『逆転の帰還』実況レポート (法廷パート1回目)

今回の目的は、エールの無実を証明する事。



開廷直前。
成歩堂所長は心音から、海賊ショーのデータを受け取る。
この世界の映像メディアも、とうとうテープからディスクに移ったようだ。
ただし、ここで見られるムービー自体には、実は意味が無い
どういう歌が流れているのか覚えていれば充分なのだ。



さて開廷。
裁判長は変わらずいつもの裁判長。

恐らく、この世界の判事には定年がないのだろう。
さもなくば、『過ぎ去りし逆転』の時が40代になってしまいかねない。



冒頭陳述は、珍しく(?)夕神が自分で。
ただ厳密には、(殺意のある)殺人罪でなく、過失致死罪の方が的確なような気も。

なお、被告人、もとい被告シャチについては、番刑事がプールからのモニター中継を行う事に。



では、現場のエールさんお願いしまーす!



一人目の証人は、浦鳥麗華。

浦鳥「控え室で待っている間に、本が1冊書けましたわよ!」
と、マフラーなびかせ豪語する浦鳥。
ミリオン出してる売れっ子なら、あながち誇張でもないだろう。
著者近影については、10年前の写真を使ってるというのも、作家のあるあるネタだ。



早速いつも通りに尋問開始。
夕神がペンギン推しだとか、被害者の右手首にアザがあるとか分かったりしながら、
当時の出来事を洗い直していく。

それで判明する、1年前の事件。
浦鳥が取材した、エールによるトレーナー殺害疑惑。
心音「わたしは信じます!彼女達を守るために戦うって決めたんです!
   そのためになら、法廷中を敵に回したってかまいません!」

……この言葉、あなたの友人や恩人を救う裁判の時にこそ聞きたかったよ……。



その、1年前に浦鳥が聞いた歌について、心音のココロスコープが発動する。



ところで。
この場面、特に残念無念な点がある。
成歩堂所長が、何ら説明を受けずにココロスコープを使いこなしている事だ。

プレイヤーとしてなら筋は通る。
『逆転のカウントダウン』でチュートリアルが済んでいるから。
しかし、作中人物としては、異議を申し立てる他ない。
作中時間はあくまでも、『帰還』→『カウントダウン』の順であり、
つまり成歩堂所長がチュートリアルを受けるのは今なのだ。

これは、物書きが過去編を書く時に犯す、初歩的な作劇ミスの一つだ。
(読み手も書き手も見落としがちだが意外に多い)

せめて、例えば成歩堂所長に「度忘れしたからもう一度教えて」と、
双方の事件で言わせれば、何の問題もなかったのに。
せっかく「成歩堂は忘れっぽい」という設定もあるのに。
と言いますか、こういう時系列シャッフルへの対策としての設定なんですがねコレは。



閑話休題。
そんな尋問の最中に、
夕神「おめえさんの賭けた10分間に、何か重大なものが映ってたかい?」
こう聞かれて、ピンと来る。
こういう時は、何を見せても負けるのだ。
そもそも「何も映ってない」事こそがオカシイのだ。

ただ、その際に成歩堂所長、嫌な台詞を言ってくれた。
成歩堂「エールは真犯人に操られ、”芸”をしていただけなのです!」
妙なフラグの立った音が聞こえた気がした。1周目当時。



そして、真の凶器などについても成歩堂所長が解き明かしたら、浦鳥の服がほどけた
成歩堂(うう……すごいものを見てしまった気がする……)
かつて相方が死にかけた時と同じポーズになるショックってどんだけ。


すると今度は、夕神の手錠もまた切れて。
成歩堂「うわあッ!」
     (ぼ、ぼくの大事な髪が……)

発言がおっさん化しとるぞ、きみ。



二人目の証人は、伊塚育也。
たとえ現場がプールの外でも、エールは人を殺せたという話。
だが、春美との経緯を考えれば、彼にそんな証言が出来ない事は明白。
元々の情報ソースを握る者から、話を聞く必要が出てきた。





休憩を期に、育也は入れ替わりに、エールの世話へ。





審理再開。
三人目の証人は、翔子。


彼女の不明瞭な話を受けつつ、成歩堂所長は自分の推理を修正していく。
彼の唯一信じる物は、法廷記録。
真なるPCに個人的感情は、無用だ。

思い出せ。
あの二国の大使館の時を思い出せ。
あの飛行機での撲殺体を思い出せ。



殺害方法を明かした後に、残る謎。
それはエールが被害者を噛んだ理由について、だったが。

翔子「人を噛む芸なんて仕込むわけないだろ!」
と言ったかと思ったら、
  「エールはつい最近”甘噛み”を覚えたんだ!」
と自ら引っくり返した。

しかも翔子、成歩堂所長に促され、エールを意気揚々と操ってみせるが……
少なくとも、こっちはちっとも嬉しくない。
自慢してる場合じゃない、自爆してる場合じゃない



エールの無実が確定しても、彼女はまだ気づかない。



自分が真犯人だと言われてる事に。



当然といえば当然の帰結をもって。
捜査はようやっと、ここから本題だ。



……長かったなあ……。






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