冒頭から、成歩堂所長のボイスにおののいて。
続いてのムービー&歌声の洗礼におののいて。
GBA時代じゃ考えられない大容量に驚いてる、私の頭は古いんだろうな。
さて。成歩堂所長は名実共に弁護士に完全復帰。
証拠品リストにある弁護士バッジを何度も眺めてしまう私がいる。
因みに日付は、7/20。
『逆転の百鬼夜行』と『逆転学園』の間にあたる時期。
意気軒昂の成歩堂所長を余所に、頼もしい部下二人はビデオに夢中。
より正確には、夢中の心音に、王泥喜が付き合わされてる状態。
かつての成歩堂&真宵みたいだ。
王泥喜「シャチを見て、いやされるも何もないような……」
という王泥喜のコメントに私は共感。
そんな折。
テレビで流れた事件のニュースを引き取る形で、依頼人が訪れた。
水族館でシャチのトレーナーを務める、羽美野翔子だ。
翔子「イカにも!」
「いつもはタコのようにジュウナンに、カレイな海賊ショーをヒロウしてる」
と、何かというと魚介類のダジャレをかます女性。
しかし、いくら何でも、
翔子「タツノオトシゴと同じ名前を持つ、リューイチだけが頼りなんだ!」
……年上相手に、ここまでタメ口たたく20代の社会人ってどうなんだか。
いやいや待て待て。
発想を逆転するんだ。
まだ余裕で20代に見えるんだよぼくはきっと!
(↑成歩堂所長の心の声だと思ってください)
ともあれ、翔子の友達を救うため、成歩堂と心音の二人で現場の水族館へ。
王泥喜は、残念ながら留守番。
すまんが話の都合だ。分かってくれオドロキくん。
というわけで。
事務所を出る前に、王泥喜と会話イベントを一通り。
困ってうつむく彼の立ち絵を見たり、皆で「大丈夫」を言い合ったり、
「バッジつきつけ隊」(←勝手に命名)として盛り上がったり色々。
それで着いた「荒船水族館」で、アーケード状の水槽を見上げて歩く。
如何にもロマンチックなシチュエーションでにて、成歩堂所長曰く。
成歩堂「あの魚、焼いたらおいしそうだね」
「今度は鶏肉が歩いてるぞ」
誰かこの合理主義者を止めてくれないか。
やって来たのは断じて鶏(ニワトリ)ではなくペンギン。
ふらりと現れ、ふらりと消えて。チラシを一枚落としていった。
成歩堂「伝書バトならぬ伝書ペンギンか……。事務所のチラシも配って欲しいな」
ここで豆知識。
私たち実社会での弁護士は基本的に、具体的な宣伝活動は禁止されています。
シャチの飼育プールに着くと、居たのは…………げふんごほん、番刑事でございます。
番「そっちのトンガリアタマくんは、初めましてかな?」
時系列を確かめると、成歩堂所長は傍聴席で番刑事を見かけているはず。
と、ここで翔子と共に、この度の被告人が登場。
より厳密には、被告シャチというべきか。
因みに、翔子はそのシャチ、「エール」のトレーナーであるとの事。
翔子「昔、動物に尋問して、被告の無罪を勝ち取ったことがあるんだろ?」
と成歩堂所長に言ってくるが。
その時に助けた被告人は、扱いづらくとも人間だったしなあ……。
成歩堂「……シャチって、人を食べたりとかしないよね?」
翔子「シャチは偏食だし、エールは魚類しか食べないよ」
この辺りの解釈には、プレイヤー各自で調べてほしい。
因みに私個人は、シャチにはひたすら畏怖の念が先に立つ。
彼らは人を襲いはしない。ただ、その力が強すぎる故に、
遊びの延長線上で結果的に人を死なせた事例は存在する。
なお、この度の被害者は水族館館長。
ただ、現状ではまだコレ立件自体されてない。
司法が裁く刑事事件でなく、事故として行政処分される状況だ。
番「本来ならば責任者である館長が責任を負うべきなのだが……
今回は館長自身が被害者なので、シャチが責任を取るしかないのだ」
って、こういう時、実際なら副館長が場を仕切るはずだが。
そういうのが出てこないのがお約束。
そこで成歩堂所長、まずは事件性の有無について調べる決意。
番「キミたちがシャチの弁護をするという正義を示すなら……
ジブンの”正義”に恥じぬために、事件性がないか再調査をしよう!」
と、番刑事も頼もしい事を言ってくれる。
果たしてコレは、本心か……それとも演技か。
では早速調査を始める……前に。
成歩堂所長の口から、探偵パートのチュートリアル。
なぜ第2話のやり取りをもう一度?とも思ったが、
このDLCがプレイ可能になるのは、第1話クリアの時点から。
プレイヤーによっては、コレが初めての探偵パートになるのだ。
それでアチコチ調べて回る。
が、イチバン気になる大きな物――プールの上の白いレールの正体だけは、
まだ分からない。
詳細については後ほど。
調査を終えると、翔子によるショーの披露の時間。
シャチからの海水攻撃を受けた成歩堂所長に痛み入る私。
もしもセビロに海水が染みたとしたら……コーヒーより一層タチが悪いぞ率直に言って。
トンネル水槽では、番刑事が持っていた証拠品を、(隙を突いて)チェック。
どうやら番刑事、夕神の飼う鷹のエサを買う役目も負っている様子。
甲斐甲斐しいなあ。
次の場所は、監視カメラ映像を管理しているらしい「生物実験室」。
実際のところは、実験室と銘打った、来園者の体験コーナーだ。
そこに居たのは、こっちを「青いの」「黄色いの」と呼び立てる、
フリーライターの女性・「浦鳥麗華」。
浦鳥「おーっほっほっほっほっほっほ!」
ってな高飛車な笑い方に、某ビギニアーマーの魔道士が頭に浮かぶ。(←古い)
話を始めると、早速いつものサイコ・ロックが発動……したと思ったら、
何と勾玉の霊力が切れたとの事。
ってちょっと待ってくれ、このアイテムってチャージ制の消耗品なの?
