ハッチの下の向こう側にあった空間。
ソコはどう見ても、犯罪の瘴気しか感じない場所だった。
御剣はひとまず、
茜「なるほど……すごく事件な状況ですね!」
と、あっと言う間に納得した茜と一緒に組む事に。
とゆーわけで。ここからは自由行動。
「めがね合戦」がどーとか、「サルマゲくん」がどーとか、昔懐かしのネタ達を振り返っていく。
そんなネタにあふれる物達の実態。
御剣「以前、扱った事件の証拠品です」
という事は。やっぱり検事局全体が密輸組織のボスという事だろうか。
でも、もしそうだとしたら……、考えてしまう。
何でそうやって社会派に持っていこうとするんだろうと。
スカッと突き抜ける、純粋な謎解きが恋しいよ。
ただ、その中でも気になるのが、大統領専用機に置かれていたぬいぐるみ。
美雲「あ……! アタマが、痛い……!」
「そのぬいぐるみを見ると、なぜか、アタマが……!」
その後。『逆転エアライン』で見かけた像に近づいたら、
「もらったあああああッ!」
とシャッターを切りまくる女――大沢木ナツミが登場。
ナツミ「アンタ……いつかの極悪検事やないかッ!」
キサマこそ、いつかの極悪証人ではないかッ!
ナツミ「その顔! どうせ、ろくでもないこと企んでるんやろ!」
エライ剣幕。
そういや結局あのカメラ、返してもらってなかったんだっけ?
だがしかし。
どうやら彼女、この異常な部屋について情報を持っている様子。
ナツミ「とあるスジから、闇オークションがあるってミッコクがあったんや」
ところで当方、この場面でのBGMに、しばらく浸ってしまった。
こんな、第1作の思い出を聞かされたら、思い出しちまうじゃないか。
このシリーズに初めて触れた時の感動を。
ナツミの説明するオークション。
全員が仮面を着けて繰り広げられる、それは狂宴。
ナツミ「参加者はまず、展望台から倉庫に一人ずつ入る」
「帰る時はその逆。やっぱり一人ずつ会場から倉庫へ」
つまり、このシステムだと、この倉庫には常に一人の客しか居ないという理屈になる。
で、その参加人数が11人で。
で、その主催者――マスターの服装が、例の被害者と酷似していて。
もうこれ以上は喋れないと拒むナツミに、挑む御剣。
速水ミキコとの縁を切り口に、証拠写真をGetした。
ただし、ナツミに言わせると……
ナツミ「ウチ、ものすごく後悔してん」
「このナツミさんともあろうモンが! シャッターも切らんとッ!」
……以前は、殺人事件直後の現場でも撮ってたものね。
それで見せてもらった写真を元に、死体の場所を探るべく、
御剣はルミノールとコンビを組む。もとい、茜からルミノール試薬を借りる。
この下りは、半ば機械的に進む。
人に話しかける事は一切不可能の上、検出を途中で止める事も出来ないからだ。
それで検出された物。
階下へのリフトと、衣装箱にあった血痕。
つまり、被害者は衣装箱に一旦入れられ、それからリフトで運ばれたのだ。
ただ……、オークションの時に箱が開かなかったというナツミの言葉が気になるところ。
以上、一通り調べ終わったため、一同は揃って階下へ進む…………って。オイ。
何で下りるし。
(私は)全力で立ち止まりたかったけれど、物語は強制進行。
で、当然ながらと言いますか。着いた所は審議室。
弓彦とイトノコ刑事も唖然。DSを持つ私も呆然。
ただいま!って明るく言ってる場合じゃないな。
そんな修羅場を制した冥。ついでに弓彦もしばき倒す。
次なる目的は、狩魔冥の主張を崩す事。
信楽まで引っぱたいてる冥に、御剣は反論。真の殺害現場を指摘する。
御剣「刃物による刺し傷の場合、最もはげしく出血するタイミングがある」
茜「刃物が引き抜かれたときですよね!」
と、今までの事件で何度も立証されている事実を元に。
いよいよ話題は闇オークションへ及ぶ。
が、よりによってその最中に、ナツミが割り込んできた。
久しぶりの再会は、相変わらずのムチ乱舞。
ま、冥の気持ちは分からなくもないところだが。
けれども。気がづけば、どんどんねじれていく話。
これだと結局、被害者は「マスターの服装をしている客」という結論に至ってしまうのだ。
ねじれた話は、こじれる一方。
更に加わった水鏡と万才から、更に不利な情報をもたらされた。
ナツミの証拠写真に写っているのは、被害者の姿だと。
それでも美雲は無実だと訴える御剣に、思わぬ方向から来た伏兵。
美雲「犯人は……あたしなんです……」
「ミツルギさん! あたしだったんです! 犯人はやっぱり、あたしだった!」
だから一人勝手に自己完結するんじゃないってば!
水鏡「これにて閉廷!」
あまりにも軽すぎる、木槌の音を合図に。
御剣は美雲もろとも、囚われの身となった。