『さらば、逆転』実況レポート (探偵パート1回目・後編)

事務所に戻って来た、成歩堂と春美。
只今より、事件の真犯人を追うべく、調査開始である。

ただ、その前に。春美に一言。
真宵とのカップリングに物申してみる成歩堂。

成歩堂「ぼくと真宵ちゃんは、ベツにそのお……」
で、その結果はと言うと。
春美「わるい冗談はやめてください!」
成(……ビンタされた……)
……人はコレを「無駄な抵抗」と呼ぶ。

なお、事務所での調査コメントや、春美との会話イベントも、この時から復活。
この度の殺人事件が起こったのは、事務所の向かいにある「ホテル・バンドー」ではなく、
街の中心にある「ホテル・バンドー・インペリアル」の方だった事などが分かる。



この章では、留置所の王都楼は、聞くべき事は無いため無視
ホテル・バンドーへ向かう。


ロビーに着くと、警備員のオバチャンが大いにご立腹。
オバチャン「オバチャンはね! イサオちゃんの大ファンだったんだョ!
       どーしてこう、お気に入りのスターばっかり、パタパタ死んでいくのサ!」

話を進めていくと、どうやらオバチャン、今回も事件の情報を握っているようなのだが、
詳しく尋ねようとすると、サイコ・ロックが発動してしまう。

オバチャン「聞きたかったら、手みやげのひとつも持ってくるんだネ!」
       「たとえばホレ、イサオちゃんのサインとかほしいネ、オバチャン!」



ロックを後で解除する事を覚えておいて。控え室のある廊下へ。
ソコで出会ったナツミ、開口一番、叫びを上げる。

ナツミ「おまわりさあん! ハンニンが現れたでェ!」

まさか、また成歩堂が殺人犯扱いされるのかと慌てた一瞬。
実際は、単なる窃盗犯扱いだったので、ホッと安堵。(って、何かおかしい気もする)


因みに、彼女が失くしたのは商売道具、即ちカメラ。
ナツミ「ほーどーじんのイノチ、7万円もしたカメラやぁッ!」
    「タダのカメラやないで。定価16万円の最高級品やッ!」
金額が二通り有るのは、彼女が店でさんざん値切ったから

そんな彼女は今、「イヤラシイ芸能カメラマン」(←法廷記録より)であるとの事で。
ナツミ「オトナは、もっとドロドロした、なまぐさーいネタを求めとるんや!
    ……少なくとも、ウチはそうや」
扱うネタがオカルトになろうが芸能になろうが、無責任に面白がる性格は相変わらず。


なお、彼女が追っているスクープについて尋ねると、またもやサイコ・ロックが発動。



現場それぞれ。まずは”加害者”側である王都楼の控え室から。
王都楼のマネージャー・眼鏡の女性の「華宮霧緒(かみや きりお)が初登場。

霧緒「さきほど、”ぼくたちの依頼人”と、おっしゃいました。
    この状況で”依頼人”というコトバを使う人物……弁護士です」
と、彼女は、成歩堂が弁護士である事を一目で見抜く。


成歩堂(からだは小さいのに、堂々としたもんだな……)
……176ある男だから言えるこの台詞。(因みに霧緒の身長設定は161cm)

ただ、わざわざ「小さい」と断るのは、やはり何か意味があるはず。
それに、彼女の名前を見た時から、或る一つの予感が。
画面に表示されてるのは、カタカナの「キリオ」ですから。


「ムダなことがキライ」と言う霧緒に配慮して、先に現場を調べる。
押さえておくべきは、テーブルに残る食事の跡。
成歩堂「メニューは……ホネつきステーキだったみたいだな」
     (こっちの皿……なんかヘンな気がするけど……どうしてだろう……?)


