『盗まれた逆転』実況レポート (探偵パート1回目)
(事件発生後)

翌朝。
成歩堂法律事務所にて。

今日も成歩堂は静かに、トイレ掃除に自分の世界を作っている一方。
真宵と春美は大騒ぎ。

何と、
真宵「あの《倉院のツボ》が、盗まれちゃったんだよお!」
という事らしく。

その壷を盗んだ、問題の賊は、ただいま巷で話題の「怪人☆仮面マスク」
(ここで「怪人」という言葉が使われている点は、個人的には興味深い。
あの二十面相も、正確には(怪盗でなく)「怪人二十面相」なので)


なお、今回の犯行は、既に5件目なのだと言う。

(今までの獲物は、
《エマノンの涙》(=ダイヤ)
《ボンゴラの宝冠》
《悪魔の左手》
《メジーナ婦人像》の計4件)

また、実は高菱屋には、数日前から予告状が届いていたらしい。


里で一番の秘宝を盗まれた事を嘆く傍ら、
ふと真宵は、ポスターに載っている「倉院の壷」の写真に違和感を抱く。
真宵「このツボ……。たしか供子さまのお名前が書いてあったのに」
実際に書かれている文字が違う、その理由は……『再会、そして逆転』を参照の事。

というより、今回の事件は、とにかく第2作の『再会〜』をクリアしている事が必須条件。
よって、今のうちに断っておくが。



この『盗まれた逆転』では、
「逆転裁判2」、特に『再会、そして逆転』の全面ネタバレがなされています。
「逆転裁判2」未プレイの方は、くれぐれもお気をつけ下さい。あしからず。



と、断ってスッキリしたところで。改めて事務所のアチコチを調査。
すると、壁のポスターが、再び映画の物に戻っている事が分かったり、

お隣さんの「ホテル・バンドー」が今や、
成歩堂「となり街の一角をゴッソリ買収して、
    超レジャー施設《バンドーランド》の建設が始まったらしい」

という驚くべき勢いで繁盛している事が分かったりする。


あと、成歩堂自身の写真を真宵に見せてみると……。
真宵「写真うつり、よくないね」
容赦なき即答である。



何としても壷を取り戻してほしい、と訴える二人に従って。
こちとら弁護士なんだけど、と心の中で反論しつつも。
取りあえず、高菱屋の大展示場へ。
事件を捜査しているイトノコ刑事と出会う。

……って。
この事件、最初からずっと思っていたけれど。ちょっと待て。
「異議あり!」って言っていいですか? だって……。



アンタは殺人課の刑事だろ。



にも関らず、よりによって「窃盗」の事件まで扱ってるのは。守備範囲が広すぎ。
もっとも、より厳密に言えば、「殺人課」というのも、日本警察には存在しない言葉ですが。


それはさておき(?)。
事件を解くべく、怪人からの情報を聞き出す成歩堂。
仮面マスクが高菱屋に送ってきた予告状を見せてもらう。
さっそく文面を読んでみて、(私が)気になったのはこの文言。

まだらのツボには、くれぐれもご用心を……」

「まだらのひも」なら、ホームズシリーズの名作だが。
あの壷の一体ドコが「まだら」なのか。
きっと伏線として、後から出てくるのだろうと予感。


また、その予告状には、警察が公表していないエンブレムもキチンと書かれている。
よって、模造品という事は考えられないとの事。
真宵「有名になれば、ニセモノも出るからねー」
春美「なるほどくんも、ニセモノ出現をめざして、がんばりましょうよ!」
今思うと、一種の予言だったかもしれない。この会話。


だが、会話を進めていて、新たに浮かび上がってきたのは……。
その仮面マスクを追っている、名探偵と言われる人物。
警察とは別に、たった独りで仮面マスクを追っているのだという。



