『逆転サーカス』実況レポート (探偵パート2回目)

成歩堂法律事務所にて、真宵と会話。
この際、興味深い会話やコメントがズラリと並ぶ。

壁のポスターを調べると、真宵が大ファンである「トノサマン」談義。
真宵「知ってる? 知ってる? ”トノサマン・ザ・ムービー”」
   「今年の”ヒーロー・グランプリ”はトノサマンでキマリだろう、って!」


窓を調べると、向かいのホテルの話題に。
真宵「最近じゃ、けっこうデカいイベントもやってるらしいよ」

ミリカの話題。
真宵「猛獣使い。……カッコイイなあ。あたしも、ちょっとやってみたい。
    ホレ、なるほどくん! おて! おまわり!」


冥の話題。
真宵「カッコいいよねー、ムチ。あたしもほしいな。
    なるほどくんを、思うさまたたいてみたい」

成歩堂「な、なんでぼくなんだよ……」

割れた瓶の話題。
真宵「きっと、思いっきり殴ったんだねー。
   ……よし。ちょっと、やってみようか。ちょうどここに、ビンがあるし」

成歩堂「ぎゃっ!」
真「うーん。割れないねえ」
成「……ペットボトルが割れるかよ!」

最後のやり取りは、シャレになってない気もするが。気にしない。



留置所。
他の団員と壁を作っている事を、真宵に指摘されるマックス。
だが、それでもマックスの持論は変わらない。

マックス「芸人はね、”世界”に目を向けるべきなんだ!
     特に、ここのサーカスの連中、向上心がなさすぎる!
     ボクには、それがどうしてもユルせないんだ!」

そして、自分の努力の証として、
国際マジック協会のコンテストでの、グランプリ受賞の写真を見せてくる。

マックス「ゴージャスなトロフィーと、胸像をもらったんだよ!」
この写真に写っている、グランプリの胸像。
コレが何よりも重要。重要。(←連呼)
因みに、その胸像はサーカステントの食堂にあるはずだとの事。



更に現場を調べるため、タチミ・サーカスへ。
すると正門前で、二人で(?)輪唱を特訓してるベンとリロに会う。
(聞いたところ、輪唱できる事例はあるらしいです)
本人たち(?)は認めてないが、どうもマックスに刺激されて発奮した様子。



探偵パート1回目に倣って、まずは団員の宿舎前の広場へ行くと、イトノコ刑事に出会う。
冥の話題に触れると、イトノコ刑事は何故か顔色を変える。

糸鋸「かか、狩魔検事は、いつでもワレワレを見ているッス!
   イチバン見られたくないところで、サッソウと現れるッス!」



冥は宿舎でもう一人の目撃者を取り調べているという事なので、
成歩堂たちはサーカスのテントの方へ。

マックスの言っていた食堂へ行ってみると、そこにはトミーが。
トミー「胸像だよキョウゾウ。等身大の、でっかいヤツ」
    「……アイツの像なら、そこの小さなテーブルに飾ってあったよ」

この時に、胸像の拡大写真が表示される。
この画像は重要。重要。(←連呼)

会話の最後に、事件当日の朝に起こっていた出来事の、新たな情報をGet。
トミー曰く、更なる詳細はマックスとベンが知っているという。



と言っても、ベンには何を見せても無駄なので、必然的に留置所へ。
すると今度は、ミリカに尋ねてほしいと言われる。



何となく、「たらい回し」という言葉を頭に浮かべつつ、サーカスへUターン。
だが、ミリカには会えもしないため、結局自分で調べる事に。

サーカス内をぐるぐる周りながら、ふと思い出す。
一度気になっていた、団長室での団長の服を確認してみると、見事にヒット。

ところが今度は、次にドコに行けばいいのか分からない。
食堂に戻ってみても、トミーは(ラーメンを買いに)外出中。



そろそろ冥と目撃者の話も終わった頃かと、宿舎前の広場へ行ってみる。
疲れた顔のイトノコ刑事が、冥への不満を漏らした――その途端。


…ピピッ……ピピッ……ピピッ…


謎の電子音が辺りに響き渡る。

糸鋸「この音が聞こえると、なぜか狩魔検事がやって来るッス!」
と怯えつつ、イトノコ刑事は脱兎の勢いで逃げて行く。
すると何と、確かに入れ違いの形で、冥が登場。


そして始まる。
壮絶なる、誰かさん争奪戦が。(←我ながらワケ分からん表現)

