『盗まれた逆転』実況レポート (探偵パート1回目)
(事件発生前)

電子音が告げる、午前1時の時報。
頑丈な金庫の前で、宝石を守っている警察(というかイトノコ刑事)。

しかし、いざ開けてみたその中は、既に空っぽ。
代わりに置かれていた物は、「怪人見参」の文字と、エンブレムの躍るカード。

慌てふためく警察を余所に、
宙を舞う賊はマントを翻し、月の輝く夜空へと消えた。

「わははははははははははははは……」
――という、自信あふれる高笑いと共に。



日付変わって。
成歩堂法律事務所での午後。

真宵「ね、ね、なるほどくん! ちょっと聞いてよ!」
   「トイレ掃除なんて、あと、あと!」

成歩堂「……うるさいな。何をハシャいでるんだよ」



我らが成歩堂が帰って来ました。



そんな言葉を思わず言いたくなるくらい、ごく通常の雰囲気が懐かしい。
あの「小動物度・10割増」が、5年経つとこうなるのか。


そんな成歩堂が静かに、トイレ掃除に自分の世界を作っている一方。
今日の真宵は上機嫌。

春美と共に見せてきたポスターに載っていたのは、
「神秘の谷 倉院の里  秘宝展」の文字と、あの「倉院の壷」の写真。
(「倉院の壷」については、『再会、そして逆転』を参照)
真宵の写真も、ポスターの隅に載っている。
因みに、開催場所は「高菱屋百貨店」。

更に話を聞くと、今夜はその高菱屋に、真宵たちは招待されているとの事。


と、ここで、真宵たちについての紹介が入る。
「今は、この法律事務所の”影の所長”やってます!」(by真宵)
「じつは、一人前の霊媒師をめざして修行中の、とても怪しい女の子」(by成歩堂)

また、春美についても同様に。
「ふつつかものですが、よろしくおねがいいたします!」(by春美)



同日夜。
高菱屋の大展示場に到着。

ココで調べておくべき展示物は、何と言ってもコレ。
成歩堂「もめんの布地に、きれいな文字がビッシリ並んでいる」
     「タイトルは……”お金のたまる108の方法”」




秘宝展の責任者は地下倉庫で待っているという事なので、さっそく向かう。
すると、かつて事件で縁のあった、華宮霧緒と再会する。
(霧緒については、『さらば、逆転』を参照)

霧緒「《秘宝展》のプロモーションと企画を担当していますの。
   警備システムの手配もやらせていただいています」
   「私、成歩堂さんたちに、何かお礼をしたいと思ったんです」
   「成歩堂さんの助手の真宵さんのふるさとを、
   世間のみなさんに、広く知っていただければ……と思って」
と話す霧緒が見せてくれるのは、『さらば、逆転』で一度だけ見せたあの笑顔。
後それから、慌てた時には、眼鏡のズリ落ちた顔も見せてくれる。

なお、この事件では、主人公の成歩堂自身も人物ファイルに加わっている。
スーツ姿の正面顔は、実は貴重ではなかろうかと。

そういや、あの勾玉の説明は、まだ入らんのだな。


倉庫のアチコチを調べてみると、やっぱり有ったお約束。
真宵「あ、ハシゴだ」
成歩堂「それはキャタツだよ」
真宵「どう違うの? 同じようなものじゃない」
キャタツとハシゴ論争3回目。  (1回目 2回目)


そんな倉庫の中、最も重要な物は、据えられている黄金像。

霧緒「倉院流霊媒道の創始者・綾里供子の黄金像。
   倉院流・分家の霊媒師さんの霊場からお借りしてきたの。
   今日のおひるに、ここへ届いたばかりなんですよ」
   「《倉院の七支刀(しちしとう)》。儀式で使われていたようです。
   武器ではありませんから、刃は研いでありませんけど」
真宵「……なんだ、つまんないの。何か切ってみたかったのに」
成歩堂「ぼくを見つめて言うなよ」

なお、この時、よく見るとピンク色の何かが、確かに画面上に見える。


ふと気がつけば、時刻は8時過ぎ。
一同はレストランで食事を楽しみ、夜は更けていった。
この晩までは、世は実に平和であったのだが……。




戻る  次へ

他の事件を読む


HOME


inserted by FC2 system