その名探偵とやらは、今日も犯行現場で調べているはずという事で。
地下倉庫へ行ってみる。

すると、その倉庫に入った途端、かけられる声。
「……やあれ! 我が混沌の宴へようこそ……」



一体いつの時代の人間なんだ。



自称・名探偵(あくまでも自称)の、「星威岳 哀牙(ほしいだけ あいが)」、登場。

と言いますか……この『逆転裁判』世界では、
成歩堂こそが真にして唯一の名探偵なわけでして。(たとえ職業が弁護士でも)
あと、御剣だって同等の名探偵だし。もちろん千尋だってハイレベルの名探偵だし。

率直に言って、既に定員に達しておるのです。「名探偵」の座席は。



けれどこの人、傍から見てる分には、すこぶる楽しい。
何と言っても、その語彙(ボキャブラリー)が。

哀牙「……ズヴァリ! 美しきスイリが我にささやく真実」
二言目にはこう言って、片眼鏡(モノクル)なのか虫眼鏡なのか分からん代物で覗きこんでくるし。


何と言っても凄いのは、この台詞。

哀牙「魑魅魍魎の跳梁跋扈する頻闇の帷が帝都を包む宵、決闘の緞帳が開く!」
   (ちみもうりょうの ちょうりょうばっこする しきやみのとばりが ていとをつつむよい、
   けっとうのどんちょうがひらく!)

いわゆる確信犯とは言え、よくもここまで難解な台詞を書き上げたもの。
漢字検定準1級くらいのレベルだろうか。
因みに、我が愛機のIME2002では、まともな変換では出ません。


ただ、この哀牙が前回、仮面マスクから「メジーナ婦人像」を取り戻した事は確かなようで。
真宵「美術館のヒトから、スゴい宝石をもらったんだって!」
彼女が言っているのは、哀牙が左手指に、手袋越しに嵌めている、の宝石の指輪の事。



ひとしきり話を済ませて、仮面マスクの予告状を見せると、ストーリーは強制進行。
哀牙は、後で事務所に来いと言い残して、勝手に出て行ってしまう。
そのため、気を取り直して、倉庫の調査を始める。

差し当たって目につくのは、床に広がっているピンク色のペンキ。
成歩堂(こぼしてから、数日はたっているみたいだな……)
     「……それに、ここ……」
     「シミの左下が……少し、欠けているぞ」

なお、やはり床に落ちている木箱にも、同じようなピンク色の染みが。
我が頭に、おぼろげに浮かぶ、事件前の状況。


それに、何故か場所を移している黄金像も気にかかる。
像が手にしていた七支刀も、曲がって床に落ちているし。
何故こんな事に?と考える中、真宵が暴挙に出た。

真宵「哀牙探偵が、仮面マスクを思いっきり殴った、とか。
    こんな感じで!」

成歩堂「いてええええぇぇェェッ! ななな、何するんだよ!」
真宵、外道すぎ。
成歩堂、不幸すぎ。


結局のところ、事件当夜の犯行現場には誰が居たのか?
警備システムの一つである、PCを調べる事にする。
防犯カメラのデータを出力しようとするが。

成歩堂「……写真を見る方法がわからない……」
恐らく裁判並みの滝汗を流してると見た。

でも、転んでもタダでは起きないのがこの男。
成歩堂「カメラのデータはプリントアウトできたよ」
ソレによると、カメラが作動したのは、午前1時に1回だけとの事。



調査を終えて倉庫を出ると、成歩堂の携帯電話が鳴る。
かけてきたのは、イトノコ刑事。

糸鋸『やったッス! 快挙ッス! とっつかまえたッス!』
何と、仮面マスクを捕まえた?
糸『よりセイカクに言えば、自首してきたッスが』



そのイトノコ刑事に呼ばれて、とにかく留置所へ急行。
そこでの真宵と成歩堂の会話に紛れて挟まる――か細い声。

「あの……」
「スミマセン……」

そして終いには、
「ボクのコト、ムシしないでくださーーーい!」
と叫ぶ、仮面マスクこと天杉優作(あますぎ ゆうさく)。

ただコレ……本人としては叫んでいるつもりだろうし、実際そうなんだろうけど。
それでも、蚊の鳴くような声にしか聞こえないのは私だけか。
それとも実際は、絹裂くような金切り声(?)で言ってるのか。

