今回の目的は――全てに決着をつける事。
審理再開。
因みに、時刻は午後3:36。
第1作同様、千尋抜きで始まる、最終バトルである。
限界に近い体力を絞って、証人席に着く真宵。
ゴドーに身分を問われ、自分は成歩堂法律事務所の者だと名乗る。
ソレは、霊媒師である自分の血脈を、恐れての言葉。
そして――真相が解き明かされるのを、恐れての言葉。
実際、いざ証言が始まっても、「見てない」「分からない」「思い出せない」を連呼する真宵。
だが、本音を隠しているという事は、今までの(作中での)付き合いで分かる。
彼女は断じて、隠し事が出来る性格ではないのだ。
キーになるのは、襲われた当時の彼女が「助けてください!」と叫んだ事。
暗殺者である敵に言う言葉としてはコレ、確かに不自然。
(普通なら「助けて!」で止める)
真宵「ワルモノのすがたも、暗くてゼンゼン見えなくて……
男のヒトか、女のヒトか? オトナか、コドモか?……なんにも、わからないの」
「とにかく、何か叫んだの。……それが最後の希望だと思って」
と、ここで成歩堂、真宵の言葉が更に引っかかった。
成歩堂「……………………きみは、姿の見えない襲撃者の方へ向かって、
叫んだんだよね? 《助けてください!》って」
「それが”最後の希望だった”」
そう促されて真宵、正直に真意を告げる。
真宵「あたし……ワルモノに向かって叫んだわけじゃないんだよ」
「たしか、あのとき……ワルモノの後ろに、あの人がたっていたの。
だから、あたし、そのヒトに『助けてください!』って……」
と言ってしまってから。
真「しまった! これ、だまっておこうと思ったのに……」
「あ、いえ……あたし。それは、かくしておくつもりで……あ。
うううう……。ナニやってんだろ、あたし……」
そんな真宵を尋問した結果。成歩堂が導き出した結論。
成歩堂「きみは、その犯人の正体を……知っているんじゃないかな?」
「知っている」どころか。
暗闇の中で見えたその犯人を、真宵は庇おうとしている。
真宵「………………………おねがい……なるほどくん……
あたし、何も知らないよ。だから……、もう……」
「だ……ダメ! なるほどくん……もう、やめて……」
声を絞って、必死になって。彼女は審理を止めようとする。
昔の――より正確には『さらば、逆転』以前の――成歩堂だったら。
この時の真宵の心情に折れていたかもしれない。
けれども。
たとえ、どんなに傷つこうとも、真実を全て明かにする。
ソレが、”探偵役”の正義なのだ。
……とは言っても。
論理的には、誰が犯人か分かっていても。
犯人を指摘する時は、怖かった。1周目当時。
フツーのミステリなら、あり得ない事だから。
仮にも、この第3作ではメインキャラである人物が、犯人役になろうとは。
成歩堂「弁護側は、要請します!……この法廷の明かりをすべて、消してくださいッ!」
かつての停電の時のように、法廷に漆黒の闇が作られる。
その闇の中、独り浮かび上がる――”彼”の姿。
が、しかし。
この成歩堂の指摘にも、しぶとく真宵は食い下がる。
真宵「………………………ち……ちがいます!