その食事の件も含めて、霧緒と会話。
その時に、白いカードをもてあそびながら話す霧緒。サザエの絵が、この時点で見える。
どこか威圧的な霧緒の態度に、成歩堂と春美は少々苛立ち気味。
お互いになだめ合う。

春美「なるほどくん、ガマンです。後でわたくし、肩をたたいてさしあげますから」
成歩堂「春美ちゃん、ガマンして。あとでジュース買ってあげるから」
……可愛い会話だなー。どっちも。



続いて、”被害者”側である藤見野イサオの控え室へ。
やたらめったら熊だらけの部屋で、今度はイトノコ刑事と出会う。
今回の事件のイトノコ刑事は、どこまでも協力的。次々と情報を貰える。

因みに、この時のイトノコ刑事の、「最近よく見かけるカオ」ランキングは。
3位はナツミ、第2位は成歩堂、そして第1位は冥との事。


「会話の全項目を済ませる」「ギターケースを調べる」「グラスを見せる」の、
3つの行動を終えると、ストーリーが強制進行。

よって、この台詞は逃しやすいかもしれない。
糸鋸「電波受信機、手配しとくッス」
トランシーバーの件については、イトノコ刑事が最大の味方。


…ピピッ……ピピッ……ピピッ…


そんな折、またも鳴り響く、謎の電子音
慌てて逃げようとするイトノコ刑事だったが、時は既に遅かった。
突如現れた冥は、イトノコ刑事をぶち倒し(ムチで)、ついでに成歩堂も引っぱたく(ムチで)。

冥「コラッ! 逃げるなヒゲコートッ!」
  「来なさい、ヒゲ! ……捜査会議が始まるわ!」

とうとう「ヒゲ」呼ばわりされるイトノコ刑事。(無精ヒゲ程度なのですが。イトノコ刑事の場合は)


そんなこんなで、あっと言う間に居なくなる冥(と連れて行かれるイトノコ刑事)。

なお、この時の冥、何故かサイン色紙をぶん投げてくるのだが。
そもそも彼女が藤見野のサインを持っていた理由が分からない。
それとも、その辺に落ちてたのを、適当に投げてきたとか?(まさか)



「すみれの間」。
荷星から、「トノサマン・丙!」と「忍者ナンジャ」についての情報を聞く。

その物語の内容に、成歩堂はともかく、春美は大興奮。見てみたいと喜ぶが。
荷星「……毎週日曜日、朝8時です」

何と、どちらも同じ時間帯。
似た傾向の作品同士で、共倒れするのは勿体ないと思うんだがな。視聴率とか。
それとも、この世界のTV業界は、使える番組が掃いて捨てるほど有るのだろうか。
だとしたら羨ましい。



オバチャンのサイコ・ロックを解除するために、ロビーへ戻る。
取りあえず、さっきのサイン色紙でも見せてみようかと、法廷記録を捲る。

……………………? アレ?



サインが無い。



そういえば、「ファイルした」の表示、出てなかったっけ?
藤見野の控え室に急いで戻るが、今度は部屋のドコにあるか見つけられない。
(目の前にあったのに)
コレばっかりは、攻略本や攻略サイトを見てもどうしようもなく。暫し困ってました。

ところで、この色紙の「カオルちゃん」って……結局誰?



改めてロビーへ。
はやる気持ちでサイン色紙を見せてみても、先に勾玉を突きつけなければ意味はなく。
(何やってんだ自分)

で、その結果はと言えば。まさに効果は絶大。
オバチャン「よおおし……オバチャン、もお……見せちゃうゥッ!」

いったい何されるかと焦った私だったが。
実際に起こったのは、アイテム1個でサイコ・ロック4つ全解除という、恐るべき事態。

やっとこさ聞けた情報は、これまた恐るべき物だった。
オバチャン「オバチャン、あの夜、見ちまったんだ。
       アイツが、イサオちゃんの控え室から出てくるトコ」
       「アイツが……オートロがやったんだよ! あの、ヒキョウなオトコが!」
今思えばこの台詞、当たらずとも遠からずだったかも。



