『華麗なる逆転』実況レポート (法廷パート2回目・後編2)

今回の目的は――全てに決着をつける事。



審理再開。
因みに、時刻は午後3:36。

第1作同様、千尋抜きで始まる、最終バトルである。



限界に近い体力を絞って、証人席に着く真宵。
ゴドーに身分を問われ、自分は成歩堂法律事務所の者だと名乗る。
ソレは、霊媒師である自分の血脈を、恐れての言葉。
そして――真相が解き明かされるのを、恐れての言葉。

実際、いざ証言が始まっても、「見てない」「分からない」「思い出せない」を連呼する真宵。
だが、本音を隠しているという事は、今までの(作中での)付き合いで分かる。
彼女は断じて、隠し事が出来る性格ではないのだ。


キーになるのは、襲われた当時の彼女が「助けてください!」と叫んだ事。
暗殺者である敵に言う言葉としてはコレ、確かに不自然。
(普通なら「助けて!」で止める)
真宵「ワルモノのすがたも、暗くてゼンゼン見えなくて……
   男のヒトか、女のヒトか? オトナか、コドモか?……なんにも、わからないの」
   「とにかく、何か叫んだの。……それが最後の希望だと思って」


と、ここで成歩堂、真宵の言葉が更に引っかかった。
成歩堂「……………………きみは、姿の見えない襲撃者の方へ向かって、
    叫んだんだよね? 《助けてください!》って」
    「それが”最後の希望だった”」


そう促されて真宵、正直に真意を告げる。
真宵「あたし……ワルモノに向かって叫んだわけじゃないんだよ」
   「たしか、あのとき……ワルモノの後ろに、あの人がたっていたの。
   だから、あたし、そのヒトに『助けてください!』って……」

と言ってしまってから。
真「しまった! これ、だまっておこうと思ったのに……」
  「あ、いえ……あたし。それは、かくしておくつもりで……あ。
  うううう……。ナニやってんだろ、あたし……」


そんな真宵を尋問した結果。成歩堂が導き出した結論。
成歩堂「きみは、その犯人の正体を……知っているんじゃないかな?」


「知っている」どころか。
暗闇の中で見えたその犯人を、真宵は庇おうとしている。
真宵「………………………おねがい……なるほどくん……
   あたし、何も知らないよ。だから……、もう……」
   「だ……ダメ! なるほどくん……もう、やめて……」

声を絞って、必死になって。彼女は審理を止めようとする。

昔の――より正確には『さらば、逆転』以前の――成歩堂だったら。
この時の真宵の心情に折れていたかもしれない。

けれども。
たとえ、どんなに傷つこうとも、真実を全て明かにする。
ソレが、”探偵役”の正義なのだ。


……とは言っても。
論理的には、誰が犯人か分かっていても。
犯人を指摘する時は、怖かった。1周目当時。
フツーのミステリなら、あり得ない事だから。
仮にも、この第3作ではメインキャラである人物が、犯人役になろうとは。

成歩堂「弁護側は、要請します!……この法廷の明かりをすべて、消してくださいッ!」
かつての停電の時のように、法廷に漆黒の闇が作られる。
その闇の中、独り浮かび上がる――”彼”の姿。



が、しかし。
この成歩堂の指摘にも、しぶとく真宵は食い下がる。
真宵「………………………ち……ちがいます!
   あたし……そんなもの、み。見てませんっ!」


そう訴えた真宵は、中庭に弄されたトリックについて証言する。
その証言をぐるぐる揺さぶっていくと、真宵の言葉に変化が。
真宵「ハンニンは……あたしのために、証拠をかたづけてくれた……って」
確かに。
真犯人は一貫して、自らの保身のためでなく、真宵を護るために動いている。

が、その一方、真犯人は肝心な証拠を隠していない。
白い灯ろうに記された、赤い血文字に限っては、何も手を加えていない。
その理由は――唯一つ。


全てが、つながっていく。
『盗まれた逆転』での、あのやり取り。
『逆転のレシピ』での、あのやり取り。
そして、この『華麗なる逆転』での、あのやり取り。
物の「色」を巡る、あのやり取り。