あたし……そんなもの、み。見てませんっ!」
そう訴えた真宵は、中庭に弄されたトリックについて証言する。
その証言をぐるぐる揺さぶっていくと、真宵の言葉に変化が。
真宵「ハンニンは……あたしのために、証拠をかたづけてくれた……って」
確かに。
真犯人は一貫して、自らの保身のためでなく、真宵を護るために動いている。
が、その一方、真犯人は肝心な証拠を隠していない。
白い灯ろうに記された、赤い血文字に限っては、何も手を加えていない。
その理由は――唯一つ。
全てが、つながっていく。
『盗まれた逆転』での、あのやり取り。
『逆転のレシピ』での、あのやり取り。
そして、この『華麗なる逆転』での、あのやり取り。
物の「色」を巡る、あのやり取り。
成歩堂「あなたには……見えない色があるのです」
ゴドー「モノクロの写真にしてしまえば、黒く浮き上がる、この文字が……
どうして……このオレにだけ、見えねえんだろうな……?」
想像すべきイメージ。
ゴドーの視界は、その全てが「赤」の単色に染められているのだろうと考えられる。
ことごとくが、赤一色のグラデーションに彩られた世界。
言うなれば、彼はごく特殊な形の色盲(=色覚障害者)なのだ。
が、しかし。
この成歩堂の指摘にも、しぶとく真宵は食い下がる。
真宵「検事さんが《奥の院》に来たのは……事件が起こってから、2日もあと……。
……あの吊り橋が修理されてからなんです!」
そう訴えた真宵は、事件翌日の出来事について証言する。
春美からのまた聞きのため、説得力は弱いが。
その証言を、ゴドーは決然と受けて立つ。
ゴドー「尋問とシャレこもうじゃねえか。弁護側に異議がなければ……」
成歩堂「………………………それでは……尋問とシャレこみましょうか」
その結果。ついに判明した事実を、ゴドーにつきつける成歩堂。
成歩堂「あなたは、あの日……事件が起こる《前》から奥の院にひそんでいたのです!」
ゴドーは、最初から知っていたのだ。
あの夜に何が起こるのかを。
成歩堂「……この犯行が計画されたのは……今から、1年以上も前でした」
綾里キミ子が、”娘のために”書いた、この計画書は……
1年間、綾里家の屋敷のどこかにかくされていたのです」
「犯人は前もって、これを読んでいたのです。
だから……あの日。《奥の院》での犯行を、知っていた!」
その計画書の存在を知った機会は、検事の身分だからこそ作れた”暴挙”。
そんな”暴挙”まで行なったのは、何故なのか。
成歩堂「あなたには《理由》があった。
この証人、綾里真宵を守る、絶対的な理由が……」
かくて。
とうとう裁きの庭に引きずり出される、千尋の名前。
そして――神乃木荘龍の名前。
ゴドー「……最後にその名前で呼ばれたのは……もう、6年以上も前のコトだ」
「………………………オレは、彼女に……ひかれていたんだろうぜ」。
「オレとチヒロは、あの誘拐事件をテッテイ的に調べなおした。
そして……あの、運命の日。美柳ちなみを呼び出したんだ」
報道管制がかけられていた事もあり、無責任なマスコミは「殺人」と書きたてた事件の、真相。
ゴドー「オレは、ただ……深い眠りについたんだ」
「……ずいぶん長いあいだ、オレはムダに眠りつづけた。
あの女の毒は、オレの神経中枢をズタズタにむしばんだのさ。
視力は失われて……髪の色も、二度と戻らなかった」
「……オレが意識を取り戻したのは、まさに奇跡だったらしい。
毒を飲まされてから……すでに5年の月日が流れていた」
「……オレを待っていたのは、絶望的な知らせだった。
……綾里千尋の、死……。
目ざめた瞬間……オレは、すべてを失っていたのさ」
「オレの目ざめを待つ者は……だれもいなかったのさ」
その後、暗殺計画の近づいた時。
あやめと、そして、ずっと行方不明だったはずの舞子と、ゴドーは連絡を取っていた。
ゴドー「警察は……つねに、綾里舞子の動きを、マークしていたのさ。
だから……オレは、彼女に接触することができた。
《検事》という、この身分のおかげで、な」
その後、更に押し迫った時に。
彼ら三人は、初めて顔を合わせた。
その時に、ゴドーは知った。舞子の持つ仕込み杖の事を。
舞子は、暗殺者と刺し違える覚悟さえ、あったのだ。
だからこそ、舞子はちなみを降ろした。
春美を足止めできなかった以上、それしか道は無かったのだ。
……と、ゴドーはこの通り、自分が「葉桜院」の「奥の院」側に潜んでいた事は認めた。
後に残った、最後の問い。
結局、「ちなみ=エリスこと舞子」を殺害した人物は、誰なのか。
真宵「な……なるほどくん! 待って……お願い!」
「あたし……ゼンブ、聞いたの。お姉ちゃんから、さっき。医務室で……!