普段の会話もまた独特。
語尾が今一つ聞き取りにくい、というより、読み取りにくい。
成歩堂「怪人・仮面マスクなんですか? ……あなたが」
天杉「は、はい! そうです! …………いや。ちがうか。
    なんていうか、ビミョーだしな。そのへんは自分でもハッキリしない――」

この通り、だんだん語尾の声が細くなっていく、というより、文字が薄くなっていくので。
正直に言って、目が疲れます。この人の台詞は。


それで結局、この天杉は本当の仮面マスクなのか。
というのも彼、肝心の「倉院の壷」は、「無くしちゃった」と言い張っているし。
要するに、具体的な証拠が無いのだ。

そんな会話の中、新たに登場した名前。
天杉「まれかちゃんに……会っていただけませんか?」



成歩堂たちに用があるのは、その「まれか」の方の様子。
そのため今度は、怪人のアジト、即ち天杉の自宅・《バラッツォ・ペルペペ》3階へGo。
天杉の妻(!)である、バイクスーツの女性・天杉希華(まれか)と出会う。

希華「へえー。リューイチくんとマヨイちゃんかあ」
この希華は、成歩堂をファーストネーム(だけ)で呼ぶ唯一の人。
(フルネームで呼ぶキャラは意外に多いのだが)


部屋の中を調べてみると、事件の物証がザクザク出てくる。

《マザリンの宝石強奪 アルバトロス大作戦》
《不死身の女神像強奪 ナックルボンバー大作戦》
などと銘打たれた計画書や、逃走時に使うダミー人形、それから火器類。(爆薬とか)

あと何故か、金魚鉢みたいなヘルメットやら、テープレコーダーみたいな機械やら。
成歩堂(……なんか、どこかで見たことがあるような気がする)
……あの人の装備品ですな。


希華「アタシは、バイクとユーサクくんがいれば、シアワセだなー」
と語っている希華の望みは、愛する夫の弁護。

しかし、彼女曰く、
希華「ユーサクくん、自分が仮面マスクだと思いこんじゃって」
という微妙なズレが気にかかる。



ともあれ、ひとまず留置所へUターン。
希華から預かった手紙を、天杉に渡す成歩堂。

手紙を受けた天杉から弁護を依頼されるが、事件の”被害者”である真宵たちとの間で板挟み。
成歩堂「そ、そうだな。…………いや。でも待てよ。むしろここはやはり――」
と、天杉の口癖まで移って悩む成歩堂。

けれども。
「味方がいない、究極のコドク」(by成歩堂)に陥っている人を見捨てる事は出来ない。
成歩堂は、天杉の弁護を引き受ける事を決める。

が、そんな成歩堂の意見に、”被害者”の一人である春美が怒った。
春美「な……なるほどくん! わたくし、見そこないましたッ!」
泣きながら部屋を飛び出し、事務所へ帰ってしまう。



事務所に戻ると、確かに春美は先に帰って来ていた。
彼女は成歩堂たちに、お茶と団子を出し、トイレ掃除へと走って行く。

だが、むしろ良い機会かもしれないという事で。
真宵から、綾里一族の事情を聞く成歩堂。
真宵「霊力を受け継ぐことができるの……女のヒトだけなの」
   「ケッコンしても、うまくいかない夫婦が多いんだ」

つまり、春美の父親も……。
真宵「……いないんだよ。里を出て行っちゃったみたい」


一方、真宵の方の事情。
彼女の母親・綾里舞子は、17年前から行方不明の状態が続いている。
どこかで生きている事は間違いないらしいのだが。


さて、そろそろ調査に行こうと思った時。
春美は独りで外へ走って行ってしまう。
どうやら自分の言ってしまった事に、責任を感じている模様。



高菱屋の大展示場に着くと、霧緒は大パニック中。

話を聞いてみると、仮面マスクの予告状が届いたのは10日前。
霧緒「警察に届けようと思ったんですけど……探偵さんに止められて」
また、問題の”名探偵”・哀牙に警備を依頼したのは、「20日ほど前」だとの事。