成歩堂「あなたには……見えない色があるのです」
ゴドー「モノクロの写真にしてしまえば、黒く浮き上がる、この文字が……
    どうして……このオレにだけ、見えねえんだろうな……?」


想像すべきイメージ。
ゴドーの視界は、その全てが「」の単色に染められているのだろうと考えられる。
ことごとくが、一色のグラデーションに彩られた世界。
言うなれば、彼はごく特殊な形の色盲(=色覚障害者)なのだ。



が、しかし。
この成歩堂の指摘にも、しぶとく真宵は食い下がる。
真宵「検事さんが《奥の院》に来たのは……事件が起こってから、2日もあと……。
   ……あの吊り橋が修理されてからなんです
!」

そう訴えた真宵は、事件翌日の出来事について証言する。
春美からのまた聞きのため、説得力は弱いが。
その証言を、ゴドーは決然と受けて立つ。
ゴドー「尋問とシャレこもうじゃねえか。弁護側に異議がなければ……」
成歩堂「………………………それでは……尋問とシャレこみましょうか」


その結果。ついに判明した事実を、ゴドーにつきつける成歩堂。
成歩堂「あなたは、あの日……事件が起こる《前》から奥の院にひそんでいたのです!」

ゴドーは、最初から知っていたのだ。
あの夜に何が起こるのかを。

成歩堂「……この犯行が計画されたのは……今から、1年以上も前でした」
     綾里キミ子が、”娘のために”書いた、この計画書は……
     1年間、綾里家の屋敷のどこかにかくされていたのです」
     「犯人は前もって、これを読んでいたのです。
     だから……あの日。《奥の院》での犯行を、知っていた!」


その計画書の存在を知った機会は、検事の身分だからこそ作れた”暴挙”。
そんな”暴挙”まで行なったのは、何故なのか。

成歩堂「あなたには《理由》があった。
     この証人、綾里真宵を守る、絶対的な理由が……」


かくて。
とうとう裁きの庭に引きずり出される、千尋の名前。
そして――神乃木荘龍の名前。

ゴドー「……最後にその名前で呼ばれたのは……もう、6年以上も前のコトだ」
    「………………………オレは、彼女に……ひかれていたんだろうぜ」。
    「オレとチヒロは、あの誘拐事件をテッテイ的に調べなおした。
    そして……あの、運命の日。美柳ちなみを呼び出したんだ」


報道管制がかけられていた事もあり、無責任なマスコミは「殺人」と書きたてた事件の、真相。

ゴドー「オレは、ただ……深い眠りについたんだ」
    「……ずいぶん長いあいだ、オレはムダに眠りつづけた。
    あの女の毒は、オレの神経中枢をズタズタにむしばんだのさ。
    視力は失われて……髪の色も、二度と戻らなかった」
    「……オレが意識を取り戻したのは、まさに奇跡だったらしい。
    毒を飲まされてから……すでに5年の月日が流れていた」
    「……オレを待っていたのは、絶望的な知らせだった。
    ……綾里千尋の、死……。
    目ざめた瞬間……オレは、すべてを失っていたのさ」
    「オレの目ざめを待つ者は……だれもいなかったのさ」


その後、暗殺計画の近づいた時。
あやめと、そして、ずっと行方不明だったはずの舞子と、ゴドーは連絡を取っていた。

ゴドー「警察は……つねに、綾里舞子の動きを、マークしていたのさ。
    だから……オレは、彼女に接触することができた。
    《検事》という、この身分のおかげで、な」


その後、更に押し迫った時に。
彼ら三人は、初めて顔を合わせた。
その時に、ゴドーは知った。舞子の持つ仕込み杖の事を。
舞子は、暗殺者と刺し違える覚悟さえ、あったのだ。

