『蘇る真実』実況レポート (法廷パート1回目)

今回の目的は、ロッタ・ハートの証言を崩す事。



闇から浮かび上がる、法廷の姿。
一般の舞台でも見た、ゲームそのままの画面がある。
なお、一般の舞台含む他メディアとの最大の違いは、裁判長の頭
宝塚版は、髪が生えてる(笑)。貴重。


エッジVSニック、有罪VS無罪の真っ向勝負を憂う裁判長に、エッジは告げる。
エッジ「あなたは何も考えずに、審理を進めるまで」
エッジさん、若干、師匠の狩魔豪先生が入ってません?


一人目の証人・ディック刑事。
どうやらディック、生まれて初めて証言台に立つようで、人定質問さえ聞いてない
ディック「ついに、ついに来たッス。人生の晴れ舞台!
     この身を焦がす思いで、はりきって証言するッス!」

エッジ「名前と職業だ!」
左手で机ばん叩いて、はよ答えやと凄むエッジ。
原作恒例のコントの時間

ややオバチャン入ってるディックの長広舌を、
腕組み&指パタパタのポーズでイライラ聞くエッジ。
エッジ「来月の給与査定、楽しみにしているがいい」
マヤ「キビしいねえ」
ニック「それ以前のモンダイだろ」
ここに限らず、ディックの話し方は原作よりも騒々しく、少々違和感が残る。
恐らく『蘇る逆転』の原灰巡査が混じってます。


ディックの証言開始。
『蘇る逆転』と同一だろう画像がモニターに出る。
更にエッジも流麗に弁論し、いわゆる「紳士オジギ」で〆。

ニックは尋問を始めるが、そこにもエッジは狡猾なタイミングで口を挟む。
ニック(陪審員はレオナに悪い印象をもってしまった……)
陪審員?と一瞬戸惑い、コレはアメリカの話だと思い出す。
そもそも原作の序審法廷制度は、日本でアメリカ式の裁判を描く方便のわけだから、
本来の形に戻ったわけだ。

それでもニック頑張る。
ディックの証言に、Aボタンで解剖記録をつきつける(イメージ)。
それで、ディックをギャフンと言わせる事には成功するも、
実のところニックの指摘はハッタリ半分。あえなくエッジに見破られる。
ニック(やっぱり通じないか)
へらへら笑いで頭かく。
原作の「選択ミス」をこういう風に処理するとは。見事の脚本。
ちょっと御剣っぽい言動にも見えるが。


さて。ニックが示唆した目撃者、即ち証拠写真を撮った人物。
「まさにこの悲劇の瞬間に立ち会ったヒロイン」(byエッジ)こと、
カメラマンのロッタ・ハート(大沢木ナツミ)登場。

ニック「またヘンなのが現れた……」
マヤ「何か、わざとらしいくらいのナマリだよ?」
エッジ「この女性は、姿形はこんなんでも、殺害の瞬間を目撃、
    カメラに収めた重要な証人である。多少の不快感は耐えていただきたい」



ロッタ「ナメてかかると、変幻自在のダブルシャッターが火ぃ吹くで!」
と啖呵を切るロッタ。
実際問題、火を吹くレベルの証拠品が繰り出された。
エッジが自信たっぷりに両腕広げるのも当然。


ロッタの証言開始。
「やっとの思いで貯めた1600ドル」(byロッタ)のカメラを手に話す彼女に、
早速ニックは尋問開始。
ニック(イバるなよ……)
カツラぶっつけられたあの時みたいな表情を浮かべつつ。
のらりくらりと論点をかわすロッタに、延々とLボタン、もとい揺さぶりをかけ続ける。

その苦労の甲斐あって、引きずり出される証拠品。
エッジは、500人の傍聴人(=バウ・ホール客席数)を鑑みて、
残酷な証拠品の提示を控えたと述べるが、ゲームだったら今こそが勝負時。
カーソルを上下左右に動かして(と思うがよい)、証言とのムジュンを指摘する。




くらえ!




この場面は、ニックとプレイヤー、じゃない観客のガチ勝負
ニックの台詞が終わる前に真相に気づければ、観客の勝利だ。

その後は、我らが主人公の独擅場。
BGM『追求』をバックに、「発想を逆転」させる弁論が冴えわたる。
ニック「どんな細工をしても、この法廷に真実は一つさ!」
……ニック、きみ、いつから高校生探偵になったん?



かくして、審理は終わらず。検察側・弁護側ともに、事件の捜査続行と相成った。

安堵するニックを前に、エッジは証人に毒を吐く。
エッジ「このシロートカメラマンが!」
言われ、がるるるると吠えつくロッタに、しかしエッジは両腕広げ、泰然のまま。
今作では、白目むいて引っくり返るのは、お預けである。
(ニックに迫られ、「ぐッ!」と喉を詰まらせるくらいはしているが)

ま、残念だが当然かな。
100年の恋も冷める勢いで爆笑できるから。あの白目は。
(↑だから御剣さん最高なんだけどね)




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