あるいは、
「我こそはアイツの事を分かってるんだぞ対決」が。(←もっとワケ分からん表現)



以下、取りあえず押さえておくべき台詞を列挙。

成歩堂(あの事件が解決したあと……アイツは……”死んだ”)
冥「……あなたが殺したのよ。そうでしょう? ……成歩堂龍一」


成「……ある日……。アイツは消えたんだ。検事局に、カンタンなメモを残して」
冥「”検事・御剣怜侍は死を選ぶ”」


冥「”検事・御剣怜侍は死んだ”? ……そりゃあそうよ!
  だって、成歩堂龍一! アナタごときに敗れたのだから!」



真宵「な……なるほどくん! 御剣検事は……」
成「……真宵ちゃん。前に一度、言っただろ? アイツの名前を口にするな、って」
真「な……、なるほどくん?」
成「……狩魔検事」
冥「な、何よ……」
成「天才検事だかなんだか知らないけど、ぼくは認めないぞ! きみも……あの男も!」


この成歩堂の台詞を読んだ時。
『再会、そして逆転』での違和感を、再び感じる。



……何で御剣を責めるんだ?



第1作で、御剣を救うと同時に苦しめてしまった自分(=成歩堂)を責めるなら、ともかく。
何故に、怒りのベクトルが御剣の方向へ行くのか。
この事情を知るためには――――そう、物語を進めなければならない。
今(プレイヤーが)出来る事は、ソレしかない。

成歩堂「……行こう。3階の芸人さんの話を聞くよ」
真宵「何を怒ってるんだろ……?」
この真宵の言葉は、まさにプレイヤー(=私)の代弁である。



御剣の件は、この時点では考えても仕方ないため、気持ちを切り替える。
改めて、3階の「アクロ」の部屋へ。

その部屋には、小鳥たちに囲まれている、車椅子の男性が居た。
アクロ「はじめまして。オレ、木下大作(きのした だいさく)といいます。
    ……ここでは、”アクロ”と呼ばれていますが」

今までになく、物腰の低いタイプが登場。
車椅子に座っているのは、半年前の事故で、足の神経を切られたため。
立つ事も歩く事も出来ないのだと言う。

そんな彼は団長を含めたサーカスへの思いを静かに語る。どこか、達観しているように。
だが、そんな穏やかな台詞に潜む、闇のかけら。

真宵「ミリカちゃん、カワイイですよね! 純粋で……天使みたい」
アクロ「ジュンスイ……ですか。……それが、イイことだとでも?」
    「彼女は、猛獣たちと同じです。無邪気で……だからこそ、ザンコクだ」

なお、足の怪我の原因を尋ねると、彼にサイコ・ロックが発動する。



やはり、事件のキーを握っているのはミリカらしい。
テントに戻ってみると、またに襲われる。
そこにまたミリカが助けに入って、事なきを得るが。
ふと、アクロが漏らした言葉――無邪気だから残酷――が頭をよぎる。


さっそく、事件当日の出来事を問いただす。
すると、どうもミリカこそが、事の元凶らしい。

ミリカ「ミリカのポッケにね、いつの間にか入ってたの」
    「気がついたのは、朝ゴハン持って行ったとき」
    「アクロのゴハン、いつもミリカが持って行くんだよ」

この時点で、何となく先の話が読めてくる。
問題になっている紙切れをミリカの服に入れた人。
この台詞から論理的に考えれば、ソレは一人しか居ない。


が、当のミリカは、事態の深刻さを何も分かっていない。
夢見がち発言も相変わらず。
何と彼女、誰も死んだらお星様になると信じこんでいるらしい。
団長である父親に、そう教えられたからだと。

そんなミリカは、成歩堂たちに、猿が持って行った舞台衣装を取り返してほしいと依頼。
ソコに出る選択肢。

「よろこんで!」
「もちろん!」
「まかせて!」


……「そんなのヤダ」ってのは無いんですか?



第一、猿がドコに隠れてるかなんて、まるで見当もつかない。まさに手がかりゼロなのだから。

結論から言って、行くべき場所は団員宿舎の1階・「トミー」の部屋。
(他の場所へ行くと、結果的に二度手間になる)


キキーッ!