だからこそ、舞子はちなみを降ろした。
春美を足止めできなかった以上、それしか道は無かったのだ。



……と、ゴドーはこの通り、自分が「葉桜院」の「奥の院」側に潜んでいた事は認めた。
後に残った、最後の問い。
結局、「ちなみ=エリスこと舞子」を殺害した人物は、誰なのか。
真宵「な……なるほどくん! 待って……お願い!」
   「あたし……ゼンブ、聞いたの。お姉ちゃんから、さっき。医務室で……!
   だから! あたし……検事さんを守らなきゃ、って……」
   「あたし……できないよ。……証言なんて……。
   だって……お姉ちゃんと、あたしのために……命をかけてくれたヒトなんだよ!」

と、尋問を拒む真宵だが。
真実は、解き明かされなければならない。

それに。誰よりも、ゴドーこそが望んでいるのだ。
成歩堂が、全力で謎を解き明かす事を。



真宵による、最後の証言。
それで判明した事は。
「ちなみ=エリスこと舞子」は、仕込み杖とは別に隠していた小刀で、
相手の身体に傷を負わせた――という事実。


けれども。
この事実が逆に、成歩堂の論説の邪魔をする。
当のゴドーの身体には、傷を負っている様子が見受けられない。
「奥の院」側に潜み、(結果的に)閉じこめられていた人間には、
怪我を隠す暇も、服を変える暇もなかったはずなのに。

悩む成歩堂に、ゴドーは鋭く挑発する。
ゴドー「こんなとき……もし、綾里千尋なら」
    「綾里千尋なら……たった一度でキメただろうぜ」


その千尋の事を思い出しながら、言葉をぶつける成歩堂。
成歩堂「……お望みどおり、華麗に引導をたたきつけましょう!」
この台詞を境に、あの第1作の時の法廷パートのクライマックス曲が鳴り響く。



思い出せ。初めてクリアした時の、あの気持ちを。



自分に、そう言い聞かせながら(私が)。
思いきって、投げつけた。
真犯人に捧げる、畏怖の気持ちと共に。

その、次の瞬間。
ゴドー「アンタなんぞに、アイツを超える弁護なんざ、できるワケがねえ!」
そう吠えた時。ゴドーの目が、鮮やかに捉えた光景。

成歩堂「あなたは……今も《傷》をかくしているのです!」
全く同じモーションで。”彼ら”は二人がかりで、つきつけた。決定的な証拠を。
後輩から、先輩へと。

成「ゴドー検事。……マスクをはずしていただけますか」
と、成歩堂が尋ねた時。





ゴドーの仮面が――――爆発した。






ゴドー「今………アンタに、アイツの姿が重なって見えたよ」
    「………………………アンタが、気に入らなかった」
    「アンタを、ユルせねえ。……そう思っていた」
    「だが……そうじゃなかった。最初から、わかっていたのさ。
    ……なんのコトはねえ。オレが本当にユルせなかったのは……この、オレ自身だったんだ」
    「チヒロを守れなかったのは、他のダレでもねえ。……このオレだ。
    そのジジツから目をそらして……オレは、逃げ出しちまった」

と、自らの胸中を告白してから。決定的な言葉を、ゴドーは吐き始める。
真宵を護る際に、成歩堂を一切頼らなかったという事を。
ゴ「あやめさんと、アンタのおかあさんには、協力を求めたのに……
  イチバン重要な男には、あえて目をつぶった」
  「オレは……たぶん、アンタを救おうとしたんじゃねえのさ」


偽悪的に振る舞うゴドーに対し、懸命に訴えかける成歩堂。
成歩堂「あなたは、真宵ちゃんのために……命をかけて、戦ってくれたんです!」

そう。
実は、ゴドーのした行為は、或る意味においては罪に当たらないのだ。

「緊急避難」という言葉がある。
その時に発生した危険に対して、自己または第三者の安全などを守るため、
やむを得ず他人に危害を加えても、罪に問われない場合があるのだ。

なのに。それなのに。
ゴドー「どうだったんだろうな……? 自分でも、よくわからねえんだ」
    「あの一瞬、オレのココロに……本当は、何があった……?」
    「今となっては……もう、わからねえのさ!」


彼はこう言って、当時の自分に殺意があった事さえ匂わせる。
まさか彼に限って、単に口を滑らせたという事は考えられない。
彼は自らの意志で、「緊急避難」という救いの道を――潰したのだ。