だから! あたし……検事さんを守らなきゃ、って……」
「あたし……できないよ。……証言なんて……。
だって……お姉ちゃんと、あたしのために……命をかけてくれたヒトなんだよ!」
と、尋問を拒む真宵だが。
真実は、解き明かされなければならない。
それに。誰よりも、ゴドーこそが望んでいるのだ。
成歩堂が、全力で謎を解き明かす事を。
真宵による、最後の証言。
それで判明した事は。
「ちなみ=エリスこと舞子」は、仕込み杖とは別に隠していた小刀で、
相手の身体に傷を負わせた――という事実。
けれども。
この事実が逆に、成歩堂の論説の邪魔をする。
当のゴドーの身体には、傷を負っている様子が見受けられない。
「奥の院」側に潜み、(結果的に)閉じこめられていた人間には、
怪我を隠す暇も、服を変える暇もなかったはずなのに。
悩む成歩堂に、ゴドーは鋭く挑発する。
ゴドー「こんなとき……もし、綾里千尋なら」
「綾里千尋なら……たった一度でキメただろうぜ」
その千尋の事を思い出しながら、言葉をぶつける成歩堂。
成歩堂「……お望みどおり、華麗に引導をたたきつけましょう!」
この台詞を境に、あの第1作の時の法廷パートのクライマックス曲が鳴り響く。
思い出せ。初めてクリアした時の、あの気持ちを。
自分に、そう言い聞かせながら(私が)。
思いきって、投げつけた。
真犯人に捧げる、畏怖の気持ちと共に。
その、次の瞬間。
ゴドー「アンタなんぞに、アイツを超える弁護なんざ、できるワケがねえ!」
そう吠えた時。ゴドーの目が、鮮やかに捉えた光景。
成歩堂「あなたは……今も《傷》をかくしているのです!」
全く同じモーションで。”彼ら”は二人がかりで、つきつけた。決定的な証拠を。
後輩から、先輩へと。
成「ゴドー検事。……マスクをはずしていただけますか」
と、成歩堂が尋ねた時。
ゴドーの仮面が――――爆発した。
ゴドー「今………アンタに、アイツの姿が重なって見えたよ」
「………………………アンタが、気に入らなかった」
「アンタを、ユルせねえ。……そう思っていた」
「だが……そうじゃなかった。最初から、わかっていたのさ。
……なんのコトはねえ。オレが本当にユルせなかったのは……この、オレ自身だったんだ」
「チヒロを守れなかったのは、他のダレでもねえ。……このオレだ。
そのジジツから目をそらして……オレは、逃げ出しちまった」
と、自らの胸中を告白してから。決定的な言葉を、ゴドーは吐き始める。
真宵を護る際に、成歩堂を一切頼らなかったという事を。
ゴ「あやめさんと、アンタのおかあさんには、協力を求めたのに……
イチバン重要な男には、あえて目をつぶった」
「オレは……たぶん、アンタを救おうとしたんじゃねえのさ」
偽悪的に振る舞うゴドーに対し、懸命に訴えかける成歩堂。
成歩堂「あなたは、真宵ちゃんのために……命をかけて、戦ってくれたんです!」
そう。
実は、ゴドーのした行為は、或る意味においては罪に当たらないのだ。
「緊急避難」という言葉がある。
その時に発生した危険に対して、自己または第三者の安全などを守るため、
やむを得ず他人に危害を加えても、罪に問われない場合があるのだ。
なのに。それなのに。
ゴドー「どうだったんだろうな……? 自分でも、よくわからねえんだ」
「あの一瞬、オレのココロに……本当は、何があった……?」
「今となっては……もう、わからねえのさ!」
彼はこう言って、当時の自分に殺意があった事さえ匂わせる。
まさか彼に限って、単に口を滑らせたという事は考えられない。
彼は自らの意志で、「緊急避難」という救いの道を――潰したのだ。
かくて。思いの全てを告白した彼は、元の心へと戻っていく。
「ゴドー」という名の男から、「神乃木荘龍」という名の男へと。
仮面の下から――――赤い涙を、ひとすじ流して。
審理は終わりに近づいている。
残されているのは、当初の被告人・あやめの処置。
死体損壊などの罪には問われるものの、殺人については彼女は無罪。
その判決が下される前に。あやめから成歩堂に向けて、驚くべき真実が明かされる。
あやめ「あなたと、お姉さまは……たった2回しか会ったことがないのです」
それは、あの毒薬を渡された日と、殺人事件の当日との2回。
(※裁判の日、成歩堂とちなみは直接の会話をしていない)
あやめ「……………………その、半年のあいだ……
あなたが《美柳ちなみ》だと思っていたのは……お姉さまではなかったのです」
「………………………申しわけありませんでした。リュウ……ちゃん」
大逆転、発生!!