「すみれの間」。
霧緒についての噂話を、嬉々として語る荷星。

荷星「ボクも目がないんですよ。芸能界のウワサ話」

ゴメンなさい、私は性に合いません……と言うワケにもいかず。
芸能雑誌のゴシップ記事を読む事に。



何となく嫌な感覚を抱きつつ、廊下へ。
ナツミのサイコ・ロックを解除。彼女が追っている「スクープ」について聞く。

ナツミ「ワザとちょっとピンボケにして、読者のキョーミをそそる。
    それに、ウチがテケトーにハナシをでっち上げて、特ダネの完成や!」

…………あの。



今すぐジャーナリスト辞めてくれませんか?





さて。
長かった、ここまでの道のり。
ここからは、より一層、気合を入れてプレイする。

警察署。
イトノコ刑事曰く、証拠品や目撃者から見て、王都楼の容疑は間違いないとの事。
ただし、この事件には、どうやら霧緒が一枚噛んでいる可能性もある。

更に。
糸鋸「今から2年前……1人の女性が……自殺しているッス」
この時、自殺の瞬間の画面が一瞬だけ表示される。

その自殺した女性の経緯を語ろうとしたイトノコ刑事に――容赦なく飛んできたムチ。

冥「……どうやらキサマは敵と味方の区別もつかないようね。そんな刑事、ここには必要ない」
  「クビよ。あなたはもう、必要ないわ。30分以内に出ていきなさい」

糸鋸「ちょちょ、ちょっと待ってほしいッス! 今月の給料がもらえないと自分は――」
冥「うるさいッ! だいたい、キサマのようなウラギリ者さえいなければ……」



「”私は負けなかった”……そう言いたいのか?」



ついに来た。この時が。

ラスボスさながらの音楽背負って。
検事局きっての天才検事・御剣怜侍、ここに再臨。


一方、我らが主人公・成歩堂龍一の反応はと言うと。
成歩堂「……死んだはずじゃなかったのか? ”検事・御剣怜侍”は……」
     「お前のカオなんて……二度と見たくなかったよ」


この様子を初めて見た時。
何とも言えない、奇妙な感覚に襲われた。
てっきり、「お前、生きてたのか!?」などの台詞が来るだろうと思っていたので。

つまり成歩堂自身も、冥と同様、御剣は生きていると考えていた事になる。
その上で彼は、御剣の失踪に、独り怒りを燃やしていたわけだ。


御剣「この事件を理解するためには、ある”ジジツ”を知る必要がある。
    ……まあ、その気になったら、声をかけたまえ。
    私はこの事件の担当検事ではない。……情報をくれてやっても、いい」

と、この場では、この度の事件についての話に限ろうとする御剣だが。
成歩堂のヒステリー、もとい怒りは止まらない。

成歩堂「……1年前。2つの事件で……お前は被告の有罪を立証できなかった。
     突然、検事局を去ったのはそのせいなんだろう?
     お前の大事な”カンペキな勝利”が無に帰したワケだからな」
     「そんな自分勝手な理由で法廷に立つ検事なんて……
     生き返ってこなければよかったんだよ、御剣!」
     「……法廷は、弁護士と検事が戦う場所じゃない。
     ぼくは、依頼人のために法廷に立っているつもりだ。……彼らを、救うために」
     「自分が勝訴することしか考えていない……そんな検事、ぼくは認めない。
     たとえそいつが”天才”と呼ばれていようと。……お前のことだよ、御剣」


ここで成歩堂が語っている理屈。
第1作での事件たち、特に『逆転、そしてサヨナラ』の内容を知っている者から見ると、
どうしても「軋み(きしみ)」を感じてしまう事は否めない。
あまり深く描くと、どうしても第1作のネタバレになってしまうので、詮無い事ではあるのだが。

ただし、第1作当時の御剣が「自分勝手な理由(=個人的な理由)」で
法廷に立っていたという点は、当たっているかもしれない。
あくまで結果的にだが、当時の御剣が必死に勝訴を求め、弁護士たちを攻撃していた事も、
また事実だ。