成歩堂所長自身の精神力で稼働してるんじゃないの?
止むなく、トンネル水槽へUターン。
すると会ったのは、歌を口ずさみながら撒き餌する水族館の飼育員・伊塚育也。
育也「今日はもう水族館は閉館してるぜ。あ。いや……してるっすよ」
一生懸命敬語を遣おうとしてる姿に好印象。
菜食主義者を名乗るのに、餌の魚を切り刻めるのは違和感あるけど。
リズムに乗って歌うわりには、あまり脚韻を踏めてないのも残念だけど。
と、ここで留意点。
この場面での育也、一貫して「シャチ」という表現しか遣っていない。
この世界の飼育員としては、これもちと不自然かもしれない。
先程のペンギン、その名も「ライフル」を求め、
魚の入ったバケツ抱えるスーツの二人。(推定)
ついでに、育也の語っていた獣医や、女の子も探す。
自動的にシャチ用プールへ着くと、トランシーバーを落とした「ライフル」を発見。
一緒に居たのは、楚々たる和装少女・綾里春美である。
春美「今日は、学校の修学旅行で水族館に来ていたのですよ」
最初の会話から察するに、
成歩堂所長は綾里家とも、(失職期間中も)ずっと交流が続いていた模様。
ただし、心音は春美とは初対面ゆえに挨拶を。
春美(というより一緒にいるライフル)に魚をあげようとしたらエールが食べ、
一緒に翔子も現れた。
ここまで進めて、やっと本来の目的。
勾玉へ霊力を込めてもらって復活させる。
という事はコレ、数年単位で定期的にチャージしなきゃいけない
という理屈になってしまう。
……厄介な設定を作ってくれたもんだなあ……。
去った春美の事情を更に訊くべく、トンネル水槽へ追う。
すると早速サイコ・ロックが発動するが……あれ?
それなら、何でついさっき、簡単に霊力チャージに応じたの?
いったい何をしたいんだこの子は。(というか作者は……)
改めて、実験室にいる浦鳥のいる実験室へ行き、サイコ・ロックを即解除。
成歩堂「ガマンするのは良くないですよ」
と促して、浦鳥の口を割った。
ところで彼女の正体は、ノンフィクション作家。
先に明かすが、この人こそ逆転シリーズにおいては、よほど真っ当なジャーナリスト。
浦鳥「わたくしは自分が見たものをお話しするだけですわ」
1年前から地道に調査を続け、それで決定的瞬間を目撃したという次第。
そこに番刑事もやって来た。
やはり、刑事事件として立件する事は出来ないと言われる。
だったらまず民事で訴えればいいんじゃね?
……と、暫く真剣に考えた私。
近頃のドラマなどを見ると、「弁護士VS弁護士」のカードでも、
充分ゲーム性を出せるように思うんだよね。
新たな可能性として如何ですかね世の制作者様方。
だがしかし。この世界では、事件性を挙げないと話が進まない。
よって、現場であるシャチ用プールに戻る。
シャチに打たれたボールによって崩れた荷物を調べると、ついに見つけた貴重な品。
海賊の代名詞――「ブラックジャック」という単語が頭をよぎる。
自動的に実験室へ行き、番刑事に品を見せると、検事局へ便宜を図ってもらう事に。
結果、「成歩堂VS夕神」の対決が示された。