日付の変わったロビーにて。
葛関係の証拠品を整理した後、馬堂から託されたビデオテープを確認する。
映っていたのは、被害者の自宅マンション前に立つマニィの姿。
更に何度も再生を繰り返す内、御剣の目が重要ポイント――
即ち、コードピアの公用車を捕まえた。
ところが。そこに現れたカーネイジから、御剣たちへ通告。
言葉遣いこそ丁寧なものの……親善イベントの邪魔になるため、捜査をストップしろというのだ。
そっか……そういやココ、仮にも外国だったっけ。
そんな風に(私が)落胆した時、狼が再来。
シーナの件でカーネイジに煙たがられながらも、狼は泰然と反論。
真犯人が分かったと。
マニィを殺したのはシーナだと。
そんでもって、仮面マスク2世を殺したのは冥だと。
気は確かなのかオオカミオトコよ。
てなわけで。
とにかく、皆まとめて大移動。アレバスト大使館5Fカーネイジ執務室へGo!
……って、え? あれ? ちょっと待った皆々様方。
ビデオテープ、デッキから抜きました??
なんて細かいツッコミは置いといて。
ギャラリー相手に、狼による説明が始まる。
冥は密輸組織を追う内に、仮面マスク2世に出くわしたのだろうと言ってのける。
怒る冥のムチまで手でつかみ取って。
……やっぱり、軌道見切れる人には見切れる設定なんだな。コレ。
次なる目的は、狼士龍の主張を崩す事。
そもそもこの事件、重要なのは二つの像だ。
ババル側とアレバスト側と、純金製とレプリカと。
どっちがどっちかサッパリ分からなくなるこの品こそが、国境を越えた仕掛けの主。
何周プレイしても、取り違えて間違えてるのは、私だけではないだろう。
狼「この、たなびく影に隠された素顔。ダレなんだッ!」
「ダレ」と尋ねていながら、しかし下画面に出たのは証拠品リスト。
『逆転サーカス』のあの問いも、このレベルだったら楽だったんだけどねぇ……。
さて。これで空を飛ぶ「what」は判明した。今度は「how」だ。
事件当時の冥の行動を洗う必要が出てきた。
次なる目的は、狩魔冥の主張を崩す事。
問答無用に引っぱたかれたりしながら(ムチで)、冥を尋問。
その際、カーネイジ執務室窓際にあるトケイソウの件が取り上げられる。
冥「4つとも、見事な開きっぷりだったわね」
違和感を探るため、プランターに接写。
なお、トケイソウを知らない方は、こちらで確かめてほしいと思うが、
とにかくこの植物、絡まりつく物がなければ生育できない。
なのでこの窓際では、あのシーナこと葛の持つカンザシを支柱として使っていたようだ。
狼に言わせれば、
狼「ただのボウじゃねえか!」
で終わってしまう、この支柱。
そう。ボウが必要なのだ。
カンザシを飛ばすための、撃ち出すためのボウが。
次なる目的は、狼士龍の主張を崩す事。
この尋問はすぐ終わる。
矢が飛んで導いた物を挙げるだけでいい。
あのワイヤーを伴って、矢は国境を越えたのだ。
ここまで来れば、後は一本道の作業。
一見不可思議な殺人方程式の解を導くだけだ。
ただしコレ……御剣は円運動と言ってますが、正確には滑車運動とでも言うべきですね。
ともあれ、その”円運動”を可能にする動力源も、ちゃんと執務室の中にある。
真犯人の部屋の中に。
その真犯人が隠滅しようとしていた物。
レプリカ像の、その中身。
御剣「この首の付け根の部分……切れ目があるように見えるのだが」
開いて出てきた物の正体は、わざわざ詳細を調べなくても分かる。
コレこそが、タヌキジジイが隠していた原版だ。
そのタヌキジジイに詰め寄る御剣だが。相手も手強い。
マニィこそが密輸組織のボスだったと彼は語る。
その語りを、狼が止めた。
狼「オレのターゲットは……はじめから、アンタだったんだよ!」
「アンタ(=冥)が犯人じゃないことは、最初から分かっていた」
彼は、わざと冥たちに嫌疑をかけたのだ。
他の者たちに、解いてもらうために。
狼「………………検事さんよお。オレには分かってたぜ。
この部屋を捜査して証拠を探しだすことができれば……
アンタの”ロジック”が、真犯人の姿を浮かび上がらせるだろうってな」
御剣「刑事が捜査で集めた証拠を、検事のロジックがつなぐ……。
それが、あたりまえの”検事と刑事”のありかただろう?」
二人で互いに見交わして。彼らは最後の敵に立ち向かう。
その戦いにあたって、違法とも言える証拠品たちを手にして悩む御剣。
そんな彼のもとに、師匠が降りる。
狩魔豪「オロカな……。勝利こそが狩魔に課せられた宿命! 手段を選ぶな!」
そんな彼のもとに、馬堂が降りる。
馬堂「法で裁けない者を裁くには、法を超えるしかない……。そう……考えた」
しかし御剣は、その人々からの誘惑を振り払おうと足掻いてもがく。
御剣(”真相”を求めれば、この手を汚すことになり……
”正義”を求めれば、真相は失われる……!)
究極の選択、再び。
『さらば、逆転』での成歩堂と、ある種同じ状態に、御剣も追い込まれた。
ちなみに私は、カードとビデオテープ出しました。
もっと言えば……私としてはコレ、違法な証拠ではない。
ココは法廷ではないのだから。
起訴する前には、あらゆる全力を尽くすべきなのだ。
所をロビーに移して。
あのビデオテープを再び再生し、何度も詰め寄った末。ついに。
猫背を起こして、カーネイジが起った。
そんでもってコイツにも謎の突風が吹きまくった。
と言いますか。
車内を調べる段の時、毎度見当違いの場所を指差したのは私です。
玉砕させまくってゴメンよ御剣。
しかしながら。この度のラスボスはしぶとい。
自分は仮面マスク2世に襲われのだと主張する。
しかも、密輸に関しては、この台詞。
カーネイジ「私の秘書が勝手にやったことだ」
……政治家ってば、いっつもコレだ。
と言いますか。
確かに忘れちゃいけない。ココは外国なのだ。
日本でも、アメリカでも、西鳳民国でもない。
言ってみれば、この男は、あの小中大みたいなもの。
司法の全権を握り、事件をゲーム扱いしている外道。
って……やっぱりこーゆー奴って、こーゆー位置のキャラだよね。普通は。