……とまぁ、色々思うところはあるが、今は物語を進める事が最優先。(プレイヤーとして)
この度の殺人事件の関係者について、御剣に尋ねてみる。
結果、彼が教えてくれたキーパーソンは、霧緒と、
その彼女の先輩に当たるマネージャー・天野由利恵(あまの ゆりえ)。(←前述した自殺者)

その由利恵の遺書が見つからない事と、
そして霧緒の心に隠された秘密について、御剣は語る。。
御剣「彼女は……自分がココロから信頼できる人間を見つけて、
    その人物に、盲目的にしたがおうとする……。
    そうでなければ、不安で生きていくことができないそうだ」



そんなシリアス一直線の場面の中、一つだけネタが潜んでいた。
王都楼について尋ねると、こんな会話が。
御剣「……ハッ。春風のどこがサワヤカなものか!」
成歩堂(どうやら、花粉症らしいな……この男)



こうなると、差し当たって会うべき相手は霧緒。
ホテル・バンドーの、王都楼の控え室に着くと、ちょうど冥が部屋から出て行くところ。

そんな冥が持っているのは、あの謎の電子音を発する機械。
冥「電波受信機よ。あの刑事のカラダには、発信器がとりつけてあるの。
  これがあれば……あの男の動きは、カンペキにわかるわ」

……いくら何でもコレ、人権侵害だと思うが……。


冥の話を受けて、どこかボンヤリとしている様子の霧緒だったが、
とにかく片っ端から法廷記録を見せていく。
すると、どうやら被害者の殺された事情を知っているらしい。
早速、彼女に発動したサイコ・ロックを解く事になる。

成歩堂「あなたは、この人物のためにイサオさんに近づいたのでは……?」
この問いの答えが、なかなか分からず。
まさか霧緒の、由利恵への思い入れがそれほどの物だったとは……。


「火のないところにケムリはたたない」と常識論を言う成歩堂に、
霧緒「そこにムリヤリ火をつけて焼きつくすのが、芸能界よ」
と、彼女は非情な現実論を突きつける。

その去り際、春美に促され、霧緒のもてあそんでいるカードを見せてもらう成歩堂。
成歩堂「なんだこりゃ。……サザエ、ですか?



疲れを見せ始めている春美を気遣い、一旦、法律事務所へ戻る。
どうも、霧緒が真犯人である可能性も少々出てきた。

そんな時、件のトランシーバーに反応が。
誘拐犯と、衰弱しつつある真宵からのコール。
真宵「……お姉ちゃん……お姉ちゃんに聞いてッ!
この言葉を最後に、通話は切れた。
彼女の言った意味に思い当たれない成歩堂に、キツイ一言。

「わからないの? ……はあ……。なさけないわね」



千尋降臨。



千尋「あの子、閉じこめられてすぐ、私を呼びだしたの。
    私は、あの子の書き残したメッセージを読んで……、
    できるかぎりの情報を集めてきた、ってわけ」


……文字通りの「幽霊探偵」。恐るべし。



ここで一旦、時と所が飛躍する。
少しだけ、監禁されている真宵の視点に切り替わる。


真宵「うう……はらぺこだあ」
どうやら、誘拐されてからほぼ1日、何の食事も与えられていないらしい。
せめて水だけでもやってくれと思うところ。(真剣に)

真宵「ビンがいっぱいあるよ。それに……タルだねこりゃ」
こう言われても、何の倉庫なのか、咄嗟に思い当たれなかった私。

あちこち調べていくと、やがて見つかる重要な物。
真宵「あれ。……こんなところにカードが落ちてるよ……」
   「これって……サザエ、かな」



そのカードを使って、ドアの錠を開けてみる真宵。
結果、監禁されていた部屋からは、何とか無事に脱出。
真宵(なるほどくんなんて、待ってられないもん……)


そう。彼女は、ただ守られるだけの姫君ではないのだ――。




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