かくて。思いの全てを告白した彼は、元の心へと戻っていく。
「ゴドー」という名の男から、「神乃木荘龍」という名の男へと。
仮面の下から――――赤い涙を、ひとすじ流して。



審理は終わりに近づいている。

残されているのは、当初の被告人・あやめの処置。
死体損壊などの罪には問われるものの、殺人については彼女は無罪。

その判決が下される前に。あやめから成歩堂に向けて、驚くべき真実が明かされる。
あやめ「あなたと、お姉さまは……たった2回しか会ったことがないのです」
それは、あの毒薬を渡された日と、殺人事件の当日との2回。
(※裁判の日、成歩堂とちなみは直接の会話をしていない)

あやめ「……………………その、半年のあいだ……
    あなたが《美柳ちなみ》だと思っていたのは……お姉さまではなかったのです」
    「………………………申しわけありませんでした。リュウ……ちゃん」



大逆転、発生!!



…………って、まあ、よく考えたらコレ、予定調和ではありますが。
初見は確かに驚きました。実際。


恐らく二人は事あるたびに、互いの立場を入れ替えていたのだろう。
さもなくば実際問題、そうそう互いのフリなどこなせるわけはない。


が、そう考えてみると。
或る一つの真実が視えてくる。
ちなみが語っていた、辛辣な言葉の仮面が――剥がれ落ちていく。


ちなみは、あやめを見捨てたわけではなかった。
寧ろ、逆だ。

彼女たちは、自らの意志で、全く別の境遇に分かれたのだ。
ひとところにとどまる辛さから、逃れるために。
彼女たち、二人だけの秘密を、作るために。――絆を、作るために。



そんな思いを噛みしめているところに。
とうとうゴドー、ちゃんと名前で呼んでくれる。「成歩堂龍一」と。
誓いの杯、もといマグカップを酌み交わしながら。

って、何と言うかもう……まさに漢(オトコ)の世界だな。コレ。
羨ましいというか。
この法廷が、夜のバーに見えましたよ。私には。


と、ここで、今まで語りそびれていた小ネタを一つ。
左利きなんですよね、成歩堂は。
書類を持つ手も、カップを持つ手も、全て左。
画面上の演出の都合だとは分かってるが、それでも親近感が。


……それはさておき。
あやめの無罪をGetして、無事に閉廷。
因みに閉廷時刻は、午後4:51。



閉廷後。千尋に礼を言われる成歩堂。
千尋「あなたは、神乃木さんを救ってくれたの。
   ……彼を救うことのできる、たった1つの方法で」
   「……………………あなたにも……いつか、わかる日が来るわ」


千「もう……私から言うことは、何もないわ」
  「また……いつか、会いましょう。なるほどくん」

もう、成歩堂の裁判の助手ポジションに、千尋は現れないかもしれない。
何となく、そう感じた。


その代わりとして現れる、真宵。
真宵「もう! なんで暗いカオ、してるかなあ。
   あたしも、お姉ちゃんも……きっと、あやめさんも。
   こーんなに、なるほどくんにカンシャしてるんだよ!」


……そんな……。どうして?
どうして、そんなに明るくしていられるの?

そう悩む成歩堂に、うなるムチが一閃。
冥と御剣の二人が、会話に加わる。

真宵「あれ! みつるぎ検事! いつ、帰ってきたんですか?」
流石に今回は、千尋も御剣の事は伝えそびれた模様で。
因みに真宵、冥の事は「冥さん」と呼ぶようだ。


そんな折。会話に加わりつつも、またも泣いてる、ヤッパリ矢張。
自分は役に立たなかったと嘆いているが。
かつての銀の弾丸(シルバー・ブレット)の時みたいに、スケッチ投げてやりたかったな。
誰か気づいてやれよ(特に成歩堂)。



そうやって皆が揃ったものの、まだ見当たらない春美を探しに、真宵は部屋の外へ。
その真宵の明るさに、残った面々が首を傾げる中。御剣が答えた。
御剣「私には……わかるような気がする。
   ……おそらく、真宵くんは知っているのだと思う。
   今こそ……彼女は、強くならねばならないのだ、と」

