【成歩堂side】
文字通り、絶体絶命の危機から飛び出した、成歩堂・ルーク・マホーネの三人。
取りあえず近場の森に逃げたものの、ルークとマホーネはまだしも、
成歩堂の受けたダメージが甚大すぎる。
静かに現れたジーケンは、
ジーケン「アヤサト・マヨイの件は……すまなかった」
「法廷で起こったことは……すべて。この、オレのセキニンだ」
「……どんな責めも負う。
もし、キサマの気が済むのであれば。その手に剣を取って、このオレを……」
と粛々と謝罪するが、そこで成歩堂の感情が爆発した。
成歩堂「真宵ちゃんは、魔女じゃなかった!
どういうことなんだよ、……ジーケン検察士ッ!」
「真宵ちゃんの命を戻せよ! 真宵ちゃんを……返せッ!」
「あんたたちと一緒にするな。……ぼくの目の前から、消えろ。……消えてくれッ!」
第2作でのあの情緒不安定とはまた違う、
ストレートな憤怒を、成歩堂はジーケンに向ける。
しかし、この場で大声を出すのは確かにマズイ。
三人は、一旦ジーケンの助言に従う形で、町外れのノミの市へ足を向けた。
さっきの法廷とは逆に、今度はルークが頼もしい。
ルーク「ボク……信じてるんです。先生は”魔法”なんかに負けない、って」
「先生は”魔法”をかけられただけです。
それなら……その魔法を、解けばいいじゃないですか!」
「きっと、先生は戻ってきてくれます。だから……ボクは、前へ進まなくちゃいけないんです。
未来の英国紳士としてはね! だから……、ボクは、大丈夫ですよ!」
以降しばらくは、こうして成歩堂&ルークのコンビで行動する事になる。
夜のノミの市では、前に駐屯地で会った荒くれの紹介で、「ラブレの店」なる酒場に到着。
アネゴのラブレのおかげで、ひとまず2階で匿ってもらう事になった。
深夜。
目の冴えてしまっている成歩堂は、ラブレから出題されるナゾに単独挑戦。
この必須の問題で、ついに全プレイヤーが成歩堂の「ナゾ解明!」アクションを見る事に
………………本来ならば、なるんだけれども。
それが最強に難しいナゾときたもんだ。
グラスを滑らせるためのナイフ達を、(私は)何度動かしても上手くいかない。
ヒントを全部読んでも上手くいかない。
最終手段、正解画面を撮影して何とかクリア。
私の能力ってこんなもんなんです。
それはさておき。ラブレと成歩堂との飲みタイム開始(←推定)。
訥々と語る成歩堂に、ラブレは告げた。
ラブレ「あの子たちが、ムリをしている……? 笑わせるんじゃないよ!
ムリをしてるのは……どこから見ても、アンタじゃないか」
「アンタが、今。どんなに弱音を吐いたって……誰も、アンタも責めやしないさ」
そう、言われても。
成歩堂「……ぼくは……ぼくは、一生。……自分を許すことはできません」
ここから以下は、特に逆転シリーズファンとしての感想になる。
成歩堂が大切な人を亡くしたのは、初めてではない。
亡くした人に託された人を亡くしたという、二重の後悔。
だから。自責が止まらない。自罰心を止められない。
そんな二人の会話を――ルークは聞いていた。
所変わって。
「謁見の間」にて、ストーリーテラーとジョドーラの二人。
ストーリーテラー「これまで、ずいぶんと苦労をかけたが……それも、もうすぐ終わる」
「お前は、私を恨んでいるのだろう? ジョドーラよ……う……ッ!」
はい、不治の病フラグ来ましたー!