…………って、まあ、よく考えたらコレ、予定調和ではありますが。
初見は確かに驚きました。実際。
恐らく二人は事あるたびに、互いの立場を入れ替えていたのだろう。
さもなくば実際問題、そうそう互いのフリなどこなせるわけはない。
が、そう考えてみると。
或る一つの真実が視えてくる。
ちなみが語っていた、辛辣な言葉の仮面が――剥がれ落ちていく。
ちなみは、あやめを見捨てたわけではなかった。
寧ろ、逆だ。
彼女たちは、自らの意志で、全く別の境遇に分かれたのだ。
ひとところにとどまる辛さから、逃れるために。
彼女たち、二人だけの秘密を、作るために。――絆を、作るために。
そんな思いを噛みしめているところに。
とうとうゴドー、ちゃんと名前で呼んでくれる。「成歩堂龍一」と。
誓いの杯、もといマグカップを酌み交わしながら。
って、何と言うかもう……まさに漢(オトコ)の世界だな。コレ。
羨ましいというか。
この法廷が、夜のバーに見えましたよ。私には。
と、ここで、今まで語りそびれていた小ネタを一つ。
左利きなんですよね、成歩堂は。
書類を持つ手も、カップを持つ手も、全て左。
画面上の演出の都合だとは分かってるが、それでも親近感が。
……それはさておき。
あやめの無罪をGetして、無事に閉廷。
因みに閉廷時刻は、午後4:51。
閉廷後。千尋に礼を言われる成歩堂。
千尋「あなたは、神乃木さんを救ってくれたの。
……彼を救うことのできる、たった1つの方法で」
「……………………あなたにも……いつか、わかる日が来るわ」
千「もう……私から言うことは、何もないわ」
「また……いつか、会いましょう。なるほどくん」
もう、成歩堂の裁判の助手ポジションに、千尋は現れないかもしれない。
何となく、そう感じた。
その代わりとして現れる、真宵。
真宵「もう! なんで暗いカオ、してるかなあ。
あたしも、お姉ちゃんも……きっと、あやめさんも。
こーんなに、なるほどくんにカンシャしてるんだよ!」
……そんな……。どうして?
どうして、そんなに明るくしていられるの?
