もいなかったはずなのに……。
     もしかしたら、あの夜。あの貨物室の薄闇の向こうには……
     イタズラな『魔法使い』でも潜んでいたのかもしれないな」

そんな証人に続き、検事も撃沈。
ブレイクモーションもシンプルで小気味いい。



はや何年越しとなろうか、「無罪」の文字と紙吹雪を拝んで、事件解決。
ジョドーラとマホーネ、どちらも成歩堂を名前で呼んでお礼を言ってくれた。



成歩堂&真宵は、タワーブリッジ観光を目指して帰ろうとした……その矢先。
ソファの上にあったのは、マホーネが持っていたはずの本。
タイトルは無論、「ラビリンシア」。

真宵「マホーネさんって……どんな本を読んでるのかな」
こちらの世界も、本を開けば、運命は同じ。
真宵の抱える本が、震え、捲れ、光り――、全てが消えた後に、本だけが残った。

何はなくとも、こうして二人は、大いなる事件に巻きこまれたのだった。





と、ここで最後のサプライズ。
成歩堂Sideでも、ピカラット貯まるのね
って事は、今作では、わざと間違える遊び方できないんだなあ……ううう。




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