さっそく猿と遭遇した成歩堂は、心の中で決意する。
成歩堂(……よし! 弁護士としてサルと勝負だ!)
……弁護士として?

そんなこんなで、猿とバトルする羽目になるのだが。
(この時に流れるBGMが、何故か法廷パートでのクライマックスの曲なのが笑える)

もっとも、この時どういう行動を選んでも、結局は同じ展開。
襲われながらも、ミリカの探していた衣装を手に入れる。



衣装を持って、サーカスのテントへUターン。ミリカに渡す。
喜んでいるミリカに対し、成歩堂は動揺しつつもどこか冷静。
成歩堂(こういうストレートさに、オトコはヨワいのかな……?)
って。
何だかきみ、自分が男じゃないみたいな発言してるぞ成歩堂。



そのミリカも語った、「半年前の事故」が、やはり事件のキーワード。
その事情を知ってる人を求めて、サーカス内をぐるぐるぐる。
すると、食堂でミソラーメンを食べてるトミーを発見。

トミー「オレっち、ウケないピエロなんてやめて……その。団長になろうかな……なんてさ」
    「あとは、みんなが乗りこえられるかどうかだな。”あのコト”を……」

この言葉に、成歩堂は引っかかりを感じた。
この度の殺人事件を指しているなら、「このコト」と言うのが自然のはず。
「あのコト」と言う表現は、「もっと、ムカシのこと」(by成歩堂)を指すはずなのだ。
ソレは即ち――半年前の事故の事。

トミーに問いただしてみると、サイコ・ロックが発動。
しかし、この時点なら即解除できる。

”事故”の被害者・アクロの弟「バット(本名:木下一平)」について、トミーは語る。
トミー「生きてるよ……今も。ただ」
    「もどらないんだよ……意識が」
    「病院のベッドで、眠りつづけているんだ。……おそらく、これからもずっと……」
    「すげェコンビだったよ。それが……いっぺんに、パアだ」


ミリカを中心に起こった、おぞましい”事故”の詳細。

トミー「……あの瞬間のことは、今でも忘れねえよ」

この”事故”の決定的瞬間は、無論、直接には描かれていない。
が、だからこそ、モザイクが入って真紅に染まる画面には、多大なる恐怖を感じる。
今もって、この下りは当方、正視できない。


暗くなった場を盛り上げようと、ラーメンにコショウを振りまくトミー。
そのコショウに、真宵は思いきりクシャミをかます。
そのクシャミから、トミーは半年前当時の事を思い出す。

トミー「ここまでミゴトなクシャミは、ミリカ以来だな」
    「よく、イタズラされてたよ。……バットのヤツにさ」

ミリカとバットの仲は、すこぶる良かったようだ。
けれども、その仲の良さが、この度の悲劇を生んだ発端だった。
……そう分かったのは、クリアしてからの事。



宿舎3階・「アクロ」の部屋。
アクロのサイコ・ロックを解除する。

実は当方、1周目当時はここでミスした。
バットの事をトミーから聞く前に挑んで、玉砕したのだ。
このアクロも何だかだ言って、ミリカに何らかの感情を持っているんじゃないかと思って。
レオンに襲われたミリカを助けたんじゃないかとか。

だって、”事故”の関係者の話を聞けば聞くほど……悪いのはミリカじゃないと思えてしまって。
(以降、個人的な私見な辛口。どうかお許し願います)





よって、この辺りから当方、この事件の真犯人に…………どうにも感情移入できなくなりました。

少なくとも私には、真犯人の殺意の方向が理解不能。
理不尽で憎らしい・許せない……などというレベルではない。本当に分からない。

今もって私は、彼がミリカに抱いている感情について納得できていない。
同時に、被害者である団長を「いい人」と評しているのも納得できていない。
つまるところ、アクロの心情を理解できない。

そのため、
成歩堂「ただ、感じるんです。アクロさんの、この人物に対する”悪意”のようなものを……」
この問いに対する答えも、言わば「理解はできても納得できない」状態。
(確かに作中の台詞からでは、答えは一つしか考えられないが)



最後に手に入れた証拠品ごと、アクロは冥に連れて行かれるが、
1周目当時の我が頭はそれどころでなく。
とにかく釈然としない気持ちを抱えたままで、本番突入。

こうなったらせめて、せいぜい真犯人を叩きのめしてやろう、と意気込んでいたのだが……。




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