そう悩む成歩堂に、うなるムチが一閃。
冥と御剣の二人が、会話に加わる。
真宵「あれ! みつるぎ検事! いつ、帰ってきたんですか?」
流石に今回は、千尋も御剣の事は伝えそびれた模様で。
因みに真宵、冥の事は「冥さん」と呼ぶようだ。
そんな折。会話に加わりつつも、またも泣いてる、ヤッパリ矢張。
自分は役に立たなかったと嘆いているが。
かつての銀の弾丸(シルバー・ブレット)の時みたいに、スケッチ投げてやりたかったな。
誰か気づいてやれよ(特に成歩堂)。
そうやって皆が揃ったものの、まだ見当たらない春美を探しに、真宵は部屋の外へ。
その真宵の明るさに、残った面々が首を傾げる中。御剣が答えた。
御剣「私には……わかるような気がする。
……おそらく、真宵くんは知っているのだと思う。
今こそ……彼女は、強くならねばならないのだ、と」
その通り。
真宵よりも、更に一層、心に傷を負ってしまった人間が居る。
幼さ故に、「本当の事」を知る事が出来なかった、彼女が。
そんな皆の元に、イトノコ刑事も加わって。
そこに戻って来た真宵曰く、春美がドコにも見当たらないと言う。
よって成歩堂と真宵は、イトノコ刑事たちに先に行ってもらって、春美を迎えに行く事に。
それで来ました「葉桜院」。
毘忌尼に出迎えられつつ、「奥の院」側の修験堂に入ってみると。
出会えたのは、修復されたあの掛け軸と、そして――春美。
春美「わたくしのせいで……真宵さまは……おかあさまを!」
子供心にも理解してしまったのだろう、泣きながら詫びる春美に、
しかし真宵は明るく応じる。
真宵「お姉ちゃん、おかあさん、神乃木さん、なるほどくん……そして……、はみちゃん。
だれか1人でもいなかったら……あたしはきっと、死んでいた。
だから……あたし。強くならなきゃいけないんだよね。みんなが助けてくれた命だから」
そこに現れた毘忌尼が語る、事件当夜の舞子の気持ち。
『倉院の名を汚したわたくしに、娘にカオを会わせる資格はありません。
でも……わたくしはいつでも、あの子を想いつづけています。
そう……この身に離さず、きっと、死ぬまで……』
それで連想されたのは、舞子の護符の中身である。
躊躇いなく、成歩堂はその封を切る。その中に入っていた物は。
春美「写真……ですか……?」
写っていたのは、幼き姉妹。
微笑ましき、かつての記憶。
さてそれでは、皆の所へ戻りましょう。
これにて、Happy Ending!…………と、思いきや。
ツッコミの申し子である成歩堂、毘忌尼の告げたこの言葉に引っかかった。
毘忌尼「修行なんか、いつだってできるからね」
「……予約3人ぶん用意して、待ってるからね」
そう。
毘忌尼の言う「修行」には、成歩堂の分まで含まれている。
ただ、率直に言って、絶対に受けといた方がいいと思う。修行。
もはや成歩堂、れっきとした霊能力者である事は間違いないから。
たとえ倉院流と関係あろうがなかろうが、取りあえず受けておけ成歩堂。
てなオチを挟んで。エンディング。
真宵は、倉院流霊媒道の家元を継いでからも、成歩堂の助手として頑張ってるとか。
「葉桜院」の修行のスペシャルコースを、真宵も成歩堂も(!)完遂したとか。
イトノコ刑事は、マコからコートをプレゼントされたとか。
「倉院の里」の秘宝展は大成功してるとか。
霧緒と冥の友情は続いてるとか。
天杉夫妻は、自作自演の(!?)探偵もどきの稼業を始めたとか。
うらみは成歩堂に礼として、(強引に)金を貸しつけたみたいとか。
五十嵐は家族と仲良くなれそうとか。
バグダスには新入社員が入ったとか。(因みに名前は「本塚カズトモ」)
毘忌尼は「葉桜院」を切り盛りしつつ、あやめを待っているとか。
そのあやめは、留置所で罪を贖っているとか。
以上、つらつらと綴られた、彼らの後日談の後。
第3作で活躍した、声優たち(=制作スタッフ)の名前が紹介される。
(個人的には、狩魔豪の声をどなたが演じているのか知りたかったです)
ほんでもって、或る意味ボーナストラックの位置に来るのが、あのオバチャン。
バイトを辞めた矢張と入れ替わりに、海外旅行から戻って来たらしく。
台詞から察するに、五十嵐と付き合う運命なんだろか。オバチャン。
で、ずっと根無し草だった矢張は今は、絵描きになる道を決めて。
仲間たち全員のスケッチが、1ページにまとめて披露されて。
その皆と、別のページに描かれた三人の姿を最後に。長かった物語は、幕を下ろす。
これにて――――Case closed。