まさかの「前編2」である。
この先行きのない回想は、一体どこまで続くのか。
コンテスト会場の一室。英国人パティシエ、デリシー・スコーンのエリア。テーマは生クリーム。
馬堂の声を受けて現れたのは、年齢不明の小柄な女性。
34歳の御剣信より、上なのか下なのかさえ全く不明。
それでは質問と思った矢先。
一門のテーマソングを背負って登場するは、御剣信の後の宿敵。
御剣信「初めまして、狩魔検事。私は弁護士の御剣信と申します」
これにて、初対面を果たす彼ら。
世間のファンの間では、面識あるのが通説だったけれど。
対して狩魔豪の方はと言えば……、
狩魔豪「弁護士の名前になど興味はない」
……まだ御剣怜侍の影響も受けていないため、その態度はひときわ険しい。
にも関わらず、こう言われた。
狩魔「この部屋の調査ならば、トクベツに許可してやろう」
うわあ……イヤな笑い。
言うだけ言って、狩魔豪はデリシーのエリアから去って行く。
御剣信は、狩魔豪と馬堂が別行動してる事に疑問を抱く。
御剣信(仲が悪いというよりは、あまり面識がないようだが……)
という事は、これから先の事件で近しくなっていったのか。
『過ぎ去りし逆転』では、それなりに仲良かったし。
というわけで。ここからは自由行動。
馬堂いわく、自分自身も捜査を引き継いだばかりという事で。再び彼と共に部屋を歩き回る。
差し当たっては、デリシーへ事情聴取。
デリシー「13時半から1時間くらいはアフタヌーンティーに参加したわね」
なお、こういう24時間表現は日本独特の物らしいです。
「深夜27時」なんて表現は、特にビックリするそうな。
また、まだ狩魔豪を怖がってる信楽に話しかけると、こんなコメント。
御剣信(あの方のもとで息子が学ぶという図は、あまり想像したくないな)
申し訳ございません。
思わず、土下座したくなりました。DS持ったまま。
因みに。今作でも、やってくれましたお約束。
馬堂「……どうした、弁護士? そのハシゴが気になるのか……?」
御剣信「馬堂刑事。正確にはキャタツです」
馬堂「……オレにとっては、どちらも同じだ……」
御剣信「同じではありません。もっとホンシツを見ましょう」
空調設備などもチェックしてから、生クリームで飾られた城の中を覗きこむ。
はしゃいでいる信楽に、御剣信が語った家庭の事情。
御剣信「うちの息子と違って新鮮な反応だから面白くてね」
信楽「信さんの息子さん……ですか?」
御剣信「小学生なのに、おとぎ話よりも六法全書を読むような子なのだ。
……私としては、ハナシの合う友達ができるか心配なのだよ」
それならご安心なさって下さい。
特撮番組を熱く語り合える相手とかも出来ますから。
閑話休題。捜査に戻る。
城の中のは、紺色の布4枚と、宝石めいた塊が二つ。
それらはデリシーによる、城のデコレーション道具の一環だった。
御剣信(息子にも見せてやりたいものだ)
ところで。この人からいっこうに「妻」の言葉が出てこないのが、気になって仕方ない。
やっぱり父ひとり子ひとりの家庭なのか。
その後、現実とロジックスペースを往復する内に、デリシーへの疑惑が深まっていく。
そのデリシーを引き連れて、一行は狩魔豪の元へ移動。
次なる目的は、狩魔豪の主張を崩す事。
そりゃ無茶だろと、こっちは最初から委縮気味でいたところ、思わぬ方向からのサプライズ。
ダメージモーションで微笑したわこの弁護士。
その笑顔を、もう一回だけ見たいとばかりに、気づけば無駄にゲージ削ってる自分がいました。
このままだとマゾヒストみたいになっちまうので程々にして、
現場にあったアヤシイ証拠品を投げつける。
対する狩魔豪は、最新カガクに驚きつつも、すぐさま落ち着きを取り戻した。
狩魔豪「ここまで予想通りになるとはな!」
と、テーマソングを引っ提げて。
信楽「さっきの捜査がムダだったなんて……」
こっちの気持ちの代弁ありがとう。信楽。
だがしかし。代わりに馬堂がフォローに入った。
御剣信は微笑しつつも(理由:私がミスしたから)、更なるアヤシイ証拠品を投げつけた。
そしてトドメに。デリシーの素性を暴く証拠品。
狩魔豪「証人がウソをついていると言うなら、その証拠を提示したまえ!」
御剣信「ここは法廷ではありませんが……いいでしょう」
そんな、かつての「法廷バトル」そのままのやり取りの末。ついにデリシーの素性が確定。
そのデリシーの話に沿って一行は、
彼女が忍びこんだと言う、被害者の部屋を調べ……ようとしたのだが。
その願いは、叶えられなかったのである。