そんなストーリーテラーの去った後、独り謎めいたコメントを雫すジョドーラ。
ジョドーラ「……相変わらず、ぬるい男だ。
直に……すべてが分かるだろう。
もう一つの”物語”が明らかになる頃……己の過ち、そして愚かさがな」
そんな二人の会話を――ジーケンは聞いていた。
翌朝。
この時点で成歩堂、自分たちに時間が無い事をはじめて知る。
今日中に、決定的な証拠をつかまなければ終わりなのだ。
マホーネはラブレの計らいで、店の手伝いに残る。
探索は、成歩堂&ルークのコンビでする事に。
なお、裁判所への道へ行ってみると、なぜかナゾミ司書が立っててくれる。助かる。
それで行ってみたノミ市で、ミルク屋や騎士見習いに声をかけたら、
いきなり道が爆発した。
「10メートル、ハデにふっ飛んだワリには」無事だった二人は、
もう一度ミルク屋と騎士見習いに聞き込みした後、何やら発見。
小さな鐘を拾ったら、途端、誰かに引ったくられた。
逃げる黒フードの下にあったのは、夢遊病者のような表情の花売り・マーダラだった。
マーダラ「はやく……行かないと。『任務』に失敗したら……帰れない」
と、よく分からない事をブツブツ言ってたと思ったら、いきなり消失。
(追記。ここで会話が成立してないのは、マーダラが耳栓してるからかもしれない。
さもないと、彼女はまだ使えない身なのだ)
茫然とする異常事態だが。
この出来事は、一つの揺るがない事実を突きつけてきた。
真宵も生きている!
その確証を得るために、彼らはマホーネと合流し、裁判所の隠し通路を突破して、
火刑器へ走った……つもりが、なぜか独房に到着。
成歩堂の弁護からの、裁判長の裁量で、火刑を免れたというアルグレイに助けられつつ。
見るのも忌まわしい火刑器の前に戻って来た。
火刑器に入る役に、我も我もと進み出る三人の中。ルークが大役を務める事に。
因みに成歩堂が、レバーを倒す起動役。
ここから暫く、恐るべき敵が立ちはだかる。
それ即ち、ノーセーブでの連続出題である。
例えば、火刑器を起動してからの脱出ルートで、
本格的なスライドパズル(別名「箱入り娘」)がいよいよ登場。
私はヒント画面と首っ引きになりながら、下画面でピースをガチャガチャ滑らせまくる。
その度に上画面では、延々とコントが繰り広げられる。
「マホーネこける→成歩堂押される→ルークに激突→成歩堂涙目」の
無限ループに、申し訳ないやら笑えるやら。
そして、彼ら三人が乗った馬車が向かった先は……。
――――以上の場面を境にして、大幅に視点が動く。
【レイトンside】
深い森の中で。黒フードの怪人集団に追われる真宵と、それを助けるレイトンの図。
それこそ英雄譚のワンシーンのようなやり取り。
魔女裁判被害者の会こと、レイトン&真宵のコンビは、
二人がかりで必死に森を抜けた後、情報交換に励む。
彼ら二人が流れ着いたのは、ラビリンスシティの外であり、
退場キャラの控え室みたいな所。その名は「ウィッチオルデの森」。
黒フードにガスマスク姿の住人たち、その名は「ヨーマ」いわく、
「”物語”より隔絶された《外界》……”空白”の地……。存在せず……記されず……」
という事らしい。
しかも何と、大魔女(?)まで、いきなり出現&消失する変な場所。
辺り一面に咲く紅の花や、その花から作る液体とやらが気になるが、
まさかケシとかじゃなかろうな……。
やっとこさっとこ大魔女の屋敷に入ったが、そこでも話は聞けず終い。
二人は、独自捜査中のジーケンと会話を交わしてから、逃げる大魔女に追いすがるのだった。
最後に、個人的な主観の主張。
屋敷の近くで、真宵が言った台詞。
真宵「ズヴァリ。ハンニンは、その”客人”だッ!」
これ即ち、このラビリンスシティの事件は『盗まれた逆転』より後に起こったという、状況証拠。
この状況証拠と、終章エピローグで成歩堂&真宵があの人と一緒にいる描写を重ねれば、
これで「運命の袋小路」は突破されたと私は見なしています。
私の中では、「裁判1→裁判2→裁判3→検事1→検事2→VS」までが正史です。