その通り。
真宵よりも、更に一層、心に傷を負ってしまった人間が居る。
幼さ故に、「本当の事」を知る事が出来なかった、彼女が。

そんな皆の元に、イトノコ刑事も加わって。
そこに戻って来た真宵曰く、春美がドコにも見当たらないと言う。
よって成歩堂と真宵は、イトノコ刑事たちに先に行ってもらって、春美を迎えに行く事に。



それで来ました「葉桜院」。
毘忌尼に出迎えられつつ、「奥の院」側の修験堂に入ってみると。
出会えたのは、修復されたあの掛け軸と、そして――春美。

春美「わたくしのせいで……真宵さまは……おかあさまを!」
子供心にも理解してしまったのだろう、泣きながら詫びる春美に、
しかし真宵は明るく応じる。
真宵「お姉ちゃん、おかあさん、神乃木さん、なるほどくん……そして……、はみちゃん。
   だれか1人でもいなかったら……あたしはきっと、死んでいた。
   だから……あたし。強くならなきゃいけないんだよね。みんなが助けてくれた命だから」


そこに現れた毘忌尼が語る、事件当夜の舞子の気持ち。

『倉院の名を汚したわたくしに、娘にカオを会わせる資格はありません。
 でも……わたくしはいつでも、あの子を想いつづけています。
 そう……この身に離さず、きっと、死ぬまで……』

それで連想されたのは、舞子の護符の中身である。
躊躇いなく、成歩堂はその封を切る。その中に入っていた物は。
春美「写真……ですか……?」
写っていたのは、幼き姉妹。
微笑ましき、かつての記憶。


さてそれでは、皆の所へ戻りましょう。
これにて、Happy Ending!…………と、思いきや。





ツッコミの申し子である成歩堂、毘忌尼の告げたこの言葉に引っかかった。
毘忌尼「修行なんか、いつだってできるからね」
     「……予約3人ぶん用意して、待ってるからね」

そう。
毘忌尼の言う「修行」には、成歩堂の分まで含まれている

ただ、率直に言って、絶対に受けといた方がいいと思う。修行。
もはや成歩堂、れっきとした霊能力者である事は間違いないから。
たとえ倉院流と関係あろうがなかろうが、取りあえず受けておけ成歩堂



てなオチを挟んで。エンディング。

真宵は、倉院流霊媒道の家元を継いでからも、成歩堂の助手として頑張ってるとか。
「葉桜院」の修行のスペシャルコースを、真宵も成歩堂も(!)完遂したとか。
イトノコ刑事は、マコからコートをプレゼントされたとか。
「倉院の里」の秘宝展は大成功してるとか。
霧緒と冥の友情は続いてるとか。
天杉夫妻は、自作自演の(!?)探偵もどきの稼業を始めたとか。
うらみは成歩堂に礼として、(強引に)金を貸しつけたみたいとか。
五十嵐は家族と仲良くなれそうとか。
バグダスには新入社員が入ったとか。(因みに名前は「本塚カズトモ」)
毘忌尼は「葉桜院」を切り盛りしつつ、あやめを待っているとか。
そのあやめは、留置所で罪を贖っているとか。

以上、つらつらと綴られた、彼らの後日談の後。
第3作で活躍した、声優たち(=制作スタッフ)の名前が紹介される。
(個人的には、狩魔豪の声をどなたが演じているのか知りたかったです)


ほんでもって、或る意味ボーナストラックの位置に来るのが、あのオバチャン。
バイトを辞めた矢張と入れ替わりに、海外旅行から戻って来たらしく。
台詞から察するに、五十嵐と付き合う運命なんだろか。オバチャン。


で、ずっと根無し草だった矢張は今は、絵描きになる道を決めて。
仲間たち全員のスケッチが、1ページにまとめて披露されて。
その皆と、別のページに描かれた三人の姿を最後に。長かった物語は、幕を下ろす。


これにて――――Case closed。




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