今回の目的は、大河原有忠の証言を崩す事。
別事件を挟んでからの、改めての裁判開始。
爆弾に怯える裁判長をなだめつつ。
現場にいた第三者の可能性を指摘する成歩堂所長に、夕神いわく。
夕神「その歳でモウロクしちまったかい? …………おっさん」
成歩堂「異議あり! ジマンじゃないですが、ぼくはまだお兄さんと呼ばれることが多い」
確かに、ここで言い返すのは、おっさんじゃない。子供だ。
ところで、この度の証人・大河原だが。
基本的に彼、証言自体は非常に短い。
それもそのはず、彼は怪しい人物を見てはいても、そもそも顔すら見ていない。
つまり、証人として機能してない。
我々の実社会なら、この時点で既に異議を申し立てられるレベルなのだ。
油断するとすぐ自慢話に走る大河原に、(私は)片っ端から証拠品投げて詰め寄っていく。
それで暴かれていくのは、人物たちの位置関係。
もう何度目か忘れた手錠切りを披露する夕神に、しかし成歩堂所長は食らいつく。
嘘に嘘を重ねる支離滅裂な大河原だったが、何となく気持ちは分かる。
いくら何でも、短い時間に不運すぎの撃たれすぎだ。
そんな彼も今度こそ、かぐやも見たとされる真犯人について話し出した。
その真意を探るべく、心音のココロスコープが発動。
その尋問での、夕神から成歩堂所長へのツッコミ。
夕神「いい加減、現実を見やがれ! おめえさん、34になるんだろ!」
だから、何でこの作品、こうもビミョーなトコ突いてくるんだ。
「34だろ」と「34になるんだろ」とは、天と地の開きがあるのに……
なんて事を気にしてるプレイヤーは、世界中で私だけかもしれない。
やがて、
成歩堂(そう。すべては、最初から逆転していたんだ!)
と、名探偵は真実に至る。
ツッコミ所は多かれど、豪快にして壮麗なる密室トリックが解き明かされる。
これぞミスオタの本懐なりや!
夕神「成の字。ずいぶんといいワザモノを持ってるようだなァ」
と、夕神も成歩堂所長を認める発言。
ただ、念のため断りますが、夕神は成歩堂所長より年下です。
その後の、現場の問題点についても、特に第1作を解いてる人ならすぐに分かるはず。
ミステリ的には基本のキだ。
結局、大河原の真意は分からないままではあるが、星成の無実は決した。
だが、なおも星成を詰問する夕神を、番刑事が制した。
真犯人には致命的だろう証拠品を示して、番刑事は語る。
番「ジブンは、心配なのだ……。いつまでも7年前の亡霊を追いかけているキミが。
あせる気持ちはわかる。だって、もう明日には……」
ともあれ、弁護士サイドを包む幸福は―― 一瞬だった。
判決後。
証拠品の指紋にまつわる資料を読んだ夕神から告げられた、忌まわしき答えに、
法廷は荒れもだえ、たけび狂った。