そんな中で判明した、悲しき事実。
ソレは、「倉院の壷」に関する価値。
霧緒「鑑定の結果、金銭的な価値は、ほぼゼロです」



天杉や哀牙の態度に、(私が)どことなく釈然としない気持ちを抱えたまま。
やって来ました、哀牙探偵事務所。

相変わらず独特な日本語使いの哀牙に、事件当夜の事を問いただす。
そうしたら、とうとう発動した心理錠(サイコ・ロック)
(サイコ・ロックについても、『再会、そして逆転』を参照)


成歩堂(とりあえず、やってみるか……ひさしぶりに)
真宵へのチュートリアルを交えつつ、ロックを解除する成歩堂。
すると、どうやら哀牙は事件当夜、仮面マスクによって気絶させられたらしい事が分かる。
哀牙「この好敵手の後ろアタマを、このような危険なもので殴るとは!」

でも。
後になって考えると、このロック発動と解除は明らかに、フェイクにしてミスリーディング。
この時の哀牙の言葉は、実は真っ赤な嘘八百だったわけだから。


哀牙「これぞ! コムピュウタがとらえた犯人の真の姿なのだッ!」
と示された、仮面マスクの写真も要注意。

表示されている犯行時刻は、確かに午前0:58。
しかし、この写真において……
壷の入った箱を持つ仮面マスクと共に、床にペンキ(らしい物)が見えている→
しかし事件当夜、黄金像はもっと手前の場所にあったはず。(ペンキは隠れていた)→
即ち、コレは本来の事件当夜の画像では――ないのだ。


それに、天杉について、こんな事を言ってるのも謎。
哀牙「彼の部屋に、ミドリ色の封書があるはず」
真宵も不思議がっていたけれど……いったい何でこんな情報を知っているのか?



緑の封筒なら、見かけた記憶がある。
怪人のアジト、即ち天杉の自宅・《バラッツォ・ペルペペ》3階へ行き、さっそく調べてみる事に。
封筒の中にあった手紙、というより脅迫状には、「ダイヤ」の文言が。
の宝石なんてのも盗んでいるのか仮面マスク。

そんな折、ふと鳴り響いたドアチャイム。
希華と会話しながら現れた、その来客は。
「ああああああああッ! おまえ……おまえ……成歩堂じゃねえか! それに、マヨイちゃんも!」



ネクタイ姿の矢張、来襲。



もっとも、服装が違っていても、その言動は変わりなく。
成歩堂をファーストネームで呼ぶ希華に驚いて、
矢張「成歩堂! この子、アンタのなんなのさ?」
などと尋ねてくるし。

が、その一方、成歩堂の態度と言えば。
成歩堂「矢張政志(やはり まさし)。小学校のころからの……親友というか、まあ知り合いだ」
    「”事件”のカゲに、ヤッパリ矢張”と言われつづけて、今年で25周年。
     まったくそのとおり。こいつに関わると、ロクなコトがない」

第1作の時とは、扱い方がもはや別人

法廷記録の人物ファイルでも、
「小学校のころからのつきあいで、はたメイワクな男」になっちまってるし。


でもそれでも、止むなく事情説明。
人妻に手を出してると思われたくないし。

矢張「それにしても2年か。早いよなァ、時のたつのだけは」
   「あのマキコを追っかけて、オレ、チベットへ飛んだワケよ、2年前。
   そこでオレ、例のコズエと運命の出会いをしたんだけどサ」
   「でも、コズエのヤツ……オレよりハリウッドをとるわ、だってよォ!」

どうも第2作で矢張が登場しなかったのは、ずっと日本の外に居たためらしい。
奇しくも、御剣とほぼ同じ状況だったのだ。(事実だけは)

ただ、それにしても凄まじいと思う。この矢張の人生。
第1作では、豆腐屋のバイトで終わってたのに。


なお、この時の矢張には、女性の人物ファイルをつきつけるに限る。
特に霧緒への食いつきは異様。
矢張「オレ、黒いノースリーブでメガネのオンナに、めっぽうヨワいんだよ!」
   「これで、オレンジ色の手帳でも持っていたら、も。たまんねえぜ!」



ところで。そんな矢張がネクタイなんぞ締めている理由。
ソレは、今の彼が警備員のバイトをしているから。
矢張「……じつは、コレ。ゆうべ、バイト先で拾っちゃってよ」
と、財布を取り出す矢張。
その持ち主は、天杉。
成歩堂「おまえがコレを拾ったの……ゆうべの何時ごろだ?」
矢張「たしか……1時ごろかな。夜中の。バイト先の、ビルの1階でさ」

ここで思い出すべきは、さきほど調べた緑の封筒。
この脅迫状に書かれている「KB警備」こそ、矢張の今の勤め先なのだから。
つまり……。
成歩堂「天杉優作が、犯行時刻のころ、KB警備に行っていたら……?」
真宵「倉院のツボ、盗めないよ……」


もしかしたら、天杉のアリバイが成立するかもしれない。
そう思い至った時、成歩堂の携帯電話が鳴る。かけてきたのは、春美。
道に迷ってしまって、哀牙探偵事務所に辿り着いたとの事。



というわけで、哀牙探偵事務所で春美と再会。
取りあえず仲直りである。

家人の哀牙は、どうやら不在の様子。
部屋を眺めると、テーブルの上に、見慣れないバッグが一つ。
気になるその中身を調べてみるため、バッグに手を差し入れる成歩堂。

成歩堂(どうやら……何か、つるつるでカタイもの……みたいだな……)
この場面で当方、一つ勘違いした。1周目当時。
まさかバッグに、あんな物が直に入ってるなんて。
ちゃんと梱包しておかないと、また壊れますよ?


そんなところに。哀牙が帰宅。
彼に止められた事もあり、バッグの中身は見られず終い。


哀牙「明日の裁判は……ズヴァリ! シュトルム・ウント・ドランク!
   ……荒れもだえ、たけび狂うッ!」
と、何故かいきなりドイツ語で予告をする哀牙。
(因みにスペリングは、「Sturm und Drang」)

そうやって言いきる理由の一つが、今回登場する新たな検事。
哀牙「貴方がたの最大の敵は、この哀牙だけにあらず。
   さらに”強”にして”大”なオトコが、貴方の前に立ちはだかる」
   「弁護士殿。……貴方も弁護士なら聞いたコトがおありでしょう。
   ……”ゴドー”の名を」
   「ゴドー……天下の検事局に比類するものなき、孤高の検事。
   そのオトコは……あらゆるナゾをその身にまとっていると言います」
真宵「で……でも! なるほどくんの最強の敵は……みつるぎ検事です!」
哀牙「天才検事・御剣怜侍(みつるぎ れいじ)は今、この国にいません」

この時、「この国」と言ってもらえて、心から安堵した自分。
また「どこにも」とかなんて言われたら、もうどうしようかと。


ただ、「ゴドー」に関する、この哀牙の言葉は、どうにも解せない。
哀牙「御剣怜侍が、その”最強”の称号をたくしたオトコ」
というのは、またも真っ赤な嘘八百だ。

御剣は断じて、こんな事は言っていないはず。
そもそも御剣は、(検事としての)ゴドーとは面識ないのだから。
と言うより、たとえ面識あったって言わないだろう。
最初のサイコ・ロックといい、もしや一種の虚言癖でも持っているのか。哀牙は。



てなわけで。
怪人の正体も謎なら、探偵の正体も謎なら、検事の正体も謎……
どこもかしこも謎だらけの裁判が、いよいよ開廷である。




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