『蘇る真実、再び』実況レポート (法廷パート1回目)

今回の目的は、ローランド・スミスの証言を崩す事。



舞台暗転を挟み、法廷の定位置に着く一同。
裁判長も変わらず定位置。
裁判長まで左遷されたんだろーか。
それとも、この世界は全米を一人の裁判長で賄ってるのか。(バカな)


検事席には、エッジの触れ込み通り、フランジスカ(以下フランツ)が立っている。
原作同様、ムチをびしばし振り回し周囲を威嚇。
その度に、後ろでビビる陪審員さん達が芸細かくて好き。
フランツ「ジャマすると、このムチがモノを言うわ」
ニック「ムチじゃなくて、クチでモノを言ってくれ……」

フランツ「私は必ず、アナタを倒す。覚悟する事ね、フェニックス・ライト!」
ニック(何でいつもこんな目に遭うんだ)
マヤ「ニック。顔がクラいよ?」



さて。ここから先は、事件の説明に入るわけだが。
下手にアレコレ書いて、ネタバレするのは、もったいない。
詳しい部分は、CS放送やビデオソフトなどで是非確認していただきたい、と宣伝。

なので、ここでは小ネタを記す。
凶器となった毒薬を、フランツが勝手に名づけたらしい事とか。

どんどん話を進めようとするフランツを、裁判長がやんわりと止めようとしたら、
フランツ「黙って進める!」
と、やっぱしバシッとムチ攻撃してくるとか。

フランツ「愚かな。バカほど、バカゆえにバカなユメを見るもの」
    「カルマの血を引くものは、一つの宿命を負っている。
     それは即ち、カンペキな立証。
     被告人、ローザ・アレイアに罪を逃れる道はないと宣言するわ。
     では、最初の証人を呼ぶわよ、フェニックス・ライト!」

ニック(いちいちフルネームで呼ぶのやめてくれ)
この時の、ニックの顔芸が地味に笑える。
コレが原作の、だらだら滝汗なんだろうな、きっと。



証人として、ディック登場。
今回は人定質問にもスムーズに回答、したのに。
フランツ「そんなコトはどうでもよろしい」(ムチびしぃ!)
よろしくないだろ普通。
どう転んでも、ディックの給与査定は下り坂の運命か。

ディックの証言を聞き終え、フランツは自慢げに両腕を広げる
フランツ「当然よ。それが私の宿命なのだから」
    「私は天才なの」

マヤ「自分で言うと案外コッケイだね」
隣で言われて、ニック失笑。

それで尋問開始したものの、ニック苦戦。
フランツ「どう、フェニックス・ライト。立ち入る隙がないって顔してるわよ?」
両ヒジついて、指ぱたぱた
何故かマヤも同じポーズで真似をする。
このシンクロがもある意味、後の場面の伏線だったりするんだろうか。

では次の証人、というわけで。ここでディック退場。
寂しがるディックだが。安心したまえ刑事。キミの魅せ場は後にある。



ディックの後に証言台に立つのは、探偵パートから言われていたロッタ。
てっきり鑑識係としてと思えば、何と今度はシスター服

ロッタ「ある時は鑑識係。ある時は教会のシスター。とある時はタカラ……カーな!
    名前も心もハートでいっぱい、何でもこなす名カメラマンや!」
一部、謎の言語が混ざった事を、ロッタ・ハートに代わりましてお詫びします。


ロッタの証言開始。
さり気なく手癖の悪さも自白しつつ。
彼女の必殺技、ダブルシャッターにより、提出される2枚の写真。

裁判長「弁護人。いかがですか。この写真に問題がなければ、
    検察側の立証通り、被告人の犯行は明らかと言えそうですが」



問題ある  ←カーソル選択
問題ない




フランツ「バカがバカげたバカ騒ぎ……」
と、フランツは小バカにしたように嘲るが。ニックは動じない。
究極の合理主義者は、現場の物証しか信じない。
ニック「どうして無くなったのかではなく、どうしたら無くなるのか」
揃ったデータから真相を提示したニックに、胸を抱き怯えるフランツ。
勢いづくニックは、出廷を約束していた証人を召喚!
……しようとしたら、ロッタが吠えた。

待った!

そう。この尋問に限っては、ロッタ個人は必要なかった。
写真が提出されればそれでOK。
でも、だけど。全員ロッタを放ったらかしで会話終わらせたのは、
ちょっとカワイソウだったかも。

ひとしきり言い分を訴えたロッタは、憤然と退廷して……戻ってきた。
ロッタ「出口間違えたやないか!」
……まさかコレ、本当に役者さんがミスしたんじゃないよね?
(言い方が何となく生々しいんだもん)



気を取り直しまして。
真打ちの証人、ローランド登場。
因みに職業は、地元の土地開発プランナー。

ローランド「ボクは、カルフォルニアを笑みの絶えない町にしたい。
      そう思っているだけです」

そう言ってローランドは、アレイア教諭に援護射撃を放つわけだが。
その証言は、アッサリとフランツに覆された。
逆に、アレイア教諭のした行動の裏付けを取れなくなってしまう。
論破されたニックは、後ろの壁に頭ぶつけんばかりに仰け反った。
原作だったら恐らく絶叫してるレベル。

フランツ「あなたは人を信じる事が信条らしいけど。人を疑う事も知るべきね」
と、したり顔で言ってくるフランツ。
その言葉は、しかしニックに塩を送る結果になった。

待った!

反撃の牙をむいたニックに、裁判長が尋ねる。
裁判長「それは重要な質問なのですか?」



もちろん重要である  ←ぴこーん
もちろん重要でない




ニック「あなたにウソは似合いません」
そう言って、ニックは真犯人の心情を推理した。
自分の身内が事件に巻き込まれたための、悩んだ末の行動だったのだ。

ニックの指摘により、拘束され、連行される真犯人。

「ボクは、このまま終わるわけにはいかない。
……終わるわけにはいかないんですよ!」

と、燃える目をニックに向けて。



かくて審理終了。
ニックとアレイア教諭の間で、平和な会話。
マヤもディックもロッタも一緒に盛り上がる。
ただ、ルーチェはその会話に加わらず、逃げ去ってしまったが。

仲間たちを遠目に見守りつつ、ニックは舞台を立ち歩く。
ニックを中心に全員で『故郷』を歌い、終幕。

ああ、素敵な物語だったなあ。めでたしめでたし……



じゃない!



物語は、寧ろココからが